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看護師のリーダー業務とは?必要なスキルや上手くこなすコツを解説

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

看護師のキャリアアップとしてリーダーを目指している方も多いかと思います。では看護師のリーダー業務とは何でしょうか?今回は看護師のリーダー業務について、概要や必要なスキルを説明したうえで、スムーズにこなすコツや業務を行うために必要なことを解説します。

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1.看護師のリーダー業務を上手くこなすためにはコツを掴もう

看護師がぶち当たる壁は多くありますが、その中でもリーダー業務は多くの方が悩んでいることの一つです。リーダーはその部署の要として、さまざまな役割と責任を担います。

そのため、「リーダー業務は避けたい」「自分にリーダーは向いてなさそう」と思う方も多いです。しかし、リーダー業務は必要なスキルを身につけたうえで、業務のコツを掴めば、上手くこなすことができます。

本記事では、看護師のリーダー業務を上手くこなすために必要なスキルやコツを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【リーダー業務に必要な5つのスキル】

  • 看護の知識・技術
  • 統率力
  • 判断力
  • コミュニケーション能力
  • 指導力

【リーダー業務をスムーズにこなすコツ】

  • 積極的にコミュニケーションをとる
  • 各メンバーの役割を理解する
  • 業務に優先順位を付ける
  • タスクを平等に振り分ける
  • 見本になる行動をとる

詳しくは後述しています。

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2.看護師のリーダー業務とは

まずは、看護師のリーダー業務がどのような内容なのか、基本的な知識を押さえておきましょう。

業務内容

看護師のリーダー業務とは、病棟全体の業務が円滑に進むように、最適な業務分けを考えたり、メンバーのサポートをしたりするチームマネジメント業務です。

具体的な業務内容には、以下のようなものが挙げられます。

  • 申し送り
  • 医師への報告・指示受け
  • 病棟全体の業務の把握
  • 看護計画の立案、評価
  • カンファレンスの進行役 など

看護師のリーダー業務の内容は、職場によっても異なる場合が多いです。直接患者さんに対応しないポジションもあれば、チームメンバーよりも多人数を担当することもあります。

4つの役割

看護師のリーダー業務には、以下の4つの役割があります。

メンバーのサポート

その名の通り、チームメンバーが困っているときに手助けをする役割のことです。リーダーはメンバーが安心して業務に取りかかれるように、相談に乗ったりアドバイスしたりしてフォローします。

特に看護経験が浅い後輩看護師のサポートは、リーダー業務の重要な役割です。新人ならではの悩みや迷いがあれば、仕事に対するモチベーションも下がります。

看護師のリーダーとして、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。結果的に、メンバーは安心して業務を遂行でき、看護の質も向上するでしょう。

タスクの振り分け

各看護師の適性を考慮してタスクを振り分けるのも、リーダーの重要な役割の一つです。メンバーの適性だけでなく、患者さんを受け持つ人数や重症度なども考慮する必要があります。

例えば、新人看護師であれば業務に慣れていないため、先輩看護師やリーダーの目の届く範囲でのタスクを任せることが大切です。どの看護師にどのタスクを振り分ければ、病棟全体の業務効率化が図れるかを考えなければなりません。

チームの目標設定

チームの目標設定を行うのも、リーダーの役割です。チームの中には、日々同じことの繰り返しで目標を見失っている方もいます。

そこで看護師リーダーが積極的にコミュニケーションを取り、一緒に目標を立てます。目標を立てることで、自分の努力や成果が見えやすくなり、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。

チームの目標がわかれば、リーダーとして何を重点的にサポートするべきなのか明確になるメリットもあります。

病棟・部署間の橋渡し

リーダーは他の病棟や他部署の間を繋ぐ「橋渡し」の役割も担います。部署の代表として、病棟内や他職種との連絡やスケジュール管理を行うことが多いです。

時には他職種との都合や考えがうまく合わず、業務がスムーズに進まないこともあるでしょう。そのような状況でリーダーは、異なる意見の中で一緒に落とし所を探りながらチームに共有して、方針を固める必要があります。

