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看護師と臨床検査技師のどちらがいいのか?ダブルライセンスについても解説

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

資格取得にあたって看護師と臨床検査技師のどちらが良いのだろうか?このように考えている方も多いと思います。今回は看護師と臨床検査技師のどちらが良いのかを両者の違いを元に解説します。キャリアアップの観点から両方の資格を取得するダブルライセンスについても解説しているので是非最後までご覧ください。

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1.安定した収入と求人数でみると看護師の方が良い

看護師の方が安定した収入と求人数の多さが見込めます。なぜなら、医療は常に人手不足で、今後もその状態が続くとされているからです。

一方で臨床検査技師は検査のエキスパートで、医師の指示のもと患者さんの身体の検査を行います。しかし、AIの進化に伴い、今後臨床検査技師の需要が少なくなる可能性があります。

そのため臨床検査技師には、より専門性の高い知識やスキルを持った人が求められるようになるでしょう。景気に左右されない安定さと求人数の多さで比較すると、看護師の方がおすすめです。

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2.看護師と臨床検査技師の仕事内容の違い

ここでは、2つの仕事内容の違いについて解説します。

臨床検査技師

臨床検査技師は医師の指示のもと、患者さんの病気の診断や適切な治療に必要な検査を行う職業です。検査は主に以下の2種類に分かれます。

  • 血液や尿などを採取して検査する「検体検査」
  • 心電図や超音波検査(エコー)など患者さんの身体を検査する「生体検査」

検査結果は、患者さんの身体の状態を客観的に評価するために重要なものです。そのため、検査機器が正常に動くように、日々のメンテナンス作業を行うことも大切な業務の一つになります。

また、臨床検査技師は検査データを出すだけでなく、検査数値を瞬時に把握し、正確なデータを医師に報告しなければなりません。表に出て仕事することは少ないですが、患者さんの病気の早期発見に寄与する職業といえるでしょう。

看護師

看護師は医師が患者さんの診察や治療を行う際にサポートしたり、入院生活の援助・看護を行ったりする職業です。看護師が行う業務内容を大きく分けると、「医師のサポート」と「患者さんの看護」になります。

看護師が行う業務内容の例は以下のとおりです。

  • 問診
  • 体温・血圧・脈拍などの測定
  • 夜間巡回
  • 点滴・注射・採血
  • 食事・排泄・入浴介助
  • 与薬
  • 手術補助(手術室看護師の場合)
  • 体位変換
  • ナースコール対応
  • カルテ記載
  • カンファレンス など

看護師の業務内容は多岐にわたります。病棟や外来、手術室など勤務する場所によっても仕事内容は異なります。

看護師も臨床検査技師も、患者さんの症状を正確に把握して医師に報告する点では共通しているでしょう。臨床検査技師は採血や一部検体の採取しかできませんが、看護師は医師の指示のもと採血や投薬、注射、点滴、医療機器の操作などを行える点が異なる点です。

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3.難易度の違い

看護師と臨床検査技師になるためには、大学・短大・専門学校に入学する必要があります。結論から言うと、それぞれの学部の偏差値に大きな差はありません。ただし、大学や短大、専門学校によって偏差値は異なるため、以下で見ていきましょう。

大学

看護師・臨床検査技師になるために大学を選ぶ場合、偏差値50〜60台が多く、2つに差はありません。とはいえ、医療業界は深刻な看護師不足に悩まされており、圧倒的に看護科の方が多いです。県によっては、臨床検査技師科を目指せる大学がない可能性もあります。

短大入学

両者とも偏差値は40後半〜50台が多く、偏差値に大きな差はありません。大学は4年制ですが、短大に入学すれば3年で卒業できます。

しかし、看護の短期大学は全国的に数が少なく、20校程度しかありません。臨床検査技師に限っては全国に3校程度しかないため、目指すのであれば大学や専門学校がおすすめです。

専門学校入学

専門学校から目指す場合、偏差値はどちらも40台後半〜50台が多いです。臨床検査技師の専門学校よりも看護学校の方が圧倒的に数は多く、目指しやすいといえます。

数にすると、看護師を目指せる専門学校は500校程度あり、臨床検査技師を目指せる専門学校は20校程度です。その分、看護の専門学校には入学希望者も多いため、受験難易度は変わらないでしょう。

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4.学費の違い

ここでは、看護師と臨床検査技師になるためにかかるトータルの学費について解説します。学費の内訳は、授業料・設備費・実習費などです。

大学

看護師の大学の学費は国公立で250万円程度、私立は500〜800万円程度が必要です。一方で臨床検査技師になるための大学の学費は、国公立で250万円程度、私立で300万円程度必要になります。もちろん大学によっても大きく学費は異なりますが、両者の学費にあまり差はありません。

短大入学

看護師の短大の学費は300万円前後で、臨床検査技師は200〜300万円程度です。看護師の場合、4年制の大学よりも3年制の短大の方が学費が安くなります。また、短大から看護大学へ編入する場合は、学費も変わってくるでしょう。

専門学校入学

看護師を目指せる専門学校の学費は、200〜300万円程度です。臨床検査技師を目指せる専門学校の学費は、250万円〜350万円程度になります。専門学校も大学より学費を抑えて通えるのが特徴です。

