介護職のボーナス(賞与)は「低い」のか?施設や経験、年齢別に平均額を解説
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介護職は給与が安いというイメージがありますよね。ボーナスはあるのでしょうか。
そこで今回は介護職のボーナスについて徹底調査してみました。
介護職といっても活躍の場は様々です。
介護の現場で働いていても他の施設や事業所のボーナス事情はわからないことが多いですよね。
ここでは職種や施設形態ごとに詳しく解説していきます。
さらに、ボーナスの支給時期や査定基準についても解説。介護職を目指す方・転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
1-1.年齢別のボーナス相場
1-2.経験年数別のボーナス相場
1-3.施設形態別のボーナス相場
2.ボーナスの支給日や査定基準について
3.介護職のボーナスアップ方法とは?
4.転職する時はボーナスだけでなく年収ベースで考えよう!
1.介護職のボーナスの相場はどれくらい?
介護職の平均ボーナス(賞与)は約57万円です。男女別に見ると男性が約57万円、女性が約48万円と男性の方が高い傾向にあります。ボーナスの支給は夏と冬の年2回が一般的なので、1回あたりの支給額は約28万円となります。
介護職はボーナスを貰えないというイメージもありますが介護労働安定センターの介護労働実態調査によると、ボーナスの支給割合は年々増加傾向にあり、正社員であれば約7割がボーナスの支給が定期的にあり、経営状況に応じて賞与を支給しているという事業所を含めると約9割以上の支給率となっています。
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介護職の年齢別ボーナス平均額
下の表は厚生労働省の調査結果をもとに年齢層別のボーナス支給額をまとめたものです。
年齢 |
ボーナス平均支給額 |
19歳以下 |
6万4,800円 |
20~24歳 |
34万400円 |
25~29歳 |
45万4,100円 |
30~34歳 |
53万7,700円 |
35~39歳 |
60万5,500円 |
40~44歳 |
59万2,200円 |
45~49歳 |
56万7,300円 |
50~54歳 |
55万8,900円 |
55~59歳 |
53万7,500円 |
60~64歳 |
41万3,200円 |
65~69歳 |
32万600円 |
70歳以上 |
23万800円 |
介護職のボーナスは年齢別で見ても大きな変化はありませんでした。介護職は40代・50代から未経験で始める方も多く、ボーナス額は年齢とは比例しないようです。
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経験年数別ボーナス平均
介護職のボーナスはあまり年齢とは関係がありませんでした。勤続しても給料が上がらないのであれば、職員のやる気にも関わります。ここで介護職としての勤務年数別にボーナスを見てみましょう。
勤務年数 |
ボーナス平均支給額 |
1年未満 |
5万5,100円 |
1~4年目 |
38万5,200円 |
5~9年目 |
49万8,500円 |
10~14年目 |
57万100円 |
15年以上 |
64万9,200円 |
介護職は勤務年数によってボーナス額が上昇していくということがわかります。初年度は1桁と少額ですが、5年目以降には40万円を超えています。10~14年でボーナス額の伸びが良い理由としては、役職に就く人が多い為と考えられます。
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施設形態別に見るボーナス
介護職のボーナスは経験により支給額が右肩上がりに増えている事が分かりました。次は勤務する施設形態別に見てみましょう。
特別養護老人ホーム |
79万8,580円 |
老人保健施設 |
73万8,102円 |
有料老人ホーム |
56万3,331円 |
デイサービス |
52万3,462円 |
グループホーム |
44万1,964円 |
1位は特別養護老人ホーム、続いて、老人保健施設、最下位はグループホームでした。特別養護老人ホームや老人保健施設の多くは、社会福祉法人や医療法人が運営しており、安定した収益基盤が職員へのボーナスとして還元されやすいと考えられます。また、入所者の医療・介護ニーズが複雑なため、看護師や理学療法士などの医療専門職や高度な知識を持つ介護福祉士の配置が求められ、その結果、平均支給額が高くなっている可能性もあるでしょう。
グループホームは、地域密着型サービスであり、入居定員が1ユニット5人~9人と小規模です。小規模であるため、施設全体の売上高や利益額も大規模施設と比較して小さくなりやすく、それがボーナス支給額に直接影響していると考えられます。
グループホームで働きたいけどボーナスもしっかり欲しいという場合は、運営母体が大きな施設がおすすめです。特養や老健、訪問介護など他の介護サービスを複数展開している大規模な社会福祉法人や医療法人、経営母体がしっかりした施設であればボーナスもしっかりと支給されるでしょう。
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2.ボーナスの支給日や査定基準について
介護職のボーナス支給月は勤務する施設によって異なる場合もありますが、夏と冬の年2回が一般的で夏は6月もしくは7月、冬は12月に支給されるケースが多いです。
査定基準については個人の業績の評価が難しいので、主に基本給をベースに算出されます。実際に介護職の求人を見てみると基本給3.5ヶ月分などと表記されているものが多くみられます。
ですが勤務先の業績に応じて支給額が左右されることもあるので求人票の金額は参考程度に捉えておくと良いでしょう。一般的に年次が上がると基本給も上がる為その分ボーナスの支給額も多くなります。反対に欠勤や遅刻が多いなど勤怠が悪いとボーナスの減額対象となります。
やむを得ない場合は仕方ないですがなるべく欠勤や遅刻は控えるようにしましょう。
医療・福祉業界では、ボーナスは基本給をベースに支給されます。求人票を見ると「ボーナス5ヶ月以上!」という事業所もありますが、気を付けて確認しましょう。
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基本給20万円でボーナスが3.5ヶ月の場合:20万円×3.5ヶ月分=70万円
基本給12万円でボーナスが5.0ヶ月の場合:12万円×5.0ヶ月分=60万円
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ボーナスが多い場合、基本給が抑えられているというケースもありますので、転職先を探す場合、年収ベースで給料を比較する事をおすすめします。
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3.介護職のボーナスアップの方法とは?
