社会福祉士 受験資格|実務経験とは?高卒や通信でもOK?最短ルートも解説
- 更新日

社会福祉士は国家資格として昭和62年に制定されました。
日常生活を送るのに支障がある人たちの相談にのり、助言や支援を行うのが主な仕事です。
持っておくと安心な国家資格ですが、その試験を受けるためには受験資格を満たしている必要があります。
本記事では、社会福祉士の受験資格について詳しく説明するとともに、
2024年の第37回社会福祉士国家試験より変更となった「新カリキュラム」についても解説していきます。
受験資格を満たしているか分からず困っている方や、なるべく早く資格を取る方法を探している方、新カリキュラムで不安に思われている方も、ぜひご一読ください!
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目次
1.社会福祉士の受験資格・最短ルート
社会福祉士の受験資格は計12ルートありますが、大きく分けると以下3つに分類できます。
- 福祉系大学に通うルート(養成施設に通う必要のないルート)
- 短期養成施設に通うルート
- 一般養成施設に通うルート



学歴別の最短ルート
ここからは、社会福祉士の受験資格を得るための最短ルートを学歴別にご紹介します。
卒業施設 |
必要な実務経験 |
養成施設 |
---|---|---|
4年制福祉系短大 |
ー |
ー |
3年制福祉系短大 |
相談援助実務経験1年 |
ー |
2年制福祉系短大 |
相談援助実務経験2年 |
ー |
4年制福祉系大学 |
ー |
短期養成施設等で6ヶ月以上 |
3年制福祉系短大 |
相談援助実務経験1年 |
短期養成施設等で6ヶ月以上 |
2年制福祉系短大 |
相談援助実務経験2年 |
短期養成施設等で6ヶ月以上 |
卒業施設 |
必要な実務経験 |
養成施設 |
---|---|---|
4年制一般大学 |
ー |
一般養成施設などで1年以上 |
3年制一般短大 |
相談援助実務経験1年 |
一般養成施設などで1年以上 |
2年制一般短大 |
相談援助実務経験2年 |
一般養成施設などで1年以上 |
卒業施設 |
必要な実務経験 |
養成施設 |
---|---|---|
中学・高校など |
相談援助実務経験4年 |
一般養成施設などで1年以上 |
実務経験別の最短ルート
続いては、社会福祉士の受験資格を得るための最短ルートを実務経験別にご紹介します。
実務経験 |
大学 |
養成施設 |
---|---|---|
児童福祉司/身体障がい者福祉司/審査指導員/知的障がい者福祉司/老人福祉指導主事で |
ー |
短期養成施設等で6ヶ月以上 |
相談援助の実務経験 |
ー |
一般養成施設等で1年以上 |
相談援助の実務経験 |
福祉系短大などで2年 |
ー |
相談援助の実務経験 |
福祉系短大などで3年 |
ー |
相談援助の実務経験 |
福祉系短大などで4年 |
ー |
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士 受験資格(資格取得ルート図)」
社会福祉士の受験資格と精神保健福祉士の受験資格の違い
ソーシャルワークの専門には、社会福祉士と精神保健福祉士がありますが、双方の受験資格はほとんど同じです。
違いを挙げると、精神保健福祉士の受験資格の中には、社会福祉士主事養成機関ルートと、児童福祉司・身体障がい者福祉司などの実務経験ルートがないという点です。
代わりに、社会福祉士の資格を持っている人は短期養成施設を経験することで精神保健福祉士の受験資格を得ることができます。
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2.社会福祉士の受験資格の実務経験とは?
社会福祉士の受験資格の中には一定の実務経験を要するものが多くあります。
「実務経験」とは「相談援助業務」の経験を指します。
この経験として認められる施設・事業、職種は法律で決まっており、自分の実務経験が受験資格として認められるものか、判断に迷う方も多いでしょう。
この章では、社会福祉士の受験資格における実務経験について、認められるケースと認められないケースを解説します。
実務経験として認められるケース
まずは実務経験として認められるケースです。主に以下5つの分野では認められています。
①児童分野 :保育士や児童指導員など
②高齢者分野:生活相談員、地域包括支援センターなど
③障害者分野:ケースワーカーなど
④その他の分野:保健所や更生保護施設など
⑤現在廃止事業の分野:子ども家庭相談事業など
実務経験として認められないケース
一方で、実務経験として認められないケースもあります。
例えば、相談援助業務とその他の業務(介護業務など)を兼務しており、その主たる業務が相談援助業務ではない場合です。
指導員のうち「介護等の業務を行なう指導員」である場合、児童指導員のうち「入所者の保護に直接従事する児童指導員」である場合などがそれにあたります。
また、包括的支援事業や第一号通所事業を行う施設での経験は実務経験として認められない場合もあります。
実務経験として該当するものは多く、現在廃止されていても受験資格を満たす場合もあります。
認められないケースもあるので、自分自身の実務経験が受験資格を満たしているか確認しましょう。
詳細は公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士 国家資格」からご確認ください。
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3.社会福祉士の受験資格は新カリキュラムで変わる?
