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介護士が取得したい資格6選|取得方法やメリットについて解説

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

介護の仕事は、無資格からでも採用される可能性があり、転職先として検討する方も多いでしょう。しかし、キャリアアップや給与増額、転職先の選択肢を増やすためには、資格取得がおすすめです。

介護に関する資格の種類や資格取得までの流れ、メリットをご紹介します。

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目次



介護と資格の関係・取得の目的

介護士の資格取得の目的は、スキルアップはもちろんのこと、仕事の幅を増やすことにもあります。介護職は無資格でも就職先がある一方、資格の有無によってできる仕事に制限かかります。


例えば、食事の支度などを行う「生活援助」や入浴など体に直接触れる「身体介護」については、資格がなくとも行えるのが一般的です。しかし、同じ業務内容でも訪問介護(ホームヘルパー)になると、資格が必要になります。


このように、業務内容や介護サービスの種類によって資格の有無や取得すべき資格が異なります。


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6つの主要な介護資格

介護における資格の重要性はおかわりいただけたことと思います。しかし、介護に関わる資格はいくつかあり、何から取得すべきか悩まれることもあるでしょう。そこで、以下に取得がおすすめの主要資格、6つをまとめました。


実務経験

取得までの期間

認知症介護基礎研修

経験なし可

約6時間

介護職員初任者研修

経験なし可

約3ヶ月

介護福祉士実務者研修

経験なし可

約2ヶ月

介護福祉士

3年かつ540日以上

約3ヶ月

認定介護福祉士

5年以上

約1年半

ケアマネジャー

5年かつ900日以上

約1.5ヶ月


資格毎の平均給与

後述するメリットにもありますが、資格を得ることの大きなメリットとして、給与の向上があります。それぞれの資格における平均給与を見てみましょう。


平均給与(額面)

実労働時間数(時間)

ケアマネジャー

376,770円

164.4

介護福祉士

331,080円

163.7

介護福祉士実務者研修修了者

302,430円

166.8

介護職員初任者研修修了者

300,240円

164.8

保有資格なし

268,660円

162.5

※平均給与額は、基本給(月額)+手当+一時金(1~12月支給金額の1/12)。令和4年の一時金からは、介護職員処遇改善支援補助金に係る「ベースアップ等」として2、3月に支給された額を除く。

出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」(介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所)


ご覧の通り、額面における平均給与だけでこれだけの差が出てきます。また労働時間数を見ても分かる通り、勤務時間が伸びることで差額が発生するわけではないことがわかります。業務の内容も変わり責任も増していきますので、一概には言えませんが、資格を取得するほど、努力が報われるような構図となっています。それでは各資格に関して詳しく見ていきましょう。


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認知症介護基礎研修

認知症介護基礎研修は、文字通り認知症の人へ介護を行うにあたって必要となる基本的な知識・理解、また対応方法を習得するために2015年に創設された研修です。


2021年4月の介護報酬改定に伴い、介護サービスの提供に直接携わる職員のうち、医療・福祉関係の資格を有していない職員について本研修の修了が義務化されました。


これは将来、認知症患者の大幅な増加が見込まれることを踏まえ(2025年には5人に1人まで増えるという推計も)、基礎研修の受講を義務化することで、通常の介護に比べて専門的な知識や対応が必要とされる認知症介護の質を向上させることをめざすものだといわれています。


メリット

先述のとおり、2024年4月1日以降、いわゆる無資格者は認知症介護基礎研修を修了しなければ介護の現場で働くことができなくなります(正確には、入職後1年以内に修了すれば問題はありません)。


2024年3月31日までは本研修の受講は努力義務扱いとなっていますが、前もって受講しておくことで安心して働くことができます。


また、基礎研修の終了後は、上位資格である「認知症介護実践者研修」の取得などを通じて知識を深めることもできます。ただやはり介護業界における主要な資格というわけではないので、介護の現場で長く働いて業務の幅を広げたい、キャリアアップしたいという想いがある方は、以下で紹介する初任者研修~ケアマネジャーの資格を取得することをおすすめします。