ボーナスの支給額に不満を持っている人は多いと思います。では、もっとボーナスが欲しいという場合はどのようなことはすれば良いのでしょうか?ここではボーナスアップに効果的な方法をご紹介いたします。
資格を取る
介護資格は「初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」の順に取得するのが一般的です。これらの資格は毎月の資格手当や処遇改善に影響するだけではなく、ボーナスアップにも繋がります。特に国家資格である介護福祉士を取得するとボーナスアップをより実感できます。
介護福祉士は、実務経験や専門的な学習が必要で誰でも取得できる資格ではありません。さらに国家資格の為国家試験に合格しなければなりません。介護福祉士は介護経験や能力を証明することができるので他資格と比べて厚待遇を受けることができます。
役職に就く
介護職には「主任」「ユニットリーダー」「サービス責任者」といった役職があります。役職に就くと毎月役職手当を受け取れるだけでなく更なる昇進にも影響する場合があります。役職が上がればボーナスの金額も高くなりやすいので結果として高額ボーナスが期待できます。
給料の高い職場に転職する
介護業界ではボーナスは基本給を基準に計算されることが多いので、今の職場でボーナスを上げるのは難しいと言えるでしょう。思い切って転職をするのも一つの方法です。
特に今はどの施設でも介護職が不足しています。介護職の人材を確保するためにボーナスを高めに設定している事業所も中にはあります。ですが、基本給を低く設定しているだけの場合もあるので求人を探す際は注意するようにしましょう。
また、介護職の給料には基本給の他に様々な手当がプラスされています。手当の内容や金額は働く施設によって様々です。求人を探す際には基本給やボーナスの支給実績だけではなく月々に支給される手当についても内容をよく確認して年収をベースに考えるようにするとよいでしょう。
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4.ボーナスはあくまで年収の一部。転職を考えるなら年収ベースで考えよう!
ここまでボーナスについて、お話しましたがいかがでしょうか。ボーナスは年収を大きく左右します。しかし、最近では介護職員処遇改善加算も強化され、基本給とは別に諸手当で10万円以上支給される施設も増えてきています。
ボーナスが多いに越したことはありませんが、転職を考えるときはあくまで目安として考え年収ベースで考える様に気を付けましょう!
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よくある質問
介護職はボーナスを貰えないというイメージもありますが介護労働安定センターの介護労働実態調査によると、ボーナスの支給割合は年々増加傾向にあり、正社員であれば約7割がボーナスの支給が定期的にあり、経営状況に応じて賞与を支給しているという事業所を含めると約9割以上の支給率となっています。
介護資格は「初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」の順に取得するのが一般的です。これらの資格は毎月の資格手当や処遇改善に影響するだけではなく、ボーナスアップにも繋がります。特に国家資格である介護福祉士を取得するとボーナスアップをより実感できます。
介護福祉士は、実務経験や専門的な学習必要で誰でも取得できる資格ではありません。さらに国家資格の為国家試験に合格しなければなりません。介護福祉士は介護経験や能力を証明することができるので他資格と比べて厚待遇を受けることができます。
②役職に就く
介護職には「主任」「ユニットリーダー」「サービス責任者」といった役職があります。役職に就くと毎月役職手当を受け取れるだけでなく更なる昇進にも影響する場合があります。役職が上がればボーナスの金額も高くなりやすいので結果として高額ボーナスが期待できます。
③給料の高い職場に転職する
介護業界ではボーナスは基本給を基準に計算されることが多いので、今の職場でボーナスを上げるのは難しいと言えるでしょう。思い切って転職をするのも一つの方法です。
特に今はどの施設でも介護職が不足しています。介護職の人材を確保するためにボーナスを高めに設定している事業所も中にはあります。ですが、基本給を低く設定しているだけの場合もあるので求人を探す際は注意するようにしましょう。
また、介護職の給料には基本給の他に様々な手当がプラスされています。手当の内容や金額は働く施設によって様々です。求人を探す際には基本給やボーナスの支給実績だけではなく月々に支給される手当についても内容をよく確認して年収をベースに考えるようにするとよいでしょう。
加藤 直也
セカンドラボ株式会社
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n56335bc8255e
2017年にセカンドラボ株式会社に入社。介護施設を担当する部門に配属され営業に従事。その後チームリーダーに就任。現在は事業部の統括的な立場でメンバーのマネジメントに関わる業務を主に担う。その他広報やコンテンツマーケティング等の業務も担当。