面接で休職理由を話すべき?面接で不利にならないための上手な伝え方を紹介
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転職活動で面接を受ける際に、休職していることを伝えるべきか迷う方も多いのではないでしょうか。また、休職理由を伝える場合どのように伝えたら好印象なのか気になりますよね。結論、休職していることを伝えるべきかどうかは状況によって異なります。
この記事では、休職していることを伝えた方がいい場合や、伝え方について詳しく紹介していきます。休職中に転職活動をしている方は、ぜひ面接を受ける際の参考にしてみてください。
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目次
企業面接で休職理由を話すべき?
企業面接で、休職していることや休職理由を正直に話すべきなのでしょうか。休職していることを伝えると、選考で不利になってしまうのではないかと不安に思う方も多くいますよね。企業面接で休職理由を伝えるべきかどうかは、状況や理由によって話さなくていい場合と、話した方がいい場合の両方があります。
休職状況は正直に話した方がいい
休職状況を正直に話したほうがいい場合があります。休職理由を正直に話してしまうことで選考に不利になってしまう場合があることも事実です。しかし、伝え方によっては不利にならないケースもあります。休職理由を、客観的な内容で前向きに説明できるように事前に準備しましょう。嘘をついてごまかすと、辻褄が合わなくなったり面接官から不信感を抱かれたりする恐れがあります。
また、病気理由などで休職していて就職後も通院が必要になる場合や、業務での配慮をしてもらう必要がある場合は面接で伝えておくべきです。病気が再発して面接の際に嘘をついていたことがバレてしまうと、会社から不信感を抱かれてしまいます。働いたあとに自分と企業側の相違が起こらないように事前に話しておく方がよいでしょう。
聞かれない場合は言わなくても問題ない
休職していることを転職先の企業へ言わないといけないという決まりはありません。面接の際に、就業状況について聞かれない場合は言わなくても大丈夫です。ただし、入社後に書類で休職がばれてしまうリスクがあることも、頭に入れておく必要があります。入社後に業務に支障をきたすような休職理由であれば、不信感を持たれたり最悪の場合、内定取り消しになったりする可能性もあります。
スカウトサービス登録はこちら面接で休職理由を言った方がいい場合はどんな時?
面接で休職理由を話すべきかどうかは状況によって異なります。休職理由を伝える義務はありませんが、長期間に渡る休職はバレてしまう可能性が高いので正直に話すことがおすすめです。ここでは、休職理由を伝えた方がいい場合を状況別に紹介していきます。
面接で現在の就労状況について聞かれた場合
面接で休職理由を言った方がいい場合は、現在の就労状況について聞かれた場合です。嘘をついてしまうとバレた時に内定取り消しになったり、不信感を抱かれてしまう恐れがあります。現在の就労状況について聞かれた時のために、休職理由の説明についてしっかりと考えておきましょう。また、あわせて現在の会社に復職しない理由も準備しておくとよいです。
長期間に渡る休職の場合
半年以上の長期にわたる休職をしている場合は、面接で伝えておいた方がいいでしょう。なぜなら、入社手続きの際の提出書類や、今後傷病手当の申請をする必要がでた際にバレてしまう恐れがあるからです。面接で休職を隠していたにもかかわらず、後でバレてしまうと不信感を抱かれてしまいます。面接で伝えそびれた場合も、入社前に上司に話しておくと安心です。
入社後配慮してもらう必要がある場合
入社後に勤務や業務内容などで、会社に配慮してもらう必要がある場合は正直に休職していることを伝えた方が良いです。
例えば、病気が理由で休職していて入社後も対応できない業務があったり、通院する必要があったりする場合です。病気理由である場合「入社後しっかり働けるのだろうか」と面接官は気にする可能性があるので、休職理由とともに、現在は病状が回復していて働けることや体調管理に気を付けていくことも一緒に伝えるとよいでしょう。診断書などがあれば、準備しておくと明確に伝えられ面接官からも信用を得られます。
ほかにも、介護のために休職していて今後も介護休暇をとる可能性がある場合は、伝えておくとよいでしょう。
やむを得ない事情やスキルアップのための休職の場合