1日のスケジュール

看護師のリーダーになると、一般的な看護師と比べて忙しくなるのか気になるところです。ここでは、リーダーの1日のスケジュール例をまとめたので参考にしてください。

7:30 出勤、情報収集(カルテチェックや患者さんの情報収集、医師の指示を確認)
8:00 夜勤から申し送りを受ける
8:20 チームメンバーに情報共有、タスクの振り分け、指示
9:00 医師の指示受け、退院する患者さんの対応やメンバーのフォローなどを行う
12:00 人員調整を行いながら昼休憩の振り分け
13:00 病室を巡回、必要に応じてメンバーをフォロー(新人看護師の指導含む)、記録業務
16:30 夜勤に引き継ぎ
17:00 退勤
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3.看護師のリーダー業務に必要な5つのスキル

「リーダー」と聞くと、リーダーシップさえあればこなせると思いがちですが、それだけでは業務をこなせません。リーダーシップ以外にも、以下のようなさまざまなスキルが求められます。

看護の知識・技術

看護師のリーダーとして、看護についての十分な知識や技術を習得していることが最低条件です。そもそも看護の知識や技術が欠けていれば、メンバーのサポートやタスクの振り分けなど適切な判断ができません。

また、新人看護師への指導や育成も任されるため、看護の知識や技術を習得しておくことは必須と言えるでしょう。医療機関は日々目まぐるしく変化していくので、常に最新の情報を学ぶ姿勢も大切です。

統率力

統率力とは、チームをまとめて引っ張っていく力を指します。前述した看護の知識や技術が他の看護師よりも長けていても、自分勝手な行動をするリーダーではチームがまとまりません。

リーダーとして良いチームを作るために積極的にコミュニケーションを取り、時には厳しい意見を言うことも大切です。統率力を身につければ、チーム内でのトラブルが少なく、看護師が働きやすい環境を作れるようになるでしょう。

判断力

看護師のリーダーは、チームの意思決定を任される立場でもあるため、状況を正しく判断する能力が必要です。判断力があるリーダーは、業務を円滑に進めるだけでなく、トラブルを未然に防ぐこともできます。

また、新人・後輩看護師が悩んだり迷ったりしている際は、的確なアドバイスができるように、迅速な判断力も必要です。判断力を養っておけば、リーダーとして周りに信頼される存在になるでしょう。

コミュニケーション能力

看護師のリーダーとして、チームや他職種がスムーズに連携できるようにコミュニケーション能力も必須です。より良い医療を患者さんに提供するためには、チーム医療が欠かせません。

適切な連携が取れていなければ、業務上でトラブルが発生するばかりか、患者さんの命に関わる重大なミスにもつながる可能性があります。そのため、チームや他職種だけでなく、患者さんとのコミュニケーションも大切です。

コミュニケーション能力とは、積極的に話しかけるだけでなく、相手の話もしっかり聴いて理解することを指します。リーダーでなくても必要なスキルなので、しっかり磨いておきましょう。

指導力

看護師のリーダーは新人・後輩の指導や教育を担うため、指導力が求められます。ただ技術や業務面の指導をするのではなく、看護師としての考え方なども伝えなければなりません。

新人や後輩を指導する際に心がけたいのは、以下の3つです。

  • 相手の理解力に合わせて指導をする
  • 相手の理解度を確認しながら進める
  • 一緒に学んでいく姿勢を見せる

これらの意識が欠けてしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性もあります。看護の知識や技術を教えるだけでなく、その人に寄り添った指導力が求められるでしょう。

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4.看護師のリーダー業務が辛いといわれる理由

看護師のリーダー業務が「辛い」と感じる方は少なくありません。ここでは、なぜリーダー業務が辛いと言われているのか理由を解説します。

把握すべきことが多いため

リーダーは患者さんの情報だけでなく、他の看護師や他職種の状況も把握しなければなりません。看護師のリーダーは、他の看護師への指導や病棟・部署間の橋渡しを担う役割があるからです。