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5.国家試験における難易度の違い

看護師・臨床検査技師になるためには、年に1回実施される国家試験に合格しなければなりません。2つは求められる知識が異なるため、どちらが難しいとは言い難いです。

国家試験の合格率で見ると、看護師試験の方が合格しやすいといえます。具体的には、厚生労働省のデータを見ると看護師の国家試験合格率は90.8%(令和5年)です。

臨床検査技師の国家試験合格率は77.6%(令和5年)となっています。国家試験の合格率では、臨床検査技師の方が難易度が高いといえるでしょう。

出典:厚生労働省|第112回看護師国家試験の合格発表

出典:厚生労働省|第69回臨床検査技師国家試験の合格発表について

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6.就職先の違い

看護師と臨床検査技師の就職先の違いは以下のとおりです。

就職先
看護師 病院・診療所・介護施設・訪問看護ステーション・美容クリニック・児童福祉施設・一般企業・保育園・国の機関や地方自治体など
臨床検査技師 病院・診療所・検診センター・臨床検査センター・医療機器メーカー・製薬メーカーなど

看護師の就職先は多岐にわたり、病院や診療所などの医療機関が多いです。医療業界は慢性的な看護師不足のため、介護施設や訪問看護ステーションなどの求人も増加しています。

臨床検査技師の主な就職先は、病院や検診センターです。近年、医療機器の発達やAIの進化に伴い、手作業ではなく検査機器が自動で計測するケースも増えています。今後さらに求人数が減少する可能性もあるでしょう。

そのため、臨床検査技師を目指す場合は、医療機器メーカーや製薬メーカーなどの就職先も考慮しなければなりません。

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7.お給料の違い

結論から言うと、看護師と臨床検査技師の給料に大きな差はありません。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は508万円、月収では約35万円でした。臨床検査技師は平均年収508万円、平均月収は約34万円となっています。

病院の規模が大きく、夜勤のある勤務先などでは看護師も臨床検査技師も給与が高くなる傾向にあります。看護師は臨床検査技師よりも夜勤が多いため、一般的な女性と比べて給与が高めに設定されていることが多いです。

出典:厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査

出典:厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査

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8.残業の違い

残業に関しては勤務先によって異なります。一般的に言うと、看護師の方が残業は多いです。例えば、病棟勤務の看護師であれば、2交代・3交代制といったシフトが組まれ、夜勤や休日出勤も多い傾向にあります。

病院勤務の臨床検査技師は日勤が多く、時間外の業務があっても当番の技師に引き継ぐため、残業が少ないといえます。ただし、臨床検査技師でも大規模な病院や臨床検査センターでは、検体の量が多い日もあり残業することがあるでしょう。

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9.ダブルライセンス取得

看護師と臨床検査技師はどちらも魅力的な仕事なため、両方の資格を取得する「ダブルライセンス」を目指す方もいらっしゃいます。ここでは看護師と臨床検査技師のダブルライセンスにどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

キャリアの幅が広がる

看護師と臨床検査技師のダブルライセンス取得メリットは、キャリアの幅が広がることです。2つの職業は仕事内容や働き方など異なる部分が多いです。

看護師は主に医師のサポートや患者さんの看護が仕事内容になります。臨床検査技師は検体検査や生体検査を行う仕事です。看護師と臨床検査技師は、それぞれ役割も異なります。

そのため、2つの資格を取得しても給料UPや転職で有利に働くことは期待できません。しかし、2つの資格を取得すれば幅広い知識やスキルが身につき、より患者さんの症状を理解できるようになるでしょう。

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10.看護師と臨床検査技師それぞれの適性が違う

看護師と臨床検査技師は、それぞれ求められている役割が違うため、向いている人の特徴も異なります。それぞれの適性は以下のとおりです。

看護師に向いている人 臨床検査技師に向いている人
・体力に自信がある
・責任感が強い
・コミュニケーション能力がある
・患者さんの気持ちに寄り添える
・向上心がある
・数学的・論理的思考力を持っている
・手先が器用
・正確性に長けている
・観察力に優れている
・患者さんの気持ちに寄り添える

まずは自分がどちらに適性がありそうかを考えてみましょう。自身の向き不向きを深掘りしていくと、思わぬ強みが見つかるかもしれません。

また、自分の適性を理解すれば、転職面接でもアピールする材料になります。自分の適性を見極めて進路を決めましょう。

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11.まとめ

最後に看護師と臨床検査技師の違いをおさらいします。

看護師

臨床検査技師

仕事内容

医師のサポートと患者さんの看護

検体検査や生体検査

入学までの難易度

大学:50〜60台
短大:40後半〜50台
専門学校:40台後半〜50台

大学:50〜60台
短大:40後半〜50台
専門学校:40台後半〜50台

学費

大学:国公立250万円程度、私立500〜800万円程度
短大:300万円程度
専門学校:200〜300万円程度

大学:国公立250万円程度、私立500〜600万円程度
短大:200〜300万円程度
専門学校:250万円〜350万円程度

国家試験合格率(令和5年)

90.8%

77.6%

就職先の違い

病院・診療所・介護施設・訪問看護ステーション・美容クリニック・児童福祉施設・一般企業・保育園・国の機関や地方自治体など

病院・診療所・検診センター・臨床検査センター・医療機器メーカー・製薬メーカーなど

給料

平均年収:約508万円
平均月収:約35万円

平均年収:約508万円
平均月収:約34万円

残業

多い傾向

大規模な病院や臨床検査センターの場合は多い

看護師は慢性的な人手不足のため、今後も需要は増え続けます。臨床検査技師はAIの進化に伴い自動化が進み、少なくなる可能性があるでしょう。そのため、安定した給料と求人の多さから言うと、看護師の方が将来性はあるといえます。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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