スキルアップのための留学や、起訴による刑事手続きのための休職などやむを得ない理由がある場合は面接で伝えておく方がよいでしょう。今後の業務へ支障がないことを前向きな言葉で伝えましょう。また、スキルアップのための休職をしていた場合、伝えることで好印象になることがあります。休職期間中に学んだことや得られたスキルを伝えて、アピールしましょう。
スカウトサービス登録はこちら休職理由を上手に伝える方法を事例別に紹介
休職理由は、正直に伝えた方が良い場合があることを紹介しました。しかし、休職理由によってはネガティブな印象を持たれてしまう場合もあります。そこで、ネガティブな印象を持たれないように上手に休職理由を伝える方法を事例別にいくつか紹介していきます。面接で休職理由を伝える際の参考にしてみてください。
病気による休職
病気理由による休職を伝える際は、現在の状態や回復しているかどうか、今後の体調管理について伝えることがポイントです。精神的な疾患と持病などによる休職に分けて紹介します。
内臓疾患や持病などの病気で休職していた場合は、医師が発行する診断書を準備し現在の状況を詳しく説明しましょう。普段の業務で支障がないことや、どのように体調管理をしていくかを上手に伝える必要があります。
例文:持病があり休職をしていますが、休職中に治療に専念することができ現在すでに回復済みです。通院先の医師からも職場復帰の許可が下りている状況です。入社後も体調管理を心がけ、業務に支障がないように努めてまいります。
うつ病や適応障害など精神疾患で休職していた場合は、その状況になってしまった経緯を客観的になるべく具体的に伝えましょう。職場環境や人間関係で精神的な病気になってしまった場合でも、職場の人を悪く言ったりすることは避けましょう。
例文:前職では人手不足により長時間の労働が続き、心身に不調をきたしてしまいました。病院ではうつ病と診断され休職し療養しています。医師からはすでに、うつ病の症状は完治していると伝えられており、働ける状況まで回復しています。また、休職中にスキルアップのため○○の資格の勉強に励んでいます。今後体調管理をしっかりして、定期的に病院を受診するなどして再発防止に努めてまいります。
長期間の治療が必要なケガによる休職
交通事故やスポーツでの怪我により休職している場合は、治療の状況と回復状況を伝える必要があります。怪我で得た学びをアピールするのも良いでしょう。
例文:業務中に階段からの落下により足を骨折してしまい、手術と入院のため長期間休職いたしました。今後、職場での安全管理を徹底し、事故を防ぐための取り組みに励んでいきたいと考えています。
介護や子育てなどの家庭の事情
家族の介護などで休職していた場合は、伝えられる範囲で休職していた状況と今後の介護状況について伝えましょう。介護で早退などの必要がある場合は、面接の時点で伝えておくと入社後も安心です。今後、どのように介護と仕事の両立に取り組んでいくのかを前向きにアピールしましょう。
例文:高齢の母の介護のため長期間の休職をしていました。母は来月から老人ホームへの入所が決まっており、再就職に向けて御社の面接を受けさせていただきました。老人ホームへ入所するので、通常通り出勤できますが通院や病気などで早退することがあるかもしれません。その場合は、事前に相談させていただきます。
留学などの海外渡航による休職
留学などの海外渡航やボランティア、スキルアップのための休職は、伝え方によっては好印象になるのでアピールポイントとしてぜひ伝えましょう。休職中にどんなことを学び、感じたのかを具体的に伝えるとよいです。
例文:〇〇の分野でスキルアップをしたいと考え、半年間休職し〇〇へ留学していました。現地の方とのかかわりや活動のなかで、語学だけでなくコミュニケーション能力が磨かれました。前職への復職を考えていましたが、留学中に経験したことは御社での業務内容に活かせると考えております。
スカウトサービス登録はこちら面接で不利にならずに休職理由を伝えるコツ
休職中に転職活動をすることは、法律的にいけないことではありませんが、良くない印象をもつ面接官もいます。「入社後にまた同じように休職してしまうのではないか?」と思う面接官もいることでしょう。そのような中で、「入社後問題なく働けるだろう」と面接官に思わせるためのコツがいくつかあります。面接に不利にならずに休職理由を伝えるコツを抑えて、面接に挑むとマイナスな印象を持たれずに選考に進める可能性があります。
ここでは、面接で不利にならずに休職理由を伝えるコツを4つ紹介します。
明確で客観的な理由を端的に伝える
面接で休職理由を伝えるときは、明確で客観的な理由を端的に伝えるようにしましょう。客観的に伝えるためには以下の事項を順序だてて話すことが大切です。
