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管理栄養士が食品メーカーで働くには?なる条件からメリット・デメリットまで解説

  • 更新日
投稿者:北山 敬悟

管理栄養士として食品メーカーで働いてみることに興味はありませんか?

せっかく取得した資格、活かして自分の働いてみたい職場を目指してみるのは人生の幸福度を高めていくことにもつながります。

この記事では、管理栄養士が食品メーカーで働く場合の仕事内容や年収を紹介しながら、実際に食品メーカーで働くための条件や向いている人の特徴も解説しつつ、メリット・デメリットまで紹介していきます。

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目次



管理栄養士の食品メーカーでの仕事内容

管理栄養士といえば、勤務先の施設形態によって様々な業務に携わるケースがあります。それでは食品メーカーで働く管理栄養士の仕事内容には、どのようなものがあるのでしょうか。


商品企画

商品企画の仕事は大きく「新規企画」と「改善企画」の2つがあげられます。


仕事内容としては、主にマーケティングを行います。市場の調査や消費者のニーズをリアルな視点で調査していき、競合に負けないアイデアを作り上げていきます。また提案した企画は、通らなければ考え直して再度提案していくため、地道でコツコツ取り組むことが求められます。


商品を企画してから、実際に採用されて完成されるまで、早ければ2〜3ヶ月、長いものだと数年単位にもなることがあります。


また商品の企画と開発は、たびたび同じ仕事だと混同されることもありますが、中小企業等の規模では同じ部署で企画から開発を行う事もあれば、大企業規模だと、別々の部署で任されていたりします。


商品開発

商品開発は、企画内容をもとにまず試作品の開発を行います。


試作品をモニターしていきながら改善がくりかえされ、それに応じて開発部門では方針に従った再開発を行っていきます。また会社の方針によってはここでコンセプト自体の見直しが行われ、また企画段階に戻ることもあります。


品質管理調査・研究

食品の安全性を保つためにあるのが、品質管理という仕事です。


仕事内容としては、食品自体の安全性を検査するだけでなく、食品製造を行う工場内も検査することで根本的な衛生管理を行います。万が一、検査結果に異常があったり、ユーザーからのクレームがあった場合は、従業員への指導や、今後の対策を行っていきます。


また、製品のパッケージなどに記載されている「製品仕様書・製品規格書」を作成するのも品質管理の部署で行われ、アレルギー物質や内容量の表記は製品販売において必須とされています。


広報・営業

食品メーカーでの広報業務は、自社製品の認知度を拡大するため、様々な角度で対応が求められます。


例えばメディア向けであれば、そのメディアを通じてみるユーザーの課題はなにか、しいては根本的な背景にある社会的課題はなにか、というレベルで自社製品が解決すべきことを深堀していきます。時代の流れとして、地上波だけでなくウェブのコマーシャル、そしてSNSでの投稿などまで行う事もあります。


また展示会や商談でのプレゼンを行う場合は、そこで提案すべき製品を絞り込み、実際に提案するための準備を行っていきます。


営業としては、既存のお得意先顧客への対応から、場合によっては新規開拓営業を行う事もあります。管理栄養士の資格を持っていることで、先方の管理栄養士と話がしやすいこともあり、肩書が信頼関係に繋がることもあります。


カスタマーサポート

食品メーカーでのカスタマーサポートでは、お客様の声を、その課題ごとに聞き分けていくことが求められています。


具体的には、顧客やユーザーから届く、電話・メール・手紙のお問合せやクレームに対して回答していくことに加えて、その声をもとに社内へ対策実施を働きかける事があげられます。


食品製造において、お客様からの声は重大な問題に発展する可能性もあり、特に品質管理部と連携して対処していくことが求められます。


またメーカーによっては、カスタマーサポートに管理栄養士を配置することで、栄養相談のお問合せにも対応できるようにしています。例えば病院食などの健康食品を扱うメーカーでは、固有に栄養相談サービスを設けていたりします。


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食品メーカーで働く管理栄養士の年収は?

管理栄養士が食品メーカーで働いた場合、どの程度の給与水準になるのでしょうか?