つまり、病棟全体の患者さんとスタッフの状況を把握しなければならないため、かなりの負担がかかります。そのため、視野を広くして全体を見ることが大切です。リーダーは患者さんやスタッフなど、把握すべきことが多い点は大変に感じる方も多いでしょう。

精神的な負担が大きいため

責任感の高さや人間関係など、精神的な負担が大きいことに辛さを感じる看護師リーダーは少なくありません。特に指示受け・指示出しはリーダー業務の一つですが、コミュニケーションエラーが起こりやすいため、プレッシャーに感じることも多いです。

例えば、「指示出ししたのに、業務が進んでいない」「医師の指示が難しくて確認に時間がかかる」など、さまざまな悩みを抱えています。人一倍責任感の強い看護師さんは、リーダー業務が精神的に辛いと感じやすいでしょう。

病棟・部署間の連携が困難なため

看護師のリーダーは、チームメンバーはもちろん医師や臨床検査技師、薬剤師など他職種と連携しなければなりません。各部署がスムーズに業務を行えるように、連携・調整が大切です。

しかし、時には他職種とのコミュニケーションをうまく取れず、業務が進まないこともあるでしょう。

それぞれの立場の見解を尊重しながら、チームの方針を固める必要があります。そういった連携の難しさに、リーダー業務の辛さを感じることも少なくありません。

残業が多くなりやすいため

勤務先によっても異なりますが、看護師のリーダーは残業が多くなりやすいポジションです。リーダー業務の負担が大きいこと以外に、部署のまとめ役として他の看護師が業務を終えるまで帰ることができません。

特に新人看護師が独り立ちしたばかりの期間は、業務に抜け漏れがないか確認する必要があります。他のスタッフにも目配りしなければならないため、どうしても残業が多くなってしまう点に辛さを感じる方も多いでしょう。

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5.看護師のリーダー業務をスムーズにこなすコツ

前章では看護師のリーダー業務が辛い理由を解説してきましたが、業務を上手くこなすコツを知ることで負担も軽減できます。ここでは、リーダー業務をスムーズにこなす5つのコツをご紹介します。

積極的にコミュニケーションをとる

まずはリーダーとして、チームメンバーと積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。コミュニケーション不足のチームは、働きづらいだけでなく、業務上で重大なミスを引き起こす可能性があります。

高圧的な態度や話しかけにくい雰囲気では、チームメンバーも話しづらいです。そのため、自分から積極的にコミュニケーションをとっていき、チームでスムーズな連携を取れるようにしましょう。

各メンバーの役割を理解する

看護師のリーダーはチーム全体の状況を把握し、まとめる役割があるため、各メンバーの役割をしっかり理解しておかなければなりません。チームには新人からベテラン看護師まで、さまざまな立場の看護師が所属しています。

例えば新人看護師であれば、まずは業務の流れや患者さんの情報をインプットしてもらわなければなりません。いきなり新人看護師に業務を大量に任せても、トラブルにつながるからです。

そのため、チームメンバー全体の役割を理解し、指示出しやフォローをすることで業務が円滑に進められるでしょう。

業務に優先順位を付ける

リーダーは多くの業務をこなす必要があるため、業務の効率化を図ることが大切です。そのためには、自分がこなすべきことに優先順位をつけて、業務を整理します。

業務に優先順位をつけることで、どのメンバーにどの業務を振り分ければよいのか、適切な判断ができるようになります。

優先順位をつけずに、手当たり次第に業務をこなしてしまうと、業務効率が悪くなり、時間内に業務が終わらない可能性もあるでしょう。まずは、全体の状況を把握し、どの業務を優先すべきか整理することが大切です。

タスクを平等に振り分ける

看護師のリーダー業務では、メンバーにタスクを振り分ける役割があります。そのメンバーの能力や経験年数に応じてタスクを平等に振り分けることで、業務をスムーズにこなせるようになります。

かといって、ベテラン看護師にばかり業務を任せていたら、チーム内で不満やストレスが積もるでしょう。人間関係の悪化にもつながるため、タスクを平等に振り分けつつ、効率よく業務が進むように考慮することが大切です。

見本になる行動をとる

リーダー看護師は、チームメンバーに指示出しや指導を行う役割があるため、見本になる行動をとらなければなりません。看護の知識や技術の向上に努めることはもちろん、業務内での立ち振る舞いも大切です。

例えば、リーダーが他のスタッフの悪口や陰口、不平不満を口に出していると、リーダーとしての信頼も失います。そのため、常に周りから見られている存在として、見本になる行動を心がけましょう。

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6.看護師のリーダー業務は何年目から?

