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看護師に起こるインシデントとは?看護師が落ち込んだ時の対処法

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

看護師として働くと経験するインシデント。一体どのように解決すればいいのでしょうか。
新人看護師に限らず、ベテラン看護師でもインシデントを起こす可能性はあります。

本記事では、看護師が起こしやすいインシデントの事例や解決方法などを紹介します。原因や改善方法、インシデントレポートを書く理由など、知っておくだけで安心できるでしょう。

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1.看護によって起こるインシデントとは?

まずは、看護におけるインシデントについて解説します。

インシデントの定義

インシデントという言葉の定義は、出来事や事件、事例、事案という意味です。
ビジネスや医療の現場では、ミスや問題が発生した事例が過失までには至らなかった事象のことをいいます。

インシデントと似た言葉に「アクシデント」と「ヒヤリハット」が存在します。
アクシデントは、すでに発生した重大な事故のことです。ヒヤリハットは、重大な事故の一歩手前の事象のことを指します。

医療現場におけるインシデント

日々、看護業務を行っていると、さまざまなミスが発生します。
医療現場におけるインシデントとは、看護業務によるミスのなかで、医療事故や医療過誤までには至らなかった事例のことです。

また、患者様に対しての事象に限らず、医療従事者に不利益を与えるような事象や回避ができない事態も含まれます。
安全性が求められる医療現場では、医療事故の防止とそのための報告を徹底して行うことが必要です。

看護師なら誰もがインシデントを起こしてしまう可能性があります。あと一歩で重大な医療ミスにつながる可能性があると考えると、ゾッとする経験かもしれませんが、原因を分析して再発防止に務めるのが大切です。

医療現場で起こり得るミスの分類

医療現場で起こるミスは、次の3つに分類できます。

  • 過失による医療事故(医療過誤)
  • 医療事故
  • インシデント

過失による医療事故とは、医療事故のうち医療従事者の不注意などで発生した事故のことで、本来なら防げたミスのことです。
医療事故は医療現場で発生するすべての人身事故をいいます。これは、医療従事者が防げたはずの医療行為以外の事象すべてのことです。

インシデントは「ヒヤリ・ハット」と呼ばれることもあります。しかし、ヒヤリ・ハットは危険性の気づきが含まれていますが、インシデントは危険性に気づかないまま起こる事象も含まれています。

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2.看護師の起こしやすいインシデント

看護師の業務は、医師からの指示で行う医療補助行為だけではありません。患者様への看護やそのご家族への気遣い、新人教育など多岐にわたります。

看護は機械ではなく人の手によって提供されるため、ミスを0にすることは難しいのも事実です。
しかし、どのような場面でインシデントが発生しやすいのかを知っておくだけでも、医療ミスの防止につながります。
ここでは、インシデント事例から特に多く挙げられているものを紹介します。

与薬・点滴

医療現場で看護師が起こすインシデントの中で、最も多いのが「与薬・点滴に関するミス」です。例えば、投与量や与薬時間の間違い、投薬忘れなどが挙げられます。

入院患者様には症状が同じでも年齢や体重、用意する与薬・点滴などそれぞれ種類や分量も違います。そのなかで迅速な作業が求められながらも、慎重に行わなければなりません。

与薬・点滴ミスの対策として、バーコード管理や看護師2人以上によるダブルチェックの徹底など、各病院で対応はしています。しかし、完全にインシデントを防ぐことができていないのが実情です。