- 休職に至った状況と理由
- 現在の状況
- 今後どうしていくか
休職していることが後ろめたいと感じ「職場環境が悪くて...」「人間関係でトラブルが起きて...」と曖昧な説明をしたり、周りのせいにすることはマイナスな印象を持たれてしまいます。職場環境が原因で病気になり休職した場合は「月の残業時間が80時間を超えていて」「休日出勤が〇〇回繰り返されていて」など具体的な数字を用いて説明すると理解してもらえる可能性があります。
次に、現在の状況を伝えます。現在は回復していて問題ないことや医師から、就労の許可が下りていることを伝えましょう。
最後に、今後再発防止に向けてどのように向き合うかを説明することが大切です。面接官が最も気にしていることは「再発しないか?」「入社後問題なく働けるか?」ということです。心身に不調を感じたらすぐに病院を受診することや、今後も定期検診を受けることを伝えましょう。
現在休職中の場合は復職しない理由も伝える
休職中に転職活動をしていると、現在の職場に復帰しない理由を聞かれる可能性があります。復職をしないで転職する理由は以下のようなものがあげられます。
- 休職の原因となった職場環境の改善が期待できない
- 家庭の状況や会社の状況が大きく変わった
- 休職中に学んだことを活かせる職場で働きたい
- 希望する部署への復帰ができなかった
職場での労働環境が原因で病気になってしまったのに、職場の環境の改善が期待できないため復職をせずに転職していることは面接官も納得できますよね。休職中であることを伝えると、復職しない理由を聞かれる可能性が高いので、スムーズに返答できるようにしっかりと準備しておきましょう。
採用後は大丈夫であることをきちんと説明する
休職中から転職する際に最も大事なことは、採用後に無事に働けることを理解してもらうことです。職種にもよりますが、病気や怪我で休職していた場合業務に支障が出ることを心配される可能性があります。問題なく働けることを根拠をもって説明し、診断書などを準備しておくと信憑性が増して好印象を持ってもらえるでしょう。
休職中の周りのサポートに対する感謝も伝える
休職中は自分が担当している業務を、上司や同僚がカバーしてくれています。休職理由がどのような理由であろうとも、休職したことによって迷惑をかけてしまったことや周りの人への感謝の気持ちも一緒に伝えられると印象が良いです。
スカウトサービス登録はこちら休職中に転職活動してもいいの?休職中の転職にはリスクも
休職中に転職活動することは問題ありません。しかし、現在休職している会社に転職活動がバレて不信感を抱かれるリスクもあるのです。また、まだ就職できる状況ではないのに無理して転職活動をすると、病気がさらに悪化し仕事復帰に時間がかかってしまう可能性もあります。
ここでは、休職中に転職活動をする際のリスクと注意しなければならないことを解説します。
休職中の会社にバレると不信感を抱かれる
休職中の転職活動は法律で禁止されているわけではありませんが、休職は復職することを想定している制度なので休職中の会社にバレてしまうとトラブルになる可能性があります。休職の制度は復職することが前提なので、休職中に転職活動をしていると不信感を持たれてしまうのは当然ですよね。
また、会社によっては、就業規則の中で休職中の転職活動が禁止されているケースもあります。最悪の場合、懲戒解雇になる可能性も考えられるのです。仲の良い友人にしか言ってなかったとしても、意図せず伝わってしまう可能性があるので十分に注意しましょう。どんなに仲が良くても、同僚には伝えないことをおすすめします。
休職理由によっては転職先の会社に悪い印象を持たれる
休職中に転職活動を行っている場合、転職先の会社から悪い印象を持たれる恐れがあります。「体調が悪くて休職しているのに、転職活動していて大丈夫なのか」「本当に入社後働けるのか」と不安を持たれることもあるでしょう。なるべく退職後に転職活動をすることが理想ですが、休職中に転職活動をする場合は、転職先の企業が納得できる理由を伝えられるようにしておく必要があります。
転職活動によって病気が悪化する可能性がある
病気が理由で休職していた場合、療養期間にもかかわらず転職活動をすると体調が悪化する恐れがあります。職場への復帰を早くしたくて焦って転職活動してしまう方もいますが、療養を指示されている状況で無理して転職活動をすることはおすすめできません。転職活動する場合は、医師からしっかりと職場復帰の許可が出て体調がよくなったことを確かめてから行いましょう。
スカウトサービス登録はこちら休職中に転職活動したらバレる?