取得方法・受講期間

取得方法:
・eラーニング
・集合研修
・eラーニングと集合研修を半日ずつ など

受講期間:6時間

認知症介護基礎研修の受講方法や費用は、研修を実施する自治体や団体によって異なります。


たとえば東京都(八王子市を除く)、神奈川県、大阪府などではeラーニングにて1人3,000円受講できます。受講期間はおおむね6時間程度と短く、手軽に受講できるのが特徴です。また修了試験はなく、受講すれば受講証明書が発行され修了となります。


受講義務の対象(2024年4月1日~)

対象者:
訪問系サービス(訪問入浴介護は除く)、福祉用具貸与、居宅介護支援以外の全サービスを提供する職員のうち、医療・福祉関係の資格を有していない者

義務の対象外となる「医療・福祉関係の資格」の例:
看護師、准看護師、介護福祉士、介護支援専門員、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、生活援助従事者研修修了者、介護職員基礎研修課程修了者、訪問介護員養成研修一級課程・二級課程、社会福祉士、医師、歯科医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、管理栄養士、栄養士、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師、柔道整復師、福祉用具専門員、歯科衛生士等 ※社会福祉主事(任用資格)は義務の対象

受講義務の対象となるのは「介護サービスの提供に直接携わる職員のうち、医療・福祉関係の資格を有していない者」となります。もちろん、上記いずれかの資格を有していても研修を受講すること自体は可能です。


介護職員初任者研修

資格の勉強をする人

介護職員初任者研修とは、介護の基礎的な知識と技術、マナー等を学ぶ資格です。国家資格ではありませんが、介護職員として特に大切な、人の尊厳や権利、介護の理念等が身に付きます。そのため、これから介護の勉強を始めたい方や、無資格から介護の世界へ就職したい方におすすめの資格です。


メリット

介護職員初任者研修を経ることで、介護士としての基礎的な理念、知識や技術を習得することができます。


これから介護の仕事に就きたいと考えている方にとっては、就職先・転職先の選択肢が増える点もメリットです。もちろん、資格を取得しておいた方が未経験でも採用されやすく、給与面での優遇も期待できます。採用面接においては、熱意も伝えられるでしょう。


取得方法・流れ

介護職員初任者研修は、130時間のカリキュラムで構成されています。通学と通信の2種類から選ぶことができますが、通信を選択した場合も一部通学が必要です。


受講場所は、介護職員初任者研修を開講しているスクールから選択するのが一般的。スクールによって開講スケジュールが異なるため、通いやすいところを選びましょう。


すべてのカリキュラムを終えると、修了試験があります。試験といっても、総復習のようなもので、しっかりと学習すれば難易度はさほど高くありません。


受講の対象

介護職員初任者研修の受講は、誰でも可能です。実務経験等は必要ないため、介護の世界に興味がある方だけでなく、家族の介護に役立てたいという目的で受講する方もいらっしゃいます。


取得までの期間

介護職員初任者研修を修了するまでの期間は、スクールの開講スケジュールによって異なります。一般的には、研修修了まで1~4か月程度が目安ですが、2週間程度の短期間で取得できるように開講しているスクールもあります。


通学コースを受講する場合でも、夜間コース・平日コース・土日コース等、バリエーションは豊富です。自分のペースに合ったスケジュールで受講しやすい資格と言えるでしょう。


「介護職員初任者研修」カリキュラム

1.職務の理解

6時間 

2.介護における尊厳の保持・自立支援

9時間 

3.介護の基本

6時間 

4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携

9時間

5.介護におけるコミュニケーション技術

6時間 

6.老化の理解

6時間 

7.認知症の理解

6時間 

8.障害の理解

3時間 

9.こころとからだのしくみと生活支援技術

75時間 

10.振り返り

4時間 

合計

130時間 


上記130時間のカリキュラムを修了すると、修了試験があります。試験は選択式でカリキュラムの内容から出題されるため、しっかりと受講していれば、難易度は高くありません。この試験に合格することで「介護職員初任者研修」の修了となります。


