介護職の資格一覧おすすめ25選|無資格とは年収128万円も違う?
- 更新日
「介護の資格は種類が多くて、どれを取るべきか分からない」と悩んでいませんか?
この記事では、未経験から目指せる資格からキャリアアップ資格まで、おすすめの25種類を一覧表で徹底解説します。
実は、無資格と有資格者では「年収に約128万円」もの差が出ることも。
難易度や給与の違いを知り、あなたのキャリアプランにぴったりの資格を見つけてください。
- スカウト経由で内定率2.3倍!
- 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け!
目次
【一覧表】介護職におすすめの資格25選
介護職におすすめの資格25選を表にまとめました。資格名をクリックすると詳しい説明に飛びます。
| 資格名 | 概要 | 受験資格 |
|---|---|---|
| 1.介護職員初任者研修 | 介護職として働く上での入門資格 | 特になし |
| 2.介護福祉士実務者研修 | 実践的な知識と技術を習得する中堅資格 | 特になし |
| 3.介護福祉士 | 介護分野の国家資格 | 実務者研修修了、実務経験3年以上 |
| 4.認定介護福祉士 | 介護福祉士の上位資格 | 介護福祉士として実務経験5年以上 |
| 5.社会福祉士 | 相談援助を行う福祉の国家資格 | 学歴や経験による |
| 6.介護支援専門員(ケアマネジャー) | 介護保険のスペシャリスト | 国家資格取得、実務経験5年以上 |
| 7.認知症介護基礎研修 | 認知症ケアの基本研修 | 特になし(無資格者は受講必須) |
| 8.認知症介護実践者研修 | 認知症ケアの実践的な知識・技術 | 認知症高齢者の介護経験2年 |
| 9.認知症介護実践リーダー研修 | 認知症ケアのリーダー養成研修 | 実践者研修修了、実務経験5年以上 |
| 10.認知症介助士 | 認知症への適切な対応方法 | 特になし |
| 11.認知症ケア専門士 | 認知症ケアのスペシャリスト | 認知症ケアの実務経験3年以上 |
| 12.認知症ケア指導管理士 | 認知症ケアの指導・管理 | 特になし |
| 13.喀痰吸引等研修 | 特定の医療的ケア(喀痰吸引、経管栄養など)を実施するための研修 | 特になし(研修修了後、実地研修と登録が必要) |
| 14.重度訪問介護従業者養成研修 | 重度の肢体不自由者や障害者への専門的な訪問介護を行うための研修 | 特になし(基礎課程は誰でも受講可能) |
| 15.行動援護従業者養成研修 | 知的障害や精神障害により行動上著しい困難がある方への支援を行うための研修 | 特になし(修了に加え、知的/精神障害者の支援業務1年以上の実務経験が必要) |
| 16.同行援護従業者養成研修 | 視覚障害者に対し、移動に必要な情報提供や誘導を行うための研修 | 特になし(一般課程は誰でも受講可能) |
| 17.難病患者等ホームヘルパー | 難病を患う方への適切なホームヘルプサービスを提供するための研修 | 介護職員初任者研修修了者以上など(課程により異なる) |
| 18.終末期ケア専門士 | 人生の最終段階における看取りケアに関する専門知識を持つ(民間資格) | 介護福祉士などの医療・福祉系資格+実務経験2年または3年以上(資格により異なる) |
| 19.福祉住環境コーディネーター | 高齢者・障害者に適した住環境整備を提案する(民間資格) | 特になし(誰でも受験可能) |
| 20.福祉用具専門相談員 | 福祉用具の選定・使用方法のアドバイスを行う | 都道府県指定の講習修了(特定の国家資格保有者は免除) |
| 21.レクリエーション介護士 | 介護現場で利用者を楽しませるレクの企画・実施を行う(民間資格) | 特になし(2級は誰でも受講可能) |
| 22.介護予防運動指導員 | 高齢者向けの運動指導プログラムを作成・実施する | 看護師、介護福祉士、介護支援専門員など、特定の資格または実務経験が必要 |
| 23.高齢者ケアストレスカウンセラー | 高齢者やその介護者の精神的な問題解決を支援する(民間資格) | 特になし(18歳以上なら誰でも受験可能) |
| 24.サービス提供責任者 | 訪問介護計画作成やヘルパーの指導・管理を行う | 介護福祉士、実務者研修修了者など(初任者研修修了者は実務経験3年以上が必要) |
| 25.介護福祉経営士 | 介護事業所の経営やマネジメントができる人材を育成する(民間資格) | 特になし(2級は誰でも受験可能。1級は2級の保有が必要) |
年収比較:無資格と主要資格の給料差は?
