社会福祉士国家試験|合格率は?他の国家資格と比べると?過去問や勉強法まで
- 更新日

日常生活を送るのに支障がある人たちの相談にのり、助言や支援を行うのが社会福祉士の主な仕事です。
本記事では、社会福祉士の国家試験について、その概要や難易度を他の福祉系資格とも比較しながら紹介していきます。
社会福祉士の取得を目指している方はもちろん、医療福祉業界での国家資格を取りたいと考えている方もぜひ参考にしてください!
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目次
【最新版】社会福祉士の国家試験の概要・合格基準など
まずは、社会福祉士国家試験の概要を解説します。2025年度に実施予定の第38回国家試験の情報と、直近で実施された第37回の試験の情報を合わせて紹介していきます。
2025年度、第38回の国家試験について
・試験日:2026年2月上旬を予定
・受験申し込み受付期間:2025年9月上旬から10月上旬
申し込み手続きは公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのサイトより行えます。
2024年度、第37回社会福祉士国家試験の概要
試験日 |
2025年2月2日 |
---|---|
試験地 |
24都道府県 |
合格発表 |
2025年3月4日:試験センターのホームページに掲載(合格者の受験番号を掲載) |
受験手数料 |
社会福祉士のみ受験する場合:19,370円 |
試験問題数 |
19科目・129問(新カリキュラム導入後の問題数) |
合格基準 |
総得点の60%程度。 |
<試験科目>
第37回(2025年2月)の国家試験より導入された新カリキュラムの内容です。
旧カリキュラムでは共通科目が11科目群(選択科目を含む)、専門科目が8科目でしたが、新カリキュラムでは共通科目が12科目、専門科目が7科目となりました。
試験日 |
2025年2月2日 午前 |
2025年2月2日 午後 |
---|---|---|
試験科目 |
①医学概論 |
⑬高齢者福祉 |
社会福祉士の国家試験の受験資格
続いて、社会福祉士国家試験の受験資格について解説します。- 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方(2025年3月31日までに卒業見込みの方を含む)
- 2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方(2025年3月31日までに従事する見込みの方を含む)
- 社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方(2025年3月31日までに卒業(修了)見込みの方を含む)
- 社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方(2025年3月31日までに卒業(修了)見込みの方を含む)
※受験する際は最新情報をチェックするようにしてください。
受験資格については、以下のページで詳しく解説しています。

社会福祉士 受験資格|実務経験とは?高卒や通信でもOK?最短ルートも解説
社会福祉士の受験資格について、また2024年の第37回国家試験より変更となった「新カリキュラム」についても解説していきます。
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社会福祉士の国家試験の合格率は?
続いては、社会福祉士国家試験の合格率を紹介します。直近5年間での合格率、また、ルート別での合格率を比較していきます。
直近5年の合格率を比較
試験日 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
---|---|---|---|
第37回 |
27,616 人 |
15,561 人 |
56.3 % |
第36回 |
34,539 人 |
20,050 人 |
58.1 % |
第35回 |
36,974 人 |
16,338 人 |
44.2 % |
第34回 |
34,563人 |
10,742人 |
31.1 % |
第33回 |
35,287人 |
10,333人 |
29.3 % |
合格率は年度によってだいぶ差があるものの、平均すると約30%前後で難易度が高いと言えます。
ルート別の合格率を比較
合格率 |
|||
---|---|---|---|
第37回 |
第36回 |
第35回 |
|
① 福祉系大学等ルート |
新卒:75.2% |
新卒:76.8% |
新卒:65.0% |
② 福祉系大学等ルート |
既卒:36.1% |
既卒:37.8% |
既卒:22.2% |
③短期養成施設等ルート |
新卒:67.9% |
新卒:68.0% |
新卒:55.0% |
④ 一般養成施設等ルート |
新卒:80.1% |
新卒:80.7% |
新卒:67.4% |
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験 過去の試験問題」
全てのルートで、既卒の合格率の方が低いことが分かります。働きながらの試験合格が難しい資格であるといえるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら社会福祉士の国家試験は他の国家資格と比べて難しい?
社会福祉士の国家試験の難易度を他の国家資格と比較していきます。
三大福祉国家資格である、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の国家試験について、それぞれ合格率・問題数などで比較しました。
試験問題で比較
社会福祉士 | 精神保健福祉士 | 介護福祉士 | |
---|---|---|---|
科目数 |
19科目 |
16科目 |
11科目 |
問題数 |
129問 |
132問 |
125問 |
試験時間 |
240分(1日間) |
1日目:140分 |
220分(1日間) |
出題形式 |
五肢択一または |
五肢択一または |
五肢択一 |
合格率で比較
合格率 |
||
---|---|---|
2025年 |
2024年 |
|
社会福祉士 |
56.3 % |
58.1 % |
精神保健福祉士 |
70.7 % |
70.4% |
介護福祉士 |
78.3 % |
82.8 % |
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「精神保健福祉士国家試験」
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」
精神保健福祉士・介護福祉士と比べて、社会福祉士の国家試験は科目数が多く、また合格率も3つの中では最も低いことから、難しい試験といえます。
受験資格の違いは?
社会福祉士
福祉系大学で指定科目を履修していればすぐに受験資格を得ることが出来るが、基本的には養成施設に通い、相談援助実務経験を積む必要があります。
精神保健福祉士
社会福祉士と同じく養成施設に通い、相談援助実務経験が必要な場合がほとんどです。
社会福祉士の資格を持っていると、一部の試験科目が免除されるので、ダブルライセンスを目指す方は、社会福祉士⇒精神保健福祉士の順番で資格を取るのがおすすめといえます。
介護福祉士
養成施設に通うルートもあるが、実務経験3年以上+介護福祉士実務者研修を終了することで受験資格を得ることができます。働きながらの資格取得を目指せるので、比較的取りやすい資格といえるでしょう。
登録者数の違いは?
登録者数(2025年2月時点) | |
---|---|
社会福祉士 |
306,842人 |
精神保健福祉士 |
108,760人 |
介護福祉士 |
2,003,007人 |
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の都道府県別登録者数」
介護福祉士の登録者数が目立って多いのが分かります。合格率が高く、受験資格も比較的満たしやすいので、取りやすく人気な資格といえそうです。

精神保健福祉士と社会福祉士の違いは?どちらを目指すべきかを解説!
精神保健福祉士と社会福祉士の違い、どちらを目指すべきか、などを紹介します。
詳細を見る4.社会福祉士の国家試験の勉強法とは?過去問・問題集はある?
過去問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センター公式サイトで見ることができます。
ただし、過去問には解説がないので、勉強は問題集などを活用するのがおすすめです。
中央法規出版から、用途に沿って最新の問題集が出版されています。2025年の第37回試験より新カリキュラムの内容になっているため、最新の出題範囲に対応している問題集を選ぶよう注意してください。
社会福祉士国家試験に独学で合格するには、300時間程度の勉強時間が必要といわれています。講座を活用するという手段もあるので、自分でスケジュールを組むのが苦手という方にはこちらもおすすめです。
アガルートアカデミーや、ユーキャンなど、が代表的です。
5.まとめ
社会福祉士の合格率は直近では56.3 %。直近の5年間で見ると、平均30%程度なので難易度の高い資格といえます。
護福祉士、精神保健福祉士と比較しても難易度は高いため、しっかり準備して臨むことが大切です。
問題集や過去問を活用したり、場合によっては講座を使って効率よく勉強するなど自分にあった方法を探すとよいでしょう。
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