休職中の転職活動は休職中の企業にとっても、転職先の企業にとってもあまりいい印象を与えないということを説明しました。本人が周りに言わずに転職活動をしていても、意図しないところからバレてしまう可能性があるのです。ここでは、休職中の転職活動がバレてしまうパターンを3つ紹介します。
傷病手当や健康診断から
病気が理由で休職していて傷病手当金をもらっていた場合、今後転職先で病気などが再発し傷病手当の申請が必要となったときに受給歴を見られてバレてしまう可能性が考えられます。傷病手当とは、病気や病気や怪我で休業した際に、支給される手当のことで、会社からの給与が支払われない場合に平均給与の3分の2の額が支給されます。
傷病手当は同一の病気に対して、支給開始日から最大で1年半以内までの支給となりますので、転職先で万が一病気が再発した場合、受給歴を確認されるでしょう。
そのほか、入社時に健康診断を行う企業であれば健康診断によって発覚する可能性があります。業務に支障が出るような病気であれば、転職先の企業にも伝わりバレてしまう可能性があります。
源泉徴収票などの書類から
前職の源泉徴収票は、年末調整の際に使用するので転職先で提出を求められることがあります。源泉徴収票には一年間の給与総額が記載されているので、休職期間が長く極端に給与が少ない場合は、会社から理由を聞かれ休職していたことが発覚する可能性があります。また、傷病手当は非課税所得なので、源泉徴収票には記載されていないので注意しましょう。さらに、1年以上休職していて前年の収入がない場合は、源泉徴収票が提出できないこともあるのです。休職期間が長く前年の収入がない場合は、源泉徴収票の提出の際にバレる可能性が高いので事前に面接で伝える方がよいでしょう。
周りの人からの噂やSNSから
周りに転職活動をしていることを公言していなくても、人づてのうわさで広まってしまうパターンがあります。
近年、企業の採用担当者が応募者のSNSをチェックする場合もあるのです。鍵アカウントでないSNSで休職中であることを発信していると、見られてしまう可能性があります。SNSでの安易な発信は十分に気をつけましょう。また、SNSでの発信を友人や同僚が見ていて、そこから転職活動を行っていることがバレる可能性も考えられます。
スカウトサービス登録はこちら面接での休職理由に関するよくある質問
ここでは、面接での休職理由に関するよくある質問をまとめています。面接を受ける際の参考にしてみてください。
面接で休職中だと不利になる?
面接で休職中だと不利になる場合も、特に影響がない場合どちらの可能性もあります。休職理由として最も多いのが、うつ病などの精神的な疾患による傷病休職であることが多いため、ネガティブな印象に捉えてしまう人が多いことも事実です。休職がやむを得ない理由であり、面接官に経緯や理由、今後の対策を伝えることができれば印象は悪くならないでしょう。
ただし「職場での人間関係が上手くいかなかった」「精神的にきついと感じた」などと、ネガティブな意見を正直に話してしまうと「ストレスに弱いのかも」と思われ不利になってしまう恐れがあります。職場の労働環境を具体的に説明し、休職に至った経緯や状況、休職している理由を客観的な内容で伝える必要があります。
面接で休職したことを嘘で伝えるのはダメですか?
面接で休職したことを嘘ついたり、ごまかしたりすることは避けましょう。聞かれていない場合は自分から言わなくても大丈夫ですが、現在の就労状況について聞かれた場合は正直に答えることがおすすめです。なぜなら、嘘をつくと辻褄が合わなかったりあいまいな答えになってしまい不信感を抱かれる可能性があるからです。
内定後に、提出書類などで休職について嘘をついていたことがバレた場合、信頼を失い最悪の場合選考中止や内定取り消しになってしまう恐れがあります。
1カ月の休職はバレますか?
休職期間が1カ月であればバレない可能性が高いです。なぜなら、源泉徴収票に記載されている給与が1、2カ月の休職であれば、大きな差が出ないからです。ただし、3カ月以上の休職であれば、源泉徴収票や住民税の納付金額が大幅に下がり、理由を聞かれてしまう可能性が高いです。
スカウトサービス登録はこちらまとめ
面接で休職理由を話さなければならないという決まりはありませんが、話した方がバレてしまったときのリスクや入社後スムーズに業務に取り組めるので伝えることがおすすめです。休職理由にはさまざまな事情や経緯がありますが、大切なのは理由ではなく面接官への伝え方です。休職理由を伝えるときは、経緯や理由を端的に述べましょう。そして、今後の対策をしっかりとした根拠のもと前向きな言葉で伝えることが大切です。
さらに、休職中に転職活動を行う際は現在の会社の就業規則で休職中の転職活動が禁止されていないかを確認したうえで行いましょう。また、万が一現在休職中の会社にバレてしまった時のリスクがあることも理解しておく必要があります。
この記事では、面接で不利にならない休職理由を伝えるコツや休職理由別の伝え方の事例など、詳しく紹介しました。
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