資格取得のメリットに挙げられるのが、給与アップです。では実際にどれくらい変わるのでしょうか。資格毎の平均年収を厚生労働省の資料から見てみましょう。
| 所有資格 | 平均年収 |
|---|---|
| 無資格 | 348万7,440円 |
| 初任者研修 | 389万7,960円 |
| 実務者研修 | 392万7,120円 |
| 介護福祉士 | 420万600円 |
| 社会福祉士 | 477万1,440円 |
| ケアマネージャー | 465万6,960円 |
ご覧の通り、資格の有無で明確な差が出ています。例えば、「無資格」と国家資格である「社会福祉士」を比較すると約128万円もの年収差があり、月換算では10万円以上も給料が違います。
もちろん難易度は異なりますが、実務経験を積みながら上位資格を取得していくことが、着実に年収を上げる最短ルートと言えるでしょう。
スカウトサービス登録はこちら3つの主要な介護資格
介護業界でキャリアを積む上で、基本となる3つのステップアップ資格です。
介護職員初任者研修
介護職のスタートラインとなる入門資格です。旧ホームヘルパー2級に相当します。
全130時間のカリキュラムで、介護の理念や基礎的な身体介護技術を学びます。「実務経験なし」で誰でも受講でき、最短1ヶ月程度で取得可能です。
無資格から介護業界へ飛び込むなら、まずはこの資格取得を目指しましょう。就職時の採用率アップや、資格手当による給与増も期待できます。
「初任者研修」のメリット『6選』!取得の方法からキャリアパスまで
介護士の入門資格である初任者研修。資格取得のメリットやその方法、介護士としての今後のキャリアについて解説します。
詳細を見る介護福祉士実務者研修
初任者研修の上位資格であり、国家資格である「介護福祉士」を受験するために必須となる資格です(実務経験ルートの場合)。 より実践的な介護過程の展開や、医療的ケア(喀痰吸引など)の基礎を学びます。
この資格を持つことで、訪問介護事業所の「サービス提供責任者(サ責)」として配置されることが可能になり、大幅なキャリアアップ・給与アップが見込めます。
介護福祉士実務者研修とは?取得方法やメリット、初任者研修との違い
取得までにかかる期間や費用、キャリアアップなど実務者研修の資格取得のメリットについて解説します。
詳細を見る介護福祉士
介護業界で唯一の国家資格であり、現場のリーダーとして需要の高い資格です。実務経験3年以上+実務者研修の修了で受験資格が得られます。
専門的な知識と技術を持つ証明となり、社会的信頼性が非常に高いのが特徴です。「資格手当」の額も大きく、処遇改善加算の配分でも優遇されるケースが多いため、年収アップに直結します。
【介護福祉士の基礎知識】資格取得方法やメリット、おすすめの職場とは?
介護福祉士の資格取得方法や国家試験の概要や資格取得によるメリットを解説。おすすめの職場についてもご紹介します。
詳細を見る介護福祉士取得後におすすめの3つの資格
国家資格を取得した後、さらに専門性を高めたり、相談業務などの別領域へ進むための資格です。
認定介護福祉士
介護福祉士の上位資格として創設された民間資格です。
より高度な介護技術に加え、チームマネジメントや他職種連携、地域包括ケアの推進など、指導的役割を担うための能力を認定します。
取得には「介護福祉士として実務経験5年以上」に加え、600時間にも及ぶ研修受講が必要とされ、介護現場における最高峰のスキル証明と言えます。
認定機関: 認定介護福祉士認証・認定機構
認定介護福祉士とはどんな資格?介護福祉士との違いや取得方法を解説!
