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NICU看護師の仕事内容・適正・やりがい・有利な資格をわかりやすく解説

  • 更新日
投稿者:小口 紗穂

NICU看護師は、新生児集中治療室(NICU)で新生児のケアに従事します。NICU看護師は、その特殊性・専門性の高さから人気のある転職先です。

しかし、NICU看護師がケアする新生児はハイリスクな状態にあるため、やりがいと同時に難しさがある点は否めません。

今回は、NICU看護師の1日を追いながら、適性ややりがい、また有利な資格についても解説します。

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NICUとは新生児集中治療室

NICUとは、「Neonatal Intensive Care Unit」の頭文字をとった略称で、新生児集中治療室のことです。 日本では「新生児集中治療管理室」と呼ばれることもあります。

NICUは生後28日未満の新生児が集中治療を受け、大きく元気に育つための部屋です。 新生児一人につき、常時3人の看護師の配置が定められており、専門の医師・看護師がさまざまなケアを行います。

NICUで行われるケア

NICUでは赤ちゃんの状態に合わせて、さまざまなケアが行われます。

NICUには37週0日より早く生まれた早産児や、体重が2,500g以下の低出生体重児、何らかの疾患のある新生児が運ばれてきます。 ディベロップメンタルケアは、そのような赤ちゃんの成長発達を促進するケアです。

光や音などの外的ストレスをできる限り減らし、静かで暗い環境を提供します。 また、カンガルーケアやタッチケアといった、親子のスキンシップを目的としたケアも行われます。 赤ちゃんとお母さんが触れ合うことで、心理的な安定や健康的な発達を促します。

他にも24時間体制で医師・看護師が常駐し、人工呼吸器管理や輸液管理、投薬、手術前後のケアなどを必要に応じて行います。 そのためNICUで働く看護師の業務は、日常的なケアから高度な医療ケアまで多岐に渡るでしょう。

また、NICUでは心拍数や血圧・呼吸数・呼吸の波形・血液中の酸素飽和度(SpO2)などを計測する生体モニターが、全てのベッドに備えつけられています。

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NICU看護師の主な仕事内容

NICUで働く看護師の仕事内容には、赤ちゃんの健康状態を24時間体制で観察し管理することから、医療機器の管理や赤ちゃんの両親へのサポートなどがあります。

ここでは各項目ごとに、詳しく解説していきます。

  • 24時間体制のバイタルチェック
  • 医療機器の管理
  • 薬の投与
  • 授乳の介助
  • 新生児の日常的なケア
  • 両親の精神的なサポート

1:24時間体制のバイタルチェック

NICUの看護師は、24時間体制で赤ちゃんの呼吸・脈拍・体温・血圧のバイタルチェックや全身状態を観察し、異常を早期発見・早期対応するようにしています。 これは、NICUの赤ちゃんが体温調節、呼吸、循環などの生命維持に不可欠な機能が不安定なことが多いためです。

特に生まれたばかりの赤ちゃんは外からの刺激を受けやすく、自分で症状を訴えることが難しいため、バイタルサインという客観的な数値が異常を知らせるサインとなります。 また、赤ちゃんの体温が低下すると、ストレスを引き起こし、肺の機能を悪化させる可能性があります。

NICUでは、赤ちゃんの体温を定期的に測定し、適切な温度管理を行うことが求められるでしょう。 このようにNICUの看護師は、赤ちゃんの状態を常に観察し、異常を発見した場合は医師と速やかに連携をとり対処することが求められます。

2:医療機器の管理

NICUでは、さまざまな医療機器が使用されています。 そのためNICUで働く看護師は、それぞれの機器の使用方法と管理方法について把握しておく必要があるでしょう。

ここではNICUで使用される医療機器をいくつかご紹介します。

保育器

クベースとも呼ばれる、温度と湿度を一定に保ちながら赤ちゃんを保護し、育てる医療機器です。 感染予防としても必要で、赤ちゃんに快適な環境を提供します。

光線療法装置

黄疸治療に必要な医療機器です。光を当てて治療を行います。

輸送用人工呼吸器

NICUから他の医療施設への移送中に使用される人工呼吸器です。 移送中でも赤ちゃんの呼吸を正常に保たせ、安全に病院を移ることができます。

日常的に使用される保育器や心拍・呼吸モニターのほか、光線療法装置や人工呼吸器など、NICUで使用される医療機器は多岐に渡ります。 NICUで働く看護師は、これらの医療機器を適切に操作し、赤ちゃんの健康管理に尽力しながら不測の事態に備えます。

3:薬の投与

NICUの赤ちゃんへ薬を投与する際は、必ず医師の指示に沿って正確に行わなければなりません。 NICUには低体重や未熟児の赤ちゃんが多くいます。

新生児は体が小さい分、成人よりも薬の影響を受けやすく、さらに使う薬の量も少ないです。 そのため1mlの誤差にも副作用が強く出る可能性があり、NICUの看護師は慎重に処置を行います。