管理栄養士が、医療・福祉・保育・行政・給食以外の業界で働いた場合、おおよそ250〜450万円程度といわれています。注意すべきなのは食品以外の業界もはいっているため、メーカーで普通に働いた場合の給与水準で考えるとよいでしょう。


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管理栄養士が食品メーカーで働くメリット

管理栄養士が食品メーカーで働く場合、どんなメリットがあるのでしょうか。


生活リズムを整えやすい勤務時間

メーカー勤務の場合、会社によりますが基本的にオフィスワークなら、9時から18時までと世間一般的な働き方が多いでしょう。部署によっては、勤務時間の調整からフレックスタイムを取り入れている会社もあります。


食品メーカーならではの経験がある

食品メーカーの最大の特徴は、消費者の口に入る製品をとりあつかうところにあります。


どういった風味がトレンドでこの地域にあっているのか、といった企画マーケティングから、アイデアを実際に試作していき、それを消費者が安全に口にすることができるような品質管理まで徹底していくといったように、文化やアイデア、栄養学、衛生的な観点など様々な分野の仕事と食が結びついています。


商品を通したやりがいを感じることができる

食品メーカーでは、商品化までの道のりは長いです。味だけでなく、見た目や風味、食感、手触りなど様々な要素を追求していきます。


例えば商品開発の部署では納得のいくものが出来上がるまで何度も試作を繰り返しますし、企画の部署では採用されたアイデアが商品化されるまで何度も調査や企画を行っていくなどの根気強さが求められます。


そんな中で自分が携わった商品が、社内外の審査を通過して世に出回ることが出来たら、大きな達成感を得られ、スーパーなどでその商品を見かけるたびに特別な嬉しさがこみあげてくるでしょう。


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管理栄養士が食品メーカーで働くデメリット

それでは逆に、管理栄養士が食品メーカーで働くデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。


ユーザーとの直接的なかかわりが少ない

飲食店のホールスタッフであれば、ご来店されたお客様に直接お料理を提供し、場合によってはおすすめの料理をお話しすることもあるでしょう。


しかし食品メーカーではユーザーに直接商品を提供するわけではなく、あくまでマーケティングで調査したニーズやトレンドをもとに、広報でユーザー認知度にアプローチするにとどまり、実際に販売するのはスーパーやデパート、もしくはEC通販サイトとなります。


理想とコスト面でのギャップ

商品企画などにおいて、栄養学的観点から理想的なアイデアをおもいつくこともあるかもしれません。


しかしメーカーではユーザーが購買してくれる値段設定も重要となってくるため、コスト的な制限から商品に対する理想とギャップがうまれることもあります。


プロジェクトによっては残業も

食品メーカーでは部署によっては、残業が発生することもあります。例えば企画の部署では、一度企画が通っても、試作の段階で企画練り直しになることもあるなど、プロジェクトの進行によっては遅くまで残業する日もあるかもしれません。


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管理栄養士が食品メーカーで働くために必要な条件

管理栄養士の資格を取得したあと、食品メーカーで働くにはどのような条件があるのでしょうか。


食品に関する知識

食品に関する知識は、学校で学べる「食品学・食品衛生学・生化学」といった管理栄養士としての基本知識のことであり、食品メーカーでも企画・開発から広報・カスタマーサポートまで活用する機会があります。


食品学とは、食品の栄養成分についてその分類や働き方までも学ぶ学問です。基礎的な分野の学問になるので関連した学問で活用されることが多いです。


食品衛生学は、国内の食品衛生の安全性をたもつための行政的な仕組みや、それを定めている食品安全基本法・食品衛生法といった法律に関する学問です。具体的に食品に含まれる有害物質や食品添加物の安全性評価、食品表示の見方などまで学んでいきます。


生化学では、人体の中で起こる化学反応についての学問です。具体的には生命を構成する主要な分子についての構造や機能を学び、栄養素の代謝や状態を理解するために活用されます。


法律に関する知識

食品に関する法律は、「食品衛生法・食品表示法・食品安全基本法・HACCP」などがあり、管理栄養士として食品メーカーで働くうえで重要な知識となります。特に企画・開発や品質管理の部署では、製品開発や品質検査において法律を遵守しなければなりません。