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介護福祉士実務者研修

キャリアアップを目指す介護士のイメージ

介護福祉士実務者研修とは、介護職員初任者研修の上級資格として、基本的な介護能力を高めることを目的とした資格です。現在では、介護福祉士国家試験の受験資格として、介護福祉士実務者研修を修了することが定められました。そのため、介護福祉士を目指す場合は、キャリアアップのために必要な資格でもあります。


メリット

先に挙げた通り、介護福祉士実務者研修と3年の実務経験により、介護福祉士の受験資格を得ることができます。


また、この資格を取得していないと実施できない、たん吸引や経管栄養の知識を得てケアが実施できるため、現場でも貴重な存在として重宝されます。


さらに、訪問介護事業所に必ず設置しなければならないサービス提供責任者と活躍できます。現場のリーダー的な立場で働ける可能性も高まり、給与アップも期待できます。


取得方法

介護福祉士実務者研修のカリキュラムは20科目で構成されており、合計450時間の学習時間を設けます。筆記試験はありませんが、学んだ内容を振り返るための課題を提出する場合もあります。


実技試験は義務化されていないため、スクールによって実施の有無が異なりますが、行っているところが多いようです。確認の意味で行われるため、あまり緊張せずに受けましょう。


講座の受講方法は、介護職員初任者研修と同様にスクールでの受講が一般的です。通学・通信の2種類から選べる場合が多いですが、通信を選択しても一部は通学して受講する必要があります。なお、保有資格等によっては、一部免除される科目があるため、確認しておきましょう。


受講の対象

介護福祉士実務者研修は、原則誰でも受講することが可能です。介護職員初任者研修の上級資格という位置づけではありますが、介護職員初任者研修を修了していなくても受講できます。ただし、やや専門的で高度な内容も含まれているため、介護の仕事が未経験の場合はまず介護職員初任者研修の受講をおすすめします。


取得までの期間

資格取得までの期間は約6か月が目安です。しかし、保有資格により免除される科目があれば、それよりも早く取得することが可能です。例えば、介護職員初任者研修修了者であれば、約2か月程度で取得できるスクールもあります。

実務者研修を取得するには、以下の計450時間に及ぶカリキュラムを修了する必要があります。前項でも触れた通り、初任者研修を取得している場合は、130時間分が免除されます。その他旧ホームヘルパー資格などを修了している場合も免除の科目がありますので、事前に確認しておきましょう。


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介護福祉士

介護のイメージ図

介護福祉士とは、介護を必要とする方のさまざまな生活を支援することや技術を取得していることを証明できる国家資格です。介護サービスを実施する多数の事業所で働くことができ、多くの事業所や施設等で求められる存在です。慢性的な人材不足を抱える介護業界において、一人でも多く在籍してほしいと考えられている人材です。


メリット

介護福祉士を取得することで、現場のリーダー的な立場を任せられるようになるなど、キャリアアップにつながります。資格手当が給与にプラスされるなど、給与面のアップも見込める可能性があります。


また、介護福祉分野唯一の国家資格ということで、「介護に必要な知識と技術、経験を備えている」と認識され、勤務する施設だけでなく、業界全体から貴重な人材として評価されやすくなります。


取得方法

介護福祉士を取得するには、まず受験資格を満たす必要があります。受験資格を満たしたあと国家試験を合格後、登録を経て介護福祉士を名乗ることができます。


受験の対象

・養成学校を卒業する
・実務経験3年以上+実務者研修修了


学校を卒業して受験資格を得る方法としては、高等学校卒業後又は中等教育学校卒業後、指定養成施設を卒業して国家試験を受ける方法と、高等学校又は中等教育学校で福祉に関する所定の単位を修めて卒業し国家試験を受ける方法があります。


介護職員として就職後、働きながら国家試験を受験する場合は、実務経験3年と介護福祉士実務者研修を修了すると受験資格が得られます。


取得までの期間

介護福祉士の受験資格を得るまでは、どのような方法で行うかにより資格取得までの期間は異なります。


役割

介護福祉士は、介護の現場において専門性を持ってチームケアを推進するリーダーとしての役割を持ちます。また、介護技術の指導者としてグループ内の介護職に対して個々の意欲・能力の向上などのマネジメントを行います。


