社会福祉士の就職先一覧|給料が高いのはどこ?一般企業でも働ける?
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三大福祉資格のひとつである「社会福祉士」。
社会福祉士として働く場所は非常に幅広く、業務内容も多岐に渡ります。どこで働くのが自分には合っているのだろう、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、社会福祉士の就職先を紹介しながら、業務内容や気になる給与などを詳しく解説していきます。
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目次
社会福祉士の活躍の場は幅広い
令和2年度の社会福祉就労状況調査結果によると、社会福祉士の就職先には11分野・50以上の事業所や公的機関があり、活躍の場が幅広いことが分かります。
社会福祉士は広義では「ソーシャルワーカー」と呼ばれており、勤務先・業務内容によってその呼称は変わります。

ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いとは?種類や仕事内容を徹底解説!
社会福祉士とソーシャルワーカー、それぞれどんな違いがあるのか詳しく解説します。
詳細を見る数多くある社会福祉士の就職先ですが、主要なものをピックアップしながら、分野ごとに就労割合や年収、仕事内容などを紹介していきます。
スカウトサービス登録はこちら高齢者分野
高齢者関係の施設には、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・居宅介護支援事業所などがあります。高齢者分野で働く社会福祉士の割合は39.8%です。
特別養護老人ホーム
就労割合 | 10% |
業務内容 | 施設の利用者やその家族への相談対応、 |
平均年収 | 423万円 |

特養の生活相談員はどんな仕事?やりがいや資格要件、他の施設との違いも解説
特別養護老人ホームで働く生活相談員の業務内容、やりがいなどを紹介します。
詳細を見る介護老人保健施設
就労割合 | 3.4% |
業務内容 | 問い合わせ対応や入所相談 |
平均年収 | 392万円 |

老健の支援相談員の仕事内容は?給与事情やキャリアアップも解説
介護老人保健施設で働く支援相談員の業務内容、やりがいなどを紹介します。
詳細を見る地域包括支援センター
就労割合 | 7.5% |
業務内容 | 地域に住む高齢者、その家族の電話や訪問での相談対応 |
平均年収 | 386万円 |

地域包括支援センターの社会福祉士|業務内容・年収・やりがいや大変さ
地域包括支援センターで働く社会福祉士の業務内容、やりがいなどを紹介します。
詳細を見る高齢者分野で働く社会福祉士は全体の約4割を占めています。
特別養護老人ホームで働く社会福祉士は「生活相談員」、介護老人保健施設で働く社会福祉士は、「支援相談員」と呼ばれます。
介護福祉士など介護系の資格も合わせて取得して、スキルアップ・給与アップを目指すことも可能です。
介護施設で働く場合は、介護業務を兼ねる場合も多いので、相談業務に専念したいという方は注意が必要です。
夜勤があるところもあるので、その分給与が増えることも期待できます。
地域包括支援センターでは、まさに包括的な相談対応を行うため多忙なこともあるようです。その分やりがいをもって働ける環境といえるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら医療分野
医療分野で働く社会福祉士は全体の15.1%を占めています。
病院・診療所
就労割合 | 14.4% |
業務内容 | 入退院の援助や、社会復帰のサポート |
平均年収 | 398万円 |
医療機関で働く社会福祉士は、「医療ソーシャルワーカー(MSW)」と呼ばれます。
患者さんの年齢層は幅広いので様々なケースを経験できるでしょう。
医師や看護師など他職種との連携も大切になるので、人間関係のストレスを抱えやすいという声もあるようです。
障碍者分野
社会福祉士が働く障碍者関連の施設には、身体障害者更生施設、身体障害者福祉工場、知的障害者更生施設、精神障害者授産施設、精神保健福祉センターなどが挙げられます。
生活をサポートする職種を「世話人」や「生活支援員」、就職をサポートする職種を「職業指導員」や「就労支援員」と呼ぶ施設もあります。
就労割合 | 17.6% |
業務内容 | 日常生活のサポート、将来的な自立・就労に向けた支援 |
平均年収 | 401万円 |
児童・母子分野
社会福祉士が働く児童分野の施設には、児童相談所、児童養護施設、子育て世代地域包括支援センターなどがあります。
勤務先によって「児童福祉司」や「児童指導員」と呼ばれています。
就労割合 | 8.2% |
業務内容 | 子どもの家庭復帰のための環境を整える。 |
平均年収 | 414万円 |
教育分野
社会福祉士が働く教育分野の施設には、小学校、中学校、高等学校、大学などがあり、「スクールソーシャルワーカー(SSW)」と呼ばれています。
就労割合 | 1.0% |
業務内容 | 児童・生徒や保護者の相談に乗り、 |
平均年収 | 306万円 |
行政分野
社会福祉士が働く行政分野の施設には、都道府県庁、区役所、市役所などがあります。
就労割合 | 6.7% |
業務内容 | 地域住民の相談対応。 |
平均年収 | 443万円 |
司法分野
社会福祉士が働く司法分野の施設には、矯正施設、保護観察所などがありますが、就労割合は全体の0.4%とかなり少ないようです。
就労割合 | 0.4% |
業務内容 | 高齢者や障害者などが抱える法律に関わる問題の解決をサポートする。 |
平均年収 | 433万円 |
平均年収が高い社会福祉士の就職先は?
令和2年度の社会福祉就労状況調査結果によると、最も平均年収が高い社会福祉士の就職先は、保護観察所・地方厚生保護委員会の638万円でしたが、就労割合は0.1%とかなり低いようです。
一定の就労人数がいる就職先で比較してみると、平均年収が高いのは高齢者分野、中でも特別養護老人ホーム(423万円)、そして行政分野(443万円)であることが分かります。
もちろん施設ごとに詳細は異なりますが、給与を特に重視しているという方は参考にしてください。
スカウトサービス登録はこちら社会福祉士として公務員になることはできる?
社会福祉士の資格を活かして公務員として働く場合、福祉職に就くケースが多くあります。
社会福祉士は一般企業でも働ける?
社会福祉士の主な活躍の場は上述した福祉分野が多いが、一般企業で働くことも可能です。
代表的な職種は、「産業ソーシャルワーカー」「産業カウンセラー」です。
いずれも民間資格が別途存在し、社会福祉士の資格は必須ではありませんが、資格を持っておくと就職には有利にはたらきます。
- 産業ソーシャルワーカー:企業で働く人の悩みや問題に向き合い、他機関と連携をとりながら問題解決を図る。相談内容は仕事に関することだけでなく、プライベートのことなど様々。
- 産業カウンセラー:職場におけるストレス対策、個人のキャリアカウンセリングなどを行う。
平日のみの日勤で働けることが多く、負担が少ないというメリットがある一方で、1企業において採用される社会福祉士の人数は少ない傾向にあるので、同じ仕事をする仲間がおらず孤立感を抱くこともあるようです。
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まとめ
社会福祉士の活躍の場は福祉業界を中心に幅広く、民間企業で働くという選択肢もあります。
それぞれ支援対象や業務の内容は異なるので、自分に合った職場選びが大切です。
転職する際は、今一度どの勤務先を希望するのか十分に検討してから動くようにすると良いでしょう。
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