また、薬は赤ちゃん一人ひとりの状態に応じた処方がされているため、用法・用量に間違いはないか、投与の回数や速度に誤りはないかといった注意が必要となるでしょう。

4:授乳の介助

NICUで働く看護師の業務の一つに、授乳の介助があります。 NICUの赤ちゃんは、生まれたばかりで体が未発達なため、自力で母乳やミルクを飲むことができません。

そのためNICUの看護師は、赤ちゃんが自力で飲むことができるようになるまで、口や鼻に入れた管を通して授乳を行います。 赤ちゃんの状態が安定すると、両親による直接授乳が可能となります。 両親への授乳方法の指導も、NICUで働く看護師の大事な仕事です。

初めての授乳は母乳がすぐに出ないことも多く、赤ちゃんもミルクを飲むのが上手ではありません。 NICUの看護師は寄り添った指導を行い、授乳の時間がお父さんお母さんにとって幸せな時間となるよう、手助けをしてあげます。

5:新生児の日常的なケア

NICUでは、治療や緊急対応といった医療ケアのほかに、新生児の日常的なケアを行います。 主な内容としては、赤ちゃんを清潔な状態に保つための清拭やおむつ交換、沐浴などがあります。

また、新生児は2~3時間おきに授乳が必要です。 両親の代わりにミルクを与えることも、NICUの看護師が行うケアの一つです。

ただし、新生児は容体が急変しやすいため、これらの日常的なケアにも注意を払う必要があります。 点滴の管につながれている赤ちゃんもいるため、呼吸や血圧の変化に気をつけながら、赤ちゃんが快適に過ごせるようにサポートします。

6:両親の精神的なサポート

NICU看護師の大事な仕事として、赤ちゃんの両親に精神的なサポートを行うことが挙げられます。 「健康に産んであげられなかった」と、赤ちゃんがNICUに入院することでショックを受ける方は多く、治療が長引けば長引くほど両親の不安とストレスは大きくなるでしょう。

また、面会は保育器越しで時間も限られるため、子どもの成長を感じにくいことがあります。 その中でNICUの看護師ができることは、赤ちゃんの細かい様子や変化を伝えてあげることです。

日々の成長の記録をノートに残しても喜ばれるでしょう。 さらに面会に来た両親と会話する中で、心情を察して寄り添った声掛けをすることも大切なことで、NICU看護師にしかできない仕事です。 辛い仕事にはなりますが、治療の甲斐なく赤ちゃんが旅立ってしまった際は、両親の気持ちを受け止め精神的なケアを行います。 少しでも気持ちが和らぐように、サポートします。

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NICU看護師は辛い?やりがいと求められる能力

NICU看護師は、やりがいと辛さが混在する職業です。 給与のためだけにNICUを選んだり、生半可な気持ちで希望した場合、心が挫けてしまう可能性があります。

ここではNICUの看護師だからこそ得られるやりがいと、辛さを紹介し、NICU看護師に向いている方の特徴を詳しく解説します。

NICU看護師のやりがい

NICU看護師のやりがいは、何といっても赤ちゃんの成長する姿です。 低体重や疾患があって運ばれてきた赤ちゃんが少しずつ回復し、日々のケアによって成長していく姿は大きなモチベーションになります。

また、ずっとお世話をしてきた赤ちゃんが元気になって退院する時は、感動もひとしおでしょう。 さらにNICUで働くことで、深い専門知識と高度なスキルが身につきます。

NICU看護師は、日々ハイリスクな新生児のケアを行い、生死に関わる現場で働きます。 そのため、NICUでしか経験できない症例や看護を経験できるでしょう。

高度集中治療を学びたい方や、ゆくゆくは小児や新生児分野で働きたい看護師の方も、NICU看護師は最適な選択肢です。

NICU看護師のここが辛い

NICU看護師が辛いと言われる理由は、ミスが許されない現場であることと、小さな命の旅立ちに直面する仕事であるからです。 NICUでは、一度のミスや対応の遅れが赤ちゃんの命に関わります。

そのため常に緊張感を持ちながら、些細な変化も見逃さないよう患者へ意識を向ける必要があります。 この緊張感とプレッシャーから、NICUは辛いと感じる看護師もいるようです。 また、24時間稼働しているNICUには当然夜勤もあります。

看護師は夜勤による体力の消耗と、容体が急変したときの緊急時対応などで精神的なストレスを感じ、心身ともに疲れ切ってしまうことがあります。 さらにNICUで働く看護師は、赤ちゃんの死に立ち会わなければなりません。 懸命の治療も虚しく、助けられなかった赤ちゃんを見送るとき、看護師は苦しい思いをします。