【事例①】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

他の患者様の点滴をした。しかし、患者様の名前が違うことに気づきすぐに抜針した。

同じトレイに同じ色の点滴を乗せてしまっていた。

患者様の前で点滴ボトルの名前を声に出して確認する。

【事例②】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

間違った医薬品を交付。患者様から使用する前に連絡があり、取り替える。

医薬品名が似ていたため、見間違えてしまった。

商品名を付ける際には紛らわしい名称を付けないようにする。思い込みのないように正確に読む。

【事例③】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

点滴準備の際、カルテには中止に変更されていた薬品を作成してしまった。

中止になった際、変更指示を受けた時点で伝票と薬品を準備していたところから除去していなかった。

変更指示を受けた時点ですぐに対応する。

出典:厚生労働省|重要事例集計結果

患者様への対応

入院患者様への対応で多く挙げられているインシデントは、転落や転倒です。車椅子への移動や歩行時、ベッドからの転落などの事故が挙げられます。

特に高齢者や認知症の患者様などは、大怪我につながる恐れもあるため、慎重に介助しなければなりません。
たとえ患者様の不注意で転落・転倒しても、予防策の不足が原因の可能性もあります。そのため、原因の追求と予防策の立案が大切です。

【事例①】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

1歳児の身体測定をしようと処置台へ移動し座らせた。その間、母親がバッグを置こうと目を離した際に転落した。

処置台に柵が備わってなかった。

1歳児というリスクを予測し、患者様の行動をサポートする環境づくりを行う。

【事例②】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

居室から大きな音がしたため訪室すると、ベッドサイドの床で患者様が倒れていた。CT撮影したが異常はなかった。

21時に睡眠剤を服用していたが、観察を怠った。

眠剤投与後は観察を強化する。

【事例③】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

思い通りにいかないとイライラしている患者様が、自分の欲しい薬をもらえず自傷行為を行う。

辛い気持ちを抱えた患者様の気持ちに寄り添えなかった。

患者様の抱えている不安を言語化できるように関わる。

出典:厚生労働省|重要事例集計結果

医療機器の取り扱い

人工呼吸器などの医療機器の取り扱いによるミスが多く報告されています。医療機器にはアラーム設定ができるものもありますが、インシデントはなくなりません。

また、ドレーン・チューブ類の使用や管理においてのインシデントも目立ちます。ドレーン・チューブは、点滴などで使用するチューブのことで、自然抜去や看護師が関与していなくても起こる事象です。

しかし、ドレーン・チューブを引っかけたり、しっかりと接続していなかったりなど、無意識でも関与してしまうこともあります。
難しい作業ではないからこそ、安易な対応をしがちなドレーン・チューブ。細心の注意がここでも求められるでしょう。

【事例①】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

シリンジポンプの電源が切れていた。5時間カコージンの投与がされていなかった。

シリンジポンプの向きで電源が見えづらくなっており、発見が遅れた。

シリンジポンプを使用する際は見やすい位置に配置する。または専用ワゴンを設置する。

【事例②】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

鼻腔挿管チューブのブルーコネクターが緩み、外れていた。

鼻口の箇所が見えづらかった。

鼻腔挿管チューブの固定長さは鼻口ギリギリにしない。固定位置の確認を怠らない。

【事例③】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

カテーテルの自然抜去

予測困難な状況。

自己管理の指導を検討する。

出典:厚生労働省|重要事例集計結果

確認不足(患者確認、手術前確認、医師の指示など)

患者様の確認や手術前確認、医師の指示などの確認不足によるインシデント事例も多く発生しています。確認不足が発生するのは、日々の業務量の多さも原因です。

看護師の仕事は肉体的・精神的負担が大きく、疲れや寝不足による人為的ミスは、重大な事故につながる危険性があります。
このような事故を防ぐためには、患者様の状態を把握するためにカルテを確認、手術前には同意書の確認から装着物の取り外しの確認などが必要です。

