介護福祉士の履歴書の書き方を紹介!志望動機・自己PRの例文も
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介護福祉士の転職や就職を成功させるために履歴書は非常に重要。履歴書作成の”マナーを守った内容”や”きれいな字”を心がけないと採用担当者にマイナスの印象を与えかねません。また、志望動機や自己PR欄の内容も内定率に大きな影響が。
そこで本記事では、介護福祉士の履歴書の書き方についてプロ目線から徹底解説。転職・就職成功につながる志望動機や自己PRの例についても、いくつかご紹介していきます。
ぜひ本記事を参考に転職・就職活動を成功させてくださいね。
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介護福祉士の履歴書の書き方【例文付き】
履歴書は応募する人の身元や人柄をアピールする大事な書類です。 ルールや正しい記載方法があるのでマナー違反がないように気をつけなければいけません。
履歴書は正しい書き方や丁寧に書くことで採用担当者にいい印象を与えることができます。 介護福祉士の履歴書の書き方を項目別に紹介します。
基本情報(名前・住所等)
基本情報とは名前、住所、生年月日、電話番号などの事です。 採用担当者が最初に目を通す項目になります。第一印象を左右するので丁寧に書きましょう。気をつけるポイントは、住所の書き方を省略しないことです。
都道府県名からマンションやアパートの部屋番号まで細かく書きましょう。 マンションやアパートまで書けばどこに住んでいるか分かりますが、部屋番号まで書くのがマナーになります。
日付
履歴書の日付は、応募先に履歴書を提出した日にちを書きます。 応募先の企業に最新状況を伝える意味があるので、提出する日を書くのが基本です。
面接で履歴書を直接持参する場合、面接日の日付を記入する。郵送ならポストや郵便局の投函日を書きましょう。 日付が2〜3日前であれば企業もそこまで気にしませんが、1か月も前の日付だと履歴書を使いまわしにしていると判断されます。
証明写真
履歴書の証明写真にはルールがあります。ルールを守っていないと採用担当者に悪い印象を与えてしまうので把握しておくと有利です。
証明写真のルールは以下の4つになります。
- 写真のサイズは縦40mm×横30mm
- 背景色は青、白、グレーのどれか
- 撮影日から3か月以内の写真を使う
- 顔がはっきり見える写真を選ぶ
身だしなみや姿勢に気をつけて履歴書の写真を撮影しましょう。撮影方法は、自撮り(証明写真アプリ)、証明写真機(証明写真機)、写真館のいずれかで撮影してください。 証明写真は履歴書の中で唯一のビジュアル情報です。好印象を与えるためにルールやマナーを守って撮りましょう。
学歴・職歴
学歴・職歴は入学・卒業・入社・退職の年月日、雇用形態まで正確に記入する必要があります。 基本情報と同じように、省略せずに正確に書きましょう。
学歴で気を付けるポイント
職歴で気をつけるポイント
- 短期間の勤務でも職歴はすべ記入
- 社会人経験をベースに記入し、所属部署、雇用形態なども詳しく記入
- 入社・退社の年は和暦か西暦表記どちらかに統一する。
企業はどのような経歴なのか詳しく知りたいので全て記入しましょう。 特に、職歴は社会保険履歴・雇用保険履歴などで省略してもばれてしまうので意味がありません。
免許・資格
免許・資格欄に記載するときは、必ず正式名称で書きましょう。 履歴書のルールで資格の名前を省略したり、あいまいな記憶で資格名を記入するのはNGです。
介護福祉士の履歴書の場合、国家資格を持っている方はそのまま「介護福祉士」で大丈夫です。 実務者研修の場合、正式名称は「介護福祉士実務者研修」になります。こちらは免許でも資格でもないので「介護福祉士実務者研修過程終了」と記載すると丁寧な書き方になります。
趣味・特技
趣味・特技は人柄を想像しやすい項目なので、好きな趣味や得意なことを素直に記載しましょう。 書かれた内容で書類選考の結果に影響することはありません。大事なのは履歴書で自分の人柄を伝えることです。
書き方に困ったら、面接で聞かれてすぐに答えられる趣味や特技を書くのがおすすめです。 介護福祉士において、趣味や特技は仕事に役立つ場面も多いのです。
趣味・特技の例文