その状態で辛い現実に嘆く両親のケアを行うことも、NICU看護師の仕事です。 強い精神力を持って、乗り越えていくことが求められます。

NICU看護師に求められる能力

NICU看護師は、打たれ強いタフな精神と体力が求められる仕事であり、同時に気持ちの切り替えの早さが大切です。 NICUでは24時間体制で新生児を見守ります。

ベッドは満床になることも多く、看護師はハードな夜勤をこなしながら常に神経を尖らせて働いています。 忙しく、辛いことも多い仕事だからこそ、へこたれない精神力と気持ちを上手く切り替えられる方が向いているでしょう。

そしてNICUの看護師に大切なことは、鋭い観察力と判断力です。 新生児のケアには、少しの違和感も見落とさず、瞬時に的確な判断を下せるスキルが求められます。 日頃から細かいことに気づける方や、冷静に行動できる方も適していると言えます。

他にも、赤ちゃんの両親におむつ交換や沐浴の指導を行うことがあるため、コミュニケーションを取るスキルがあると役に立ちます。 不安を抱える両親に心のケアを行う際も、共感力と想像力があれば気持ちを汲み取ることができるでしょう。 NICU看護師には、自分のキャリアのために明確な目標を持つ方や、強い使命感と高い志を持つ方が多くいます。 やりがいがある反面、精神的に疲れを感じることが多いため、自分でストレスを解消する方法を知り、自他ともにストレスマネジメントが出来る方が、NICUの看護師に向いているでしょう。

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NICU看護師になるには資格が必要?要件は?

NICU看護師に特別な資格は必要なく、看護師の免許があればNICU看護師になれる可能性があります。 もちろん、大学を卒業したばかりの新卒1年目の看護師や、専門学校卒の看護師、実習でNICUを経験したことがない方でも、NICU看護師を目指せます。

ただし実際は、希望してもすぐにNICUに入れるわけではありません。 NICUの看護師には、幅広い経験や知識が求められます。 そのため豊富な実践経験を持ち、あらゆる事態に対応できるスキルを持つ看護師が配属される傾向にあるようです。

また、NICUは特殊な環境にあることから、適性も重要です。 NICUの看護師を目指す方は、NICUが入っている病院に就職してからさまざまな病棟を経験し、看護師として知識を吸収することが大事です。

すぐに配属が叶わなくとも、経験を積みながら学び続けることでNICU看護師として働ける日が来るでしょう。

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NICU看護師に有利な資格3選

NICU看護師には、役立つ関連資格がいくつかあります。

以下の資格は、これからNICUを目指す看護師に特におすすめの資格です。

  • 助産師
  • 新生児集中ケア認定看護師
  • 特定看護師

これらの資格は、看護師としてのキャリアの幅を広げることにもつながるでしょう。

助産師

助産師資格は、妊娠中から出産後まで母子の健康をサポートする専門資格です。 病院では、以下のような役割を担います。

  • 妊産婦への保健指導
  • 出産の介助
  • 母乳指導
  • 新生児のケア
  • 沐浴・授乳の介助

また、助産師はデリケートな妊婦さんと本音で向き合うためのコミュニケーション能力も必要で、母親・家族のアドバイザーとして、妊娠や育児に関する指導を行う側面があります。

この資格を保有することで、NICUでは産後の母子の健康を見守り、両親へのアドバイスや授乳介助、赤ちゃんのお世話といった幅広い場面で知識を役立てられるでしょう。

新生児集中ケア認定看護師

新生児集中ケア認定看護師は、ハイリスク新生児の身体的ケアや発達を助けるケアを行い、出産直後の親子を支援することに特化していると認められた資格です。

資格取得の条件として、看護師経験が5年以上あることに加え、そのうち3年以上は認定分野での実務経験が必要とされています。

新生児の状態変化を予測し働きかけることができるため、重篤な状態の赤ちゃんが多いNICUでは非常に役立つ資格です。 また、赤ちゃん一人ひとりの持つ力を見極めて、最適な成育環境を整えられるでしょう。

特定看護師

特定看護師は、通常の看護師以上に幅広い医療行為を行うことができる資格です。 この資格は、医師の作成した指示書に基づいて難易度の高い診療の補助業務が行えます。

これにより、医師の到着を待つことなく、患者の痛みを早く和らげたり、回復を早めることができます。 NICUでも、特定行為はさまざまなシーンで役立つでしょう。

この資格を取得するためには、特定行為研修を受講する必要があります。 基本的に実務経験の制限は明記されていませんが、3~5年の実務経験とされている機関が多いようです。 特定看護師になるためには、特定行為を実践するために必要とされる高度な知識と技能が求められます。

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まとめ

この記事では、NICU看護師の仕事内容や、向いてる人の特徴を解説しました。 NICUの看護師には強い精神力が必要で、気持ちを上手に切り替えられる方が向いています。

また、辛い仕事が多いイメージですが、その反面、大きなやりがいに出会えます。

NICU看護師を目指す方はもちろん、仕事にやりがいを感じたい看護師の方も、コメディカルドットコムに登録して転職活動をスタートさせましょう。

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セカンドラボ株式会社

URL:https://www.2ndlabo.co.jp

東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。

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