また、医師からの指示内容は看護師1名で確認するのではなく、複数の看護師と共有しながら確認するのが大切です。

【事例①】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

双胎分娩だったので2冊の母子手帳があり、間違って弟の記録を兄の退院時体重に記載してしまった。

よく確認しなかった。

他のスタッフにも確認する

【事例②】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

手術室から受け取った輸血を冷暗所に保存するのを忘れ、2日後に発見された。

就寝前の多忙な時間帯の寝室だったため、確認を怠った。

輸血返却のチェック項目があるので、戻った後に確認する。

【事例③】

具体的な内容

インシデントの発生原因

改善案

点滴まわりのなか、患者様からの声かけで夕方に点滴を始めた。しかし、夜に行うのではと気づいて報告した。

患者様からの声かけで夕方の点滴だと思い込んだ。夕食前だったため急いでいた。

急いでいるときこそ冷静になり、点滴と注射票を声に出し確認する。

出典:厚生労働省|重要事例集計結果

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3.インシデントが起こった時の対処

日々の業務でどんなに気をつけていても、インシデントはなかなか防ぐことはできません。インシデントが発生したときは、迅速に適切な対処法を取ることが大切です。
インシデントが起こったときの対処法は、以下の4つが挙げられます。

速やかに報告

インシデントが起こった際は、速やかに医師や先輩看護師に報告することが最優先事項です。インシデントの内容によっては、医療行為が進められなかったり、すぐに修正しなければならなかったりする場合もあります。

そのため、必ず医師や先輩看護師などに報告し、適切な処置の方法を指示してもらうことが必要です。
報告する際は、自分の見解や意見などは言わず、インシデントの状況を端的に話しましょう。

正しい処置

与薬・点滴やドレーン・チューブでのインシデントでは、すぐに対応しなければならないことも多いです。
経験の浅い看護師の場合であれば、自らの判断だけで処置を行うことは危険ですが、ある程度の経験がある場合は迅速に処置しなければなりません。

その場合は、医師からの指示を再確認し、速やかに正しい処置を行いインシデントの続発を防ぎます。さらに、処置した後はそのままにせず、必ず処理内容を報告するようにしましょう。

インシデントレポートを書く

インシデントにおける処置、報告後は、インシデントレポートを作成します。インシデントレポートを作成する目的は、インシデントの発生を予測、再発防止することです。

自分の間違いでも言い訳するような内容ではなく、起こったインシデントの事実を端的に記載しなければなりません。
つい反省文という認識で作成しがちですが、今後の再発防止対策という目的のために作成するようにしましょう。

スタッフ間で周知徹底

インシデントレポートを作成したあとは、部署ミーティングなどで起こったインシデントを他のスタッフに共有します。
前述したとおり、今後の再発防止対策として意見交換する場なので、犯人を特定して責めるものではありません。

スタッフ間で周知することで、部署全体での問題意識の向上に繋がり、同じミスを防ぐことにもなるのです。また、スタッフ間と定期的に意見交換ができる場があれば、チームのコミュニケーション向上にも繋がるでしょう。

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4.インシデントレポートの書き方

インシデントレポートを作成する目的は、今後の医療ミスに対して予測し、再発防止に繋げるためです。
インシデントレポートはあくまで主観ではなく、客観的に書く必要があります。
ここでは、インシデントレポートの具体的な書き方を見ていきましょう。

6W1Hを意識する

インシデントレポートで大切なのは、客観的事実のみを書くことです。主観的な意見などは記載する必要ありません。
以下の6W1Hを意識してレポートの項目を整理すると、文章を組み立てやすくなります。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(誰が)
  • Whom(誰に)
  • Why(なぜ)
  • What(何を)
  • How(どのように)

特に病院勤務の場合は、1つのインシデントに多職種が関わっています。看護師である自分自身、患者様、医師など関わった者の行動について、それぞれ簡潔にわかりやすくまとめることが重要です。

なぜなぜ分析を行う

なぜなぜ分析とは、問題に対して「なぜ?」を繰り返し、根本的な原因を深掘りしていくことをいいます。トヨタ自動車が発案した分析方法です。
「なぜこのようなことが起こってしまったのか」「なぜあのときあの場所にいたのか」と、なぜを繰り返しながら行動を振り返ります。