私はコミュニケーション能力が高く、利用者さんとすぐに仲良くなれる自信があります。 学生時代に居酒屋で3年間アルバイトをしていました。人と話すことが好きだったので、注文時はオーダーだけでなく、お客様の趣味や雑談を欠かさずしていました。 コミュニケーションを接客時に取ることでお客様に名前を覚えてもらえたり、私もお客様の名前を覚えることができたので関係性ができます。 介護福祉士でも利用者さんとはじめての出会いばかりで不安ですが、自分のコミュニケーション能力があればすぐに心を開いてくれる自信しかありません。 私が介護福祉士になったら、アルバイト時代に鍛えたコミュニケーション能力で利用者の方に認めてもらえるよう積極的に話しかけたいと思います。
長所・短所
履歴書の長所・短所の部分は、企業の社風や仕事内容に合うかを採用担当者は見ています。 自分の長所・短所を絞りだして、応募する企業の社風や仕事内容とミスマッチが起こらないように記載しましょう。
例えば、介護職志望で「人と関わるのが苦手」と書いたり、事務職志望で「細かい作業が苦手」だとマイナスでしかありません。 応募する企業の仕事と社風を理解し「どんな人材を求めているか」を考えたうえで、履歴書に長所と短所を記載しましょう。
長所・短所の例文
【長所の例文】
私の長所は観察力・判断能力が高いことです。 利用者さんの体調や精神状態の変化にすぐに気づく事ができるので素早い対応が可能です。普段からの会話を大切にしており、前職では利用者さんの体調不良のサインに気づくことができました。 その利用者さんは、普段は明るくコミュニケーションが取れるのですがその日は機嫌も悪く普段とは別人のようでした。 おかしいと思い熱を測ったり食欲などあるか調べてみたら、体調不良という事がわかりました。 ただ機嫌が悪いだけに見えるのですが、普段から優しい利用者さんからはありえない事だったので異変に気づき素早く対応できてよかったです。
【短所の例文】
私の短所はマイペースな所です。 一つの業務を行うと集中しすぎてしまい、時々周りに注意が行き届かなくなることがあります。 ただ、前職の介護施設でマイペースで失敗してしまったことを反省することができ、今では周囲に気配りをできるようになりました。 マイペースだったからこそ、介護現場はチームワークが重要だということに気づくことができて良かったです。
志望動機
履歴書を書く上で最も工夫して書かなければいけないのが志望動機です。 志望動機は数ある就職先の中で、なぜこちらの企業で働きたいと思ったのかが伝わるように書きます。
採用担当者が志望動機で知りたい項目は以下の3つです。
- 自社でかなえたいことは何か
- なぜ自社を選んだのか
- 入社したらどのように貢献できるか
応募する企業のHPや求人情報を読み取り、企業独自の強みやサービスの魅力など理解した上で思いを伝えましょう。
志望動機の例文
【未経験の場合】
私は飲食店のホールスタッフとして10年間勤務していく中で、人と関われる仕事が楽しくて大好きになりました。 また、勤めていた飲食店では常連のお年寄りの方も多かったのです。その中でお年寄りの方と話してると自分の知らない知識や経験を学べる事に興味を持ち積極的にコミュニケーションをとっていました。 貴施設に応募した理由は、小規模であることから利用者さま1人1人と関われる事と、働きながら介護福祉士の免許を取得できることに魅力を感じて応募させていただきました。 介護職は完全な未経験になりますが、飲食店時代に培ったコミュニケーション能力と接客スキルを活かし利用者さまに満足してもらえるようなスタッフに必ずなります。
【前職が介護職の場合】
私は、通所介護事業所の介護職員として勤務しており、働きながら勉強して介護福祉士を取得する事ができました。 さらに介護福祉士としてスキルを上げていきたいと思っており、今後は利用者さまの生活全般を支援したいです。 貴施設の介護理念にあるように、「介護とはお客様に誰にも、どこにでも、何時でも、標準化、洗練化されたサービスを提供できること」ができるような介護福祉士になりたいと思い応募させて頂きました。 利用者さまにとって必要とされる介護福祉士になれるようスキルを上げる為、今後も様々な経験をしていきたいと思っています。
自己PR
自己PRは応募先の企業に自分をアピールする絶好の項目です。他の応募者よりも印象に残る自己PRを記載しましょう。
以下の3つを意識して書くと採用担当者に良い印象を与える事ができます。