一方で認定介護福祉士は、これらの介護福祉士の役割を担いつつ、さらにリーダーの教育やマネジメント、サービス管理など業務が広範囲で多岐にわたります。


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認定介護福祉士

介護士のイメージ写真

認定介護福祉士は、2015年に介護福祉士の上位資格として新設された民間資格です。介護福祉士の更なる知識やスキルの向上を目的としており、現在介護士のキャリアパスにおいては、ケアマネジャーとならび最上位の資格になります。


メリット

認定介護福祉士は、実践的な介護のスキルのみならず、職員への指導やマネジメントや他職種・各関係機関との連携など、介護士としての総合的なスキルを身に付けられる点が挙げられます。


ただし現状では、資格取得による給与などの収入面における差は生まれておりません。取得までのハードルも高いので、今後の認定介護福祉士の登録者数を増やしていくためにも、取得によるメリットをより明確にすることは、ひとつの大きな課題であると言えるでしょう。


取得方法

認定介護福祉士を取得するには、介護福祉士としての5年以上の実務経験と600時間の研修の受講が必要となります。認定介護福祉士は、介護福祉士と異なり民間資格となりますので、研修を修了して、申請が受理されれば取得することができます。


受験の対象

・介護福祉士として実務経験5年以上+計600時間の研修

認定介護福祉士の資格取得には、介護福祉士としての5年以上の実務経験が必要となります。


また必須条件ではありませんが、「日本介護福祉士協会」によると、認定介護福祉士の『主条件』として、「実務経験7~8年以上」「介護チームのリーダー経験」「居宅・居住(施設)双方での生活支援経験」があることが望ましいとされています。


取得までの期間

認定介護福祉士資格を取得するには、計600時間というかなり時間のかかる研修カリキュラムを修了する必要があります。そのため、取得までは平均して1年から1年半程度の期間を要することになるでしょう。


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ケアマネジャー(介護支援専門員)

プランを提案する人

ケアマネジャー(介護支援専門員)とは、介護保険制度に基づいて、ケアプランの作成や、関係機関の調整をするための専門的な資格です。国家資格ではありませんが、介護サービスが必要な方やその家族と、事業所をつなぎ、必要に応じて相談にのったり助言をしたりする、いわば介護のプロです。


メリット

受験資格を得るまでに少なくとも5年以上を要することや、試験の難易度も高いことから、介護系の資格の中では到達点とも言われます。そのため、資格手当や基本給のアップが期待でき、転職先の選択肢も増えるのが一般的。


所属する事業所にもよりますが、居宅介護支援事業所は日勤のみとなる場合がほとんどなので、不規則勤務を控えたい方も働きやすいでしょう。


取得方法

受験資格を満たし、年1回の試験に合格する必要があります。合格後は、都道府県の実施する研修を受講することで、ケアマネジャーとしての業務を行えます。


受験資格

・特定の資格取得後、実務経験が5年以上かつ業務に従事した日数が900日以上
・特定の施設で、生活相談員や支援相談員等として5年以上かつ900日以上従事

医師免許をはじめとする特定の資格や相談援助業務を行う施設については、非常に細かく定められており、各試験実施団体への確認が欠かせません。


また、2018年までは上記以外に、「介護資格+介護等業務経験5年」「介護等業務経験10年」を満たす方にも受験資格が与えられていましたが、現在では対象外です。


取得までの期間

いずれにしても実務経験5年以上となり、取得までの期間は人により異なります。


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介護の資格取得を支援する事業所も多数!スキルアップを図りながら介護士として働こう

介護の資格は、取得することで得られるメリットも大きいだけでなく、働きながらキャリアアップを目指すことも十分に可能です。就職当初は未経験・無資格だったとしても、資格取得のためにサポートしてくれる事業所は多数あります。


その一方で、資格取得のための支援が十分でない職場もあるため、これから介護の仕事に就きたい場合は確認しておきましょう。


介護の分野で積極的にキャリアアップしたい場合は、資格取得のためのサポートが充実している職場がおすすめです。



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セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/n6565a29f667f

2022年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に病院を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。

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