複数の原因が考えられる場合は、そのすべてを記録しておきます。複数の原因をすべてまとめたうえで、それぞれ対策を施すことが大切です。

注意点として、分析に個人的な感情や思い込みが入らないようにしましょう。大切なのは客観的な視点で問題を見つけて改善策を導くことです。

主観的な表現は避ける

インシデントレポートは、再発防止に努めるために共有する報告書を指します。そのため、反省文ではなく、主観的な表現は不要です。

反省した文章や言い訳などを記載することで、重要な問題点がわからなくなってしまいます。
また「こういうことが原因だと思う」というような、推測の内容も避けなければなりません。

「事実を端的に伝える」という意識が、わかりやすいインシデントレポートに繋がるのです。

要因・今後の対策を書く

インシデントレポートには、行動の事実を端的に書く必要がありますが、その要因となった事柄や今後の対策についても記入しておきます。
例えば、他の患者様の点滴を使おうとしてしまったミスであれば、「点滴時に本人様の前で声出し確認を行う」など、具体的な対策であることが重要です。

インシデントレポートの目的である再発防止のためには、レポートを参考にしてどう改善すべきかわかるようにしなければなりません。
チーム全体で話し合い、新たなシステムの導入や環境づくりを検討していくのも大切でしょう。

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5.インシデントの再発予防対策

インシデントを起こしてしまった場合、次に同じことは繰り返さないという意識が大切です。
ここでは、どうすれば再発防止を予防できるのかを解説します。

医師の指示を再確認

医師の指示を確認することは大切ですが、忙しさなどでついつい疎かになりがちです。患者様の状態によっても医師の指示は変わります。

こまめに医師の指示をチェックする習慣を身につけなければ、間違った処置を行う可能性もあります。
医師とのコミュニケーションが良好でも、わかっているつもりになって思い込みで行動してしまうパターンも多いです。

そのため、医師の指示はわかっていても再確認するように心がけましょう。

与薬は6Rを徹底する

与薬の原則である6Rを徹底することで、インシデントの予防につながります。それが以下のとおりです。

  • 正しい患者:同姓同名や似た名前の患者様もいらっしゃるため、間違えないように確認
  • 正しい薬物:似たような名称、剤形に注意
  • 正しい用量:正しい薬剤の用量、単位、濃度を確認
  • 正しい方法:指示された投与経路を確認
  • 正しい時間:指示どおりの日時を確認
  • 正しい目的:何のために薬を投与するのか確認

勤務先によって異なりますが、対象者に与薬するまでに、3回6Rのチェックを行うことを推奨されています。
いかなる場合でも、6Rを確認しながらケアや処置に取り掛かるようにしましょう。

ダブルチェック・指さし確認の徹底

慣れた業務だからこそ、確認不足からくるミスが発生します。そのため、徹底したダブルチェックや指差し確認は必要です。

インシデントで起こりやすい原因に、ルーティンワークが挙げられます。特に点滴や与薬に関するインシデントは、ルーティンワークによる確認不足が多いです。

医療現場で看護師が行うルーティンワークには、命に関わる重大な行為も含まれています。新人看護師だけでなくベテラン看護師も、ダブルチェックや指差し確認は徹底して業務にあたりましょう。

ダブルタスクは避ける

看護師は常に忙しいため、複数の仕事を請け負ってしまうことがあります。特に新人看護師の場合は断りづらく、何でも引き受けてしまう方も多いです。

複数の仕事を抱えてしまうと生産性が落ちてしまい、結果、業務の質が低下してしまう恐れもあります。また、重大なインシデントにつながるケースもあるため危険です。

ダブルタスクで起こりがちなミスは、以下のようなものが挙げられます。

  • 患者様のケアや処置の忘れ
  • 患者様を間違える
  • 確認不足

このようなリスクがあるため、ダブルタスクは避けましょう。
ダブルタスクが避けられない環境にいる場合には、環境改善を行うよう上司などに相談すべきです。

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6.インシデントで落ち込んだ時の対策

インシデントが起こると冷静ではいられなくなり、落ち込んでしまう方も多いのではないでしょうか。反省すべき点はしっかり反省し、気持ちを切り替えることも大切です。

とはいえ、インシデントの辛さから「自分は看護師に向いていないのか」など深い悩みに落ち込んでしまうこともあります。
ここでは、インシデントで落ち込んだときの対策を解説します。