- 何をやっていきたいか
- 何ができるか
- 今後どう(貢献)していきたいか
この3つを盛り込んで書けば採用後のイメージがしやすいです。
自己PRの例文
私はリーダーシップがあり現場の指揮を上げる事ができます。 私は介護職を5年間経験していて、現在は特別養護老人ホームでユニットリーダーを務めています。 主に利用者さまのケアを行なっていますが、チームスタッフのマネジメントにも力を入れています。 私が提案したのは、担当が利用者さまを1人で抱え込むのを辞めてスタッフ全員が利用者さまの状況を判断できるよう小さなことでも共有する時間を作りました。 共有する時間を作ることでスタッフ同士がコミュニケーションを取る機会も増えて、職場の雰囲気も明るく仕事がしやすい環境を作り上げる事ができたのです。
こちらの例文のアピールポイント
- 何をやっていきたいか→スタッフ同士のコミュニケーションの機会を増やす
- 何ができるか→リーダーシップを活かし指導できる
- 今後どう貢献するか→即戦力として現スタッフに良い影響を与える
本人希望欄
履歴書の本人希望欄は何を書いててもいいわけではありませんので注意しましょう。 特に希望条件がない場合は「貴施設の規定に従います」で大丈夫です。
何か印象を与えるためにも書きたいという方には「応募先の施設や事務所へ入社するための絶対条件」や「選考をスムーズに進めるための連絡手段」を記載しましょう。 何も書かずに空欄で提出してしまうと採用担当者に「常識がない人」と判断されてしまうので空欄だけは避けてください。
スカウトサービス登録はこちら事前に知っておくべき履歴書作成のポイント
書き方にルールがあるように、履歴書作成時にもいくつかのポイントがあります。 作成前に理解しておくべきポイントを説明します。
黒のボールペンで手書きする
履歴書は黒のボールペンで手書きするのが一般的なマナーです。 企業が応募者のプロフィールを確認する正式書類になるので、消せるボールペンや蛍光色マーカーはマナー違反になります。
消せるボールペンを使用すると、採用担当者が確認するときに消えていたり汚れてしまうこともあるので絶対に避けましょう。 履歴書で適切なボールペンの太さは0.5mm〜0.7mmです。細すぎると文字が弱く見え、逆に太いと細かい文字が見にくくなるので注意が必要です。
履歴書を使いまわさない
履歴書を使いまわしで使うのは絶対にやめましょう。 採用担当者は多くの履歴書を見てきて書類選考をしているので、使いまわしているかどうかはすぐに見破ることができます。
使いまわしがバレると手を抜いている印象を与えてしまい、せっかく準備してある志望動機や自己PRが読まれない可能性が高いです。また、採用しても仕事も手を抜くのではないかと判断されてしまいマイナスなことばかりです。
履歴書は企業に入社したいという気持ちを伝えるのが大事です。使いまわしではなく、企業に採用したいと思われる志望理由や自己PRをコピペを使わず丁寧に書きましょう。
最後の一行まで埋める
履歴書は最後の一行まで埋めることで、採用担当者に熱意を伝えることができます。 空欄が多いとやる気がないと評価され減点対象です。
ただ、最後の一行まで埋めればいいということではありません。適当な文章をダラダラ書いているだけではいい印象を与えることはできないのです。
質の高い文章を最後の一行まで書くことにより、採用担当者に入社したいという意欲が伝わります。誤字脱字にも十分に気を付けて思いを書きましょう。
簡潔かつ伝わりやすい文章を目指す
簡潔かつ伝わりやすい文章を書くには、結論から書き始めることで採用担当者に理解してもらいやすくなります。
伝わりやすい文章の書き方は以下の4つを意識して書きましょう。
- 結論:伝えたいこと
- 理由:結論に対しての理由
- 具体例:説明する為に相手がイメージできる例を考える
- 結論:再度結論を伝える
結論を最初に伝えることで会話の中に埋もれてしまうことを回避できます。文章の途中で伝えるよりも最初の方が簡潔かつ伝わりやすい文章です。
文章を書いたら、自分で読み直してみておかしい部分や違和感がある部分は修正しましょう。
スカウトサービス登録はこちら転職回数が多い人の履歴書の書き方
転職回数が多いと「採用しても長く続かなさそう」「やる気がなさそう」などの評価をされ、業界によっては採用の評価は不利と言われています。