看護師のリーダー業務を任されるのは、勤務先によっても異なりますが、「臨床経験3年以上」と定めている病院が多いです。早い病院だと、2年目でリーダー業務を任せる場合もあります。

優秀な方が早い段階でリーダー業務を任される場合もありますが、人手不足でリーダー業務を任せられることもあるでしょう。リーダー業務は責任感のある仕事なので、しっかりと臨床経験を積んでから務めることをおすすめします。

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7.看護師のリーダー業務を担うために必要なこと

ここでは、看護師のリーダー業務を担う上で、必要なことを解説します。

看護の知識・技術を磨く

看護師のリーダーとして、患者さんに適切な看護を提供するためには、看護の知識・技術は必須です。また、後輩やメンバーへの指示出しや指導を行う際も、十分な知識や技術が求められます。

例えば、チームメンバーが患者さんの対応で迷っていた時は、適切なサポートが必要です。「自分にもわからない」といったリーダーでは、信頼も失ってしまいます。

リーダーの看護レベルが高ければ、それに習ってチーム全体の看護の質も向上するでしょう。患者さんに最高の看護を提供するために、常に看護の知識・技術を磨いておく必要があります。

業務の効率を高める

看護師のリーダーは業務量が多いため、上手くこなさなければ勤務時間内に業務を終えることができません。ポイントはチーム全体の状況を把握し、効率よく業務が進むようにチームメンバーに業務を振り分けることが大切です。

よくある失敗例はリーダーとしての責任感から、1人で多くの業務を抱え込んでしまうことです。これではかえって業務効率が悪くなります。

まずは業務に優先順位をつけて、業務を整理しましょう。業務の効率を高めるためには、1人で業務を抱え込まず、他のメンバーにタスクを振り分ける力が必要です。

研修や勉強会に参加する

リーダー看護師向けの研修や勉強会に参加することも、リーダー業務を担ううえで大切です。現場でリーダー経験を積むことも大切ですが、実際にリーダー業務を経験した方から話を聞くことでスキルアップにつながります。

資格取得を目指すための勉強会や、リーダーシップ、コーチングなどさまざまな内容のものがあります。

「研修や勉強会に行く時間がない」といった方は、オンラインで開催されているものもあるので、参加してみてはいかがでしょうか。

先輩リーダーを真似る

リーダー業務を円滑にこなすために、上手く業務を進めている経験豊富な先輩リーダーを真似ることも大切です。例えば、マネジメントやコミュニケーションの取り方など、真似すべきポイントは多くあります。

まずは、自分に足りないスキルや伸ばしたい能力を明確にすれば、自身がリーダーとして大切にしたい軸もわかるはずです。先輩リーダーの良いところを真似しながら、上手く業務をこなせるようになっていきましょう。

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8.まとめ

看護師のリーダー業務は、病棟全体の業務がスムーズに進むように、タスクの振り分けやチームのサポートを行うマネジメント業務です。精神的な負担が大きかったり、把握すべき内容が多かったりして、リーダー業務を辛いと感じる看護師さんも少なくありません。

しかし、本記事で紹介したように、

  • 積極的にコミュニケーションをとる
  • 各メンバーの役割を理解する
  • 業務に優先順位を付ける
  • タスクを平等に振り分ける
  • 見本になる行動をとる

これらのコツを心がけると、リーダー業務をスムーズにこなせるようになるでしょう。今回ご紹介した内容を参考に必要なスキルを身につけ、看護師のリーダーを目指す道も検討してみてはいかがでしょうか。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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