落ち込んだ要因を把握

インシデントを起こすと自分を責めたり、後悔したりするようになるでしょう。そこで、本記事でも解説したインシデントレポートを書くことで、客観的にミスの要因を把握できます。

あくまでも客観的に要因を分析し、自分が落ち込んだミスについて考えることが大事です。
ただし、インシデントを起こしてしまったことだけに固執しないようにしましょう。

次に同じミスを繰り返さないために、何をすべきか考えることが必要です。落ち込んだ要因を把握すれば、自ずと改善策も見えてくるでしょう。

気持ちを切り替える

インシデントを起こしてしまうと、しばらくは落ち込んでしまって仕事に身が入りにくくなります。しかし、いつまでも落ち込んだ気持ちを引きずっていると、業務に集中できなくなり、新たなインシデントを引き起こしかねません。

そのため、気分を落ち着かせて、気持ちを切り替えることが大切です。
それでも気持ちを切り替えられない場合は、一度仕事から離れてリラックスする時間をつくることをおすすめします。

リラックス方法は人それぞれですが、

  • 自然に触れる
  • 友人や家族と過ごして思いきり笑う
  • 睡眠をたっぷりとる
  • 美味しいものを食べる
  • 運動する

などが挙げられます。落ち込みやすい方は意識的に気持ちを切り替え、落ち込んだ気持ちを業務に持ち込まないようにしましょう。

誰かに悩みを聞いてもらう

それでも気持ちを切り替えられない場合は、家族や友人、職場の同僚などに悩みを聞いてもらうのもおすすめの方法です。
つい悩みを1人で抱えがちになりますが、誰かに話すだけでもストレスは軽減します。

また、頭の中だけで悩みを繰り返すより、言葉にして聞いてもらう方が整理もできるでしょう。同じ立場の人であれば共感もしてもらいやすくなり、アドバイスを得られる可能性もあります。

上司に相談

同じインシデントが発生する場合、自分の能力によるミス以上に、職場環境に問題がある可能性が高いです。その場合はすぐに上司に相談し、職場環境の改善を促すことが大切です。

自分のミスではなく環境によりインシデントが繰り返される状況では、自分自身も納得いかないでしょう。
そのストレスを抱えたまま業務にあたってしまうと、新たなインシデントが発生しかねません。いずれ重大な医療事故につながる恐れもあるでしょう。

そのため、早急な改善が必要だということを、上司に理解してもらうように話すのが大切です。

体調管理と気分転換

看護師の勤務には夜勤もあり、生活リズムが不規則になりがちです。忙しい毎日が続けば、集中力も低下し、そこからインシデントも発生することがあります。

さらに、体調が優れていない状況はネガティブな思考になりやすく、落ち込みやすい原因にもなるでしょう。
このような悪循環を断ち切るためには、思い切って気分転換を行い、体調を整えるために睡眠・運動などを行うことをおすすめします。

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7.まとめ

看護師によるインシデントは、業務によるミスの中でも医療事故や医療過誤に至らなかったケースのことです。
インシデントは重大な事故にもつながりかねない重要な問題です。

しかし、人間が対応している限り、インシデントを完全になくすことはできません。
インシデントを起こさないためにも、正しいインシデントレポートの作成やスタッフ間で周知を徹底することが大切です。

インシデントが続くと「看護師に向いていないかも」と思うかもしれません。まずは同じミスを繰り返さない環境づくりに励み、同じインシデントを発生させないように気持ちを切り替えましょう。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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