介護福祉士の上位資格とされている認定介護福祉士。まだ新しい資格なので、資格は耳にしたことがあっても、どんな資格なのか
詳細を見る社会福祉士
身体や精神に障害がある方や、環境上の理由で日常生活を送るのが困難な方からの相談を受け、助言や支援を行う専門職です。「ソーシャルワーカー」とも呼ばれる国家資格です。
介護現場では「生活相談員」として配置されることが多く、利用者さんとご家族、地域社会をつなぐ重要な役割を果たします。取得難易度は高いですが、福祉分野全体で通用する強力な資格です。
社会福祉士とはどんな仕事?年収、資格の取り方、向いている人など徹底解説
社会福祉士の概要や資格の取得方法、給料事情、将来性などを解説します。
詳細を見る介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護支援専門員(ケアマネジャー)は、利用者さんが適切な介護サービスを受けられるように「ケアプラン(居宅サービス計画書)」を作成する専門職です。
利用者さんとその家族、そしてサービス事業者との間に入って調整を行う、いわば介護のコーディネーター役。体力的な負担が比較的少なく、長く働きやすい職種として人気があります。
受験には「国家資格等に基づく実務経験」または「相談援助業務等の実務経験」が5年以上必要となり、介護職のキャリアアップの代表的な目標の一つです。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?仕事内容から年収、資格取得方法まで徹底解説
「ケアマネジャーってどんな仕事?」「年収はどれくらい?」そんな疑問を解決します。
詳細を見る認知症に関わる6つの資格
高齢化に伴い、認知症ケアの重要性は年々高まっています。専門知識を身につけることで、利用者さんの行動心理を理解し、より適切なケアが可能になります。
認知症介護基礎研修
認知症ケアの「いろは」を学ぶ入門研修です。2024年4月より、無資格の介護職員に対して受講が義務化されました。
認知症の方を介護する上で最低限必要な知識・技術を習得することを目的としており、eラーニング等で手軽に受講できるのが特徴です。
受講案内: 認知症介護研究・研修仙台センター「eラーニングのご案内」
認知症介護実践者研修
基礎研修の上位にあたる研修で、より実践的な知識と技術を身につけます。
施設内でのケアの質を向上させるための中心的役割を担う人材を育成することが目的です。グループホームの計画作成担当者など、特定の役職に就くために求められる場合も多く、キャリアアップに直結します。
認知症介護実践リーダー研修
実践者研修の上位にあたる研修で、チーム全体のケアの質を指導・改善できる「リーダー」を養成します。
受講には「実践者研修の修了」かつ「実務経験5年以上」などの要件があります。修了すると、認知症専門棟の管理者要件を満たすことができるなど、事業所内での評価や待遇アップが期待できます。
下のページに、各都道府県・指定都市の「実践者研修」と「実践リーダー研修」の情報(リンク先一覧)がまとめられています。
研修情報: 認知症介護情報ネットワーク「認知症介護実践研修情報」
認知症介助士
公益財団法人日本ケアフィット共育機構が認定する民間資格です。
認知症の方への「寄り添い方」や「コミュニケーション」に重きを置いており、医療・介護従事者だけでなく、サービス業や一般の方も受験しやすい資格です。認知症の方への接遇スキルを向上させたい方におすすめです。
認定機関: 日本ケアフィット共育機構
認知症ケア専門士
一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する、認知症ケアの高度な専門資格です。
「認知症ケアの実務経験3年以上」が受験要件となっており、試験難易度も比較的高めです。更新制度があるため、常に最新の知識を維持している証明になり、現場での信頼度は非常に高い資格です。
認定機関: 日本認知症ケア学会
認知症ケア指導管理士
一般財団法人総合ケア推進協議会 が認定する民間資格です。
介護現場における認知症ケアの指導や管理を行う能力を認定します。初級にあたる認定試験は誰でも受験可能で、上級資格はより専門的なマネジメント能力が問われます。キャリアアップを目指す方におすすめです。
認定機関: 一般財団法人総合ケア推進協議会
高度・特定分野の6つの資格
医療的ケアや、特定の障がいを持つ方への支援など、より専門性を高めるための資格です。
喀痰吸引等研修
本来は医療行為である「たんの吸引」や「経管栄養」を、介護職員でも実施できるようにするための研修です。
特別養護老人ホームや訪問介護など、医療的ケアが必要な利用者が多い現場では非常に重宝されます。できる業務の幅が広がるため、手当がつくケースも多くあります。
制度概要: 厚生労働省「喀痰吸引等制度」
重度訪問介護従業者養成研修
重度の肢体不自由者に対する入浴、排せつ、食事などの介護や、外出時の移動支援を行うための資格です。
障害福祉サービスに従事したい場合に有利となります。基礎課程や追加課程などがあり、保有資格によっては受講免除される科目もあります。
各都道府県ごとに、研修事業者の指定・管理を行っています。「重度訪問介護従業者養成研修 【都道府県名】」で検索すると、お住まいの地域での研修情報を検索できます。
行動援護従業者養成研修
知的障害や精神障害により、行動上著しい困難がある方(自分や他人を傷つけてしまう等)の外出支援などを行うための資格です。