2024年度 第37回の社会福祉士国家試験から、社会福祉士に求められる知識や技術の変化に対応するため、新カリキュラムが導入されました。
科目数や実習時間などに変更はありましたが、受験資格そのものは変更されていません。
また、新カリキュラム変更前に受験資格を得ている場合は、改めて新カリキュラムを履修する必要はありません。社会福祉振興・試験センターのサイトには、以下の様に記載されています。
「※過去に次のいずれかで受験資格を得ている方は、カリキュラムの改正問わず受験することができます。改めて現行のカリキュラム(実習科目含む)を履修する必要はありません。」
しかし、受験予定の方は、常に最新の情報を確認することが重要です。社会福祉士制度やカリキュラムは、今後も変更される可能性があるので、最新の情報を確認するようにしてください。
最新の情報は、社会福祉振興・試験センターの公式サイトで確認できます。受験を検討されている方は、定期的にサイトをチェックし、最新情報を把握するようにしましょう。
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4.社会福祉士の受験資格は通信で取得できる?
社会福祉士を目指している方の中には、通信教育の活用を視野に入れている方も多いでしょう。
社会福祉士の資格取得の最終関門である国家試験は通信教育ではできませんが、受験資格を得るために必要な福祉系大学での科目履修・養成施設での学習は一部通信で対応することができます。
ただし、基本的にはスクーリング(対面での授業)があるため、実習がない方であっても全てを通信で終えることはできないのが現状です。
社会福祉士の養成施設は、全国で一般養成施設55校・短期養成施設8校と計68校あります。
一覧は公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「短期養成施設・一般養成施設」からご確認ください。
以下に、通信に対応している福祉大学・養成施設をご紹介します。
①日本福祉大学通信教育部
社会福祉士の受験資格を得るためには指定されている科目を履修し、必要年数以上在学する必要がある。
必要とされる124単位のうち、スクーリング単位は30単位以上が必須。
公式ホームページ:日本福祉大学通信教育部
②東京福祉専門学校での社会福祉士通信課程
学習内容:レポート課題/スクーリング/実習
【一般養成通信課程】就業期間:1年6ヶ月
【短期養成通信課程】就業期間:9ヶ月
公式ホームページ:東京福祉専門学校
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5.社会人でも働きながら社会福祉士の資格をとれる?
社会人として働きながら社会福祉士の資格取得を目指すことは、時間的な制約などから難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、いくつかの方法を活用することで、働きながらでも社会福祉士の資格取得は十分に可能です。
働きながら資格取得を目指す方法として2つの方法をご紹介します。
①夜間コースを活用する
夜間コースは、日中は仕事、夜間に学校に通うというスタイルで学習を進めることができます。
仕事と学習を両立させやすい点がメリットですが、社会福祉士の資格取得には実習が必須であり、実習期間中は仕事を休む必要があります。
②通信を活用する
通信教育課程は、自分のペースで学習を進めることができるため、働きながらでも学習しやすい方法です。
スクーリング(対面授業)は一定回数ありますが、学習の大部分を通信でカバーできます。
ただし、通信教育課程でも実習は必須であり、実習期間中は仕事を休む必要があります。
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6.まとめ
ここまで、社会福祉士の受験資格について解説してきました。
社会福祉士の受験資格を得るためのルートは多数存在します。福祉系の大学を卒業していなくても、4年制の一般大学を卒業した方であれば、養成施設に最短1年通うことで受験資格を得ることが可能です。
また、高卒の方でも、4年以上の実務経験に加え、養成施設を修了することで受験資格を得ることができます。
さらに一部の学習は通信教育で対応できるため、働きながらでも社会福祉士の資格取得を目指すことが可能です。
新カリキュラムによるいくつかの変更点があるため、受験を検討している方は最新情報を確認するようにしましょう。
社会福祉士の資格取得は決して容易ではありませんが、様々なルートが用意されています。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選択し、目標達成に向けて頑張ってください。
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