食品衛生法とは、消費者の健康を守る目的で食品の安全性を確保するための法律です。食品製造から輸送までの各段階で規定があり、環境の衛生面・従業員の衛生管理や、食品の成分表示や消費期限などの情報明示などが決められています。


食品表示法とは、消費者が必要な情報をもとに食品を選ぶことができるよう、表示について定めた法律です。具体的には、成分表示・栄養成分表示・アレルギー表示・消費期限・賞味期限・製造所固有記号などの表示について規定しています。


食品安全基本法とは、食品の安全性を確保することを目的とした基本的な枠組みを定めています。具体的には食品安全委員会の設置、化学的データによるリスク評価の実施、消費者に対して食品の重要情報を表示、輸入食品の安全性について国際的なガイドラインの遵守、などがあげられます。


HACCPとはハサップと呼ばれ、食品が販売されるまでの過程における安全性を確保することを目的とした管理システムのことです。国際的認定を受けているコーデックス委員会(codex)から発表されており、原則すべての食品事業者は、HACCPに沿った衛生管理が義務化されています。


パソコン操作ができること

メーカーでの仕事ではどの部署においてもパソコンで仕事をする必要が出てきます。


具体的には、企画書の作成、品質管理における規格書の作成から、分析データの統計管理やクライアント対応の履歴作成までどんな場面においてもパソコン操作は切り離せない部分になってきます。


コミュニケーション・問題解決能力

営業やカスタマサポートにおいてはゆわずもがな、コミュニケーション能力が必要とされますが、例えば企画の部署においても自分の企画が相手に伝わるようなコミュニケーション能力が必要ですし、品質管理では各部署と連携していく必要があるなど、絶えず社内コミュニケーションは重要視されます。


コミュニケーション能力とは、ただ相手に物事を伝える能力ではなく、相手の言うことを黙って聞く能力であったり、相手が言いたいことをまとめてあげる能力であったりと、いかに意思疎通を図れるかが重要となります。どんな部署においても、コミュニケーション能力があれば業務効率はあがり、仕事も楽しくすすめやすいでしょう。


大手になるほど学歴も問われやすい

食品メーカーを目指すうえで知っておくべき現実として、やはり、大手企業の求人ほど学歴を問われやすい傾向にあります。


学歴が全てではありませんが、管理栄養士の資格があれば受かる業界ではないので、改めて自分のこれまでの経歴としてみたいことを振り返って、どんな選択をすべきなのか考えていくことが重要でしょう。


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食品メーカーで働く管理栄養士に向いている特徴

食品メーカーで働く管理栄養士として向いている人にはどんな共通点があるのでしょうか。


世に商品を届けたいという志がある

食品メーカーで企画した商品が実際に店頭に並ぶまでには長い道のりがあり、非常に地道な努力が求められます。それは企画の部署だけではなく、開発、品質管理、広報・営業、カスタマーサポートといった様々な部署との連携があってこそ実現できることなのです。


そのため内に秘める信念として、自社の商品を世に届けたいという気持ちが、仕事をやり遂げていくうえで重要となってきます。


管理栄養士として向上心がある

食品メーカー業界では、日々競合他社がいいものを開発して販売し、ユーザーのトレンドも常に移り変わっていますので、基本的なスタンスとして常に商品をよくしていく視点や、新たに画期的な商品を生み出す視点が求められ続けます。


向上心として、食品に対して常に興味を持ち、情報をアップデートし続けていく姿勢がある管理栄養士さんは、食品メーカーで働くにあたって向いていると言えます。


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まとめ

食品メーカーで働く管理栄養士は、仕事内容は部署によって大きく異なりますが、共通して商品を世に届けていくために、常に向上心をもって情報をアップデートしつつ、各部署で連携し合いながら地道に目標に向けて実現していくことが求められます。


管理栄養士として働く他の選択肢と比較して、それぞれメリットやデメリットがありますが、一度自分が実現したい働き方やこれまでの経歴を振り返ってみるいい機会になるのではないでしょうか。



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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京都新宿区生まれですが神奈川・埼玉・東京を転々としながら育ちました。
2019年9月にセカンドラボ株式会社に入社。
クリニックチームでの営業・求人原稿作成が仕事の中心です。
休日は所属するバスケチームでの試合、旅行とアクティブに過ごしています。