障害の特性を理解し、危険を回避するための専門的な知識を学びます。強度行動障害支援者養成研修と並び、障害福祉分野で需要の高い資格です。
研修情報は、重度訪問介護従業者養成研修と同様、「行動援護従業者養成研修 【都道府県名】」で検索しましょう。
同行援護従業者養成研修
視覚障害のある方の外出に同行し、代読や代筆、移動の援護を行うための資格です。
「ガイドヘルパー」とも呼ばれます。一般課程と応用課程があり、一般課程は誰でも受講可能です。視覚障害者支援のプロフェッショナルとして活躍できます。
研修情報は上記と同様に「同行援護従業者養成研修【都道府県名】」で検索しましょう。
難病患者等ホームヘルパー
難病(筋萎縮性側索硬化症など)を患っている方に対して、適切なホームヘルプサービスを提供するための研修です。
難病特有の症状や心理状態、急変時の対応などを学びます。訪問介護事業所などで、より専門的な対応が求められる際に強みとなります。
研修機関は全国でも限られています。横浜市など一部の自治体もしくは、介護資格取得の専門スクールの「未来ケアカレッジ」での受講が可能です。
研修機関: 未来ケアカレッジ
終末期ケア専門士
日本終末期ケア協会が認定する民間資格です。
人生の最期を迎える方(ターミナルケア)に対する身体的・精神的なケアや、家族への支援について深く学びます。看取りを行う施設や病院で働く介護職にとって、非常に意義深い資格です。
認定機関: 日本終末期ケア協会
生活の質向上・自立支援に関わる5つの資格
身体介護だけでなく、利用者さんの生活環境や「楽しみ」「健康」を支えるための資格です。
福祉住環境コーディネーター
高齢者や障害者が安全で快適に暮らせる住環境を提案する民間資格です。
手すりの設置や段差の解消など、住宅改修のアドバイスを行います。ケアマネジャーが住宅改修の理由書を作成する際にも役立つ知識であり、建築・福祉の両面からアプローチできます。
認定機関: 東京商工会議所
福祉用具専門相談員
車椅子や介護ベッドなどの「福祉用具」の選び方や使い方をアドバイスする専門職です。
指定の講習を受けることで取得できます(介護福祉士などは受講免除)。福祉用具貸与事業所には配置義務があるため、就職・転職の選択肢が広がります。
認定機関: 全国福祉用具専門相談員協会
レクリエーション介護士
高齢者に喜ばれるレクリエーションを企画・実行するスキルを認定する民間資格です。
「レクのネタが尽きた」「盛り上げ方がわからない」といった悩みを解決し、利用者さんの笑顔を引き出すプロになれます。デイサービスなどで特に歓迎される資格です。
認定機関: 日本アクティブコミュニティ協会
介護予防運動指導員
東京都健康長寿医療センター研究所が認定する資格です。
高齢者が要介護状態になるのを防ぐための「介護予防プログラム」を作成し、筋力トレーニングなどの指導を行います。リハビリ特化型デイサービスや地域包括支援センターなどで活躍できます。
認定機関: 東京都健康長寿医療センター研究所
高齢者ケアストレスカウンセラー
高齢者本人のストレスケアはもちろん、介護を行う家族やスタッフのメンタルヘルスについても学ぶ民間資格です。
「聴く力」や心理学の基礎を身につけ、介護現場での人間関係の円滑化や、利用者さんの不安解消に役立てることができます。
認定機関: 職業技能振興会
管理職に関わる2つの資格
現場のリーダーや事業所の管理者として、キャリアアップを目指す方のための資格です。
サービス提供責任者
訪問介護事業所において、ヘルパーのまとめ役となる職種(任用資格)です。通称「サ責」。
訪問介護計画書の作成、ヘルパーの指導・シフト調整、利用者さんとの調整などを行います。介護福祉士や実務者研修修了者が配置の対象となります。給与水準も比較的高く、訪問介護のキャリアパスの要です。
サービス提供責任者(サ責)とは?仕事内容・給料・資格要件からキャリアパスまで徹底解説
サービス提供責任者(サ責)は、訪問介護の現場を支える要。仕事内容や資格要件、給料を解説します。
詳細を見る介護福祉経営士
介護事業所の経営、財務、人材マネジメント、コンプライアンスなどを学ぶ民間資格です。
現場の介護スキルとは異なる「経営視点」を身につけることで、将来的に施設長やエリアマネージャーなどの管理職を目指す際に強力な武器となります。
認定機関: 一般財団法人日本介護福祉経営人材教育協会
まとめ:「資格取得支援」を使って賢くキャリアアップ
ここまでご紹介した通り、介護の資格を取得することは「給与アップ」「キャリアの選択肢拡大」「社会的信頼の獲得」など大きなメリットがあります。
しかし、いざ資格を取ろうと思うと、「受講費用が高い(数万円~十数万円)」「働きながら勉強時間を確保するのが大変」といった悩みもつきものです。
そこでおすすめなのが、「資格取得支援制度」に力を入れている職場への就職・転職です。職場によっては、費用を法人が全額負担してくれたり、研修の日を「出勤扱い」にして給与を保証してくれたりと、個人で取得するよりも圧倒的に有利な条件でキャリアアップを目指せます。
「働きながら無理なく資格を取りたい」
「金銭的な負担を抑えてスキルアップしたい」
とお考えの方は、ぜひ資格取得支援の充実した求人をチェックしてみてください。
事業所からスカウトがくる!
- スカウト経由で内定率2.3倍!
- 希望に合った求人”だけ”を厳選してお届け!