企業は採用してすぐに辞められるのを避けるために履歴書から転職回数も注目される情報です。転職回数が多いのが理由で、書類選考で落ちてしまう企業も少なくはありません。 しかし、転職回数が多くても履歴書の書き方を工夫することで採用担当者にいい印象を与えることができます。
ここからは転職回数が多い人の履歴書の書き方について解説していきます。
複数の職場で働いた経験を履歴書に活かす
複数の現場で働いていた場合、履歴書のボリュームが多くなります。企業名が年代順で多く書いてあると見にくい為、業務内容順の「キャリア式」がオススメです。 キャリア式とは、経歴を職務内容別に整理することで転職した回数関係なくキャリアアップの一貫性を示す方法です。
OO年に入社、退職ではなく、見出しを介護職、営業職、事務職という分け方にすれば複数の現場で働いた経験が見やすくなるので、豊富にスキルを持っている事が伝わりやすくなります。
採用担当者は転職回数ではなく、「自社が求める経験やスキルを持っているか」を重視しています。なので転職回数が多いからといってマイナスイメージを与えたくないことから職歴を省略するのはいけません。 履歴書では、全ての職歴を省略せずに記載しましょう。
入社後に長く働ける理由・根拠を示す
採用担当者が履歴書で重要視しているポイントの一つが「当社に定着し長く働いてくれるか」です。 転職回数が多い時点でマイナスな印象を与えてしまいますが、入社後に長く続ける理由・根拠を示すことです。
履歴書での示し方は「この会社なら前職での不満が解消できる」というのを伝えましょう。 以下のような文章なら前職の退職理由がわかりやすく、採用してもすぐには辞めなさそうと思わせることができます。 「前職では事務職で電話対応をしていましたが、伝えたいことを電話越しでうまく伝えられず周りに迷惑ばかりかけていました。
人と話すことが好きで事務職に応募したのですが電話越しでなく、対面で人と関わりたいと思っています。 介護職では利用者さんやスタッフなどたくさんの人と関わる仕事です。電話ではなく、対面で利用者さんと関われる介護職に魅力を感じて応募させていただきました。」 文章を書くときは、「私にとって長く働ける会社」ということが伝わるように書いていきましょう。
培ってきたスキルや資格をアピールする
転職によって培ってきたスキルや資格をアピールすることで、採用担当者にいい印象を与えることができます。 転職回数が多いメリットは、様々な職種や経験をしているので積極的にアピールしましょう。 例えば、営業職をしていた方で介護福祉士に活かせるスキルは以下の通りです。
コミュニケーション能力 | いろんなお客さんと商談する中で身についた |
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常に相手の立場の気持ちで考える | 提案するときに相手の気持ちを読み取り、的確な提案をしていた |
気持ちの切り替え | 飛び込み営業で断られても切り替えて次のお客様に訪問していた |
こちらのようなスキルは営業職で長年仕事をしていないと身につけることが出来ません。 介護福祉士に活かせる自分のスキルをみつけて履歴書が有利になるように記載しましょう!
スカウトサービス登録はこちら介護福祉士の履歴書についてよくある質問
介護福祉士の履歴書について、よくある質問をそれぞれ簡潔に解説します。
介護福祉士の資格の正式名称は何?
介護福祉士の正式名称はそのまま「介護福祉士」です。
介護福祉士の資格取得日はどのように調べるの?
合格証書や登録証書に記載されている合格日が資格取得日になります。 資格取得日を履歴書に記載するときに「合格」「取得」「登録日」どれを書くのか悩む方が多いですが、合格証書や登録証書に記載されている日付を書くのが一般的なマナーです。 介護福祉士国家試験に合格すると合格証書と登録証書が送られてくるので確認してみてください。
スカウトサービス登録はこちらまとめ
介護福祉士や介護福祉士実務者研修の資格を書く際は必ず正式名称で書きましょう。 資格取得日は合格証書や登録証書に記載されている日付で大丈夫です
その他、年号や住所、ボールペンの太さなど他にも履歴書には気をつけたいマナーがたくさんあります。 こちらの記事を参考にしながら質の高い介護福祉士の履歴書を作成しましょう。
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