直接応募で自由な転職活動を コメディカルドットコム

現在の求人掲載数128612

豆知識 162view

サービス提供責任者(サ責)とは?仕事内容や資格要件、魅力など解説

  • 投稿日
  • 更新日
投稿者:福田 将也

「サービス提供責任者(サ責)」は、訪問介護サービスにおいて、利用者へ適切なケアが提供されるよう「ヘルパー」と「ケアマネジャー」の調整をする役割があります。キャリアアップとして、サ責に興味を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、「具体的にどのような仕事なのか」「自分に向いているのか」「責任だけ増えて給料が上がらないのでは?」などさまざまな疑問があるかと思います。

今回は、サ責の仕事内容や資格要件、給料や魅力などを詳しく紹介していきます。この記事を読めば、サ責の知識を1ページで理解することができるので、ぜひ参考にしてください。

目次



1. サービス提供責任者(サ責)とは?

サ責とは、訪問介護サービスを利用している方が、適切なサービスを受けられるようにサポートをするまとめ役のことです。常勤のサ責を一人以上配置することが義務づけられており、今後も需要が拡大する訪問介護サービスとともに欠かせない存在になります。


サービス提供責任者の仕事内容

サ責の仕事内容は、大きく分けて5つになります。1つずつ見ていきましょう。


利用者やその家族の相談や連絡調整

まず、利用者やその家族から相談を受けて、サービスを利用するにあたって必要な情報を聞き取ります。必要なサービスの利用を進めるために、手続きや連絡の調整を行うのもサ責の役目です。


また、利用者と家族が何に困っているのか、どのようなケアを望んでいるのかをしっかり汲み取って今後のケアに反映されるようにしなければなりません。


サービス担当者会議

利用者や家族、ヘルパーやケアマネジャーなどの訪問介護に携わる者を集めて話し合うサービス担当者会議に出席します。そこでは、ケアマネジャーが作成したケアプランについて情報共有し、利用者や家族の状況に必要なケアの提案や話し合いなどが行われます。


訪問介護計画書・サービス提供手順書の作成

ケアマネジャーが作成したケアプランを基に、ケアに必要な情報を抜き取って具体的にし、訪問介護計画書を作成します。訪問ヘルパーは、この訪問介護計画書に沿ってケアをするため、重要な書類になります。


また、サービス提供手順書の作成もサ責の役割です。サービス提供手順書は、ヘルパーが利用者に最適なケアが提供できるように、ケアの方法や注意点などを記載します


モニタリング

利用者の状態や現状最適なケアが提供できているかなどのモニタリングを定期的に行います。モニタリングをして、利用者の状態やケア内容に変化があれば、訪問介護計画書を作り直します。


ヘルパーの教育・支援

訪問ヘルパーが最適なケアを提供できるように教育と支援を行うのも、サ責の重要な役割です。利用者と家族が何に困って、どのようなケアを望んでいるのかなどをしっかり共有し、技術指導をすることもあります。また、利用者とヘルパーのトラブル解決に努めたり、ヘルパーの悩みを聞いて相談に乗ったりといった支援も行います。


サービス提供責任者の業務範囲

訪問介護事業所には、「ヘルパー」「サ責」「管理者」が在籍しています。それぞれ、人員配置基準が決められており、最低でも1人以上は配置することが義務付けられています。業務に支障をきたさなければ、他の業務を兼務することが可能です。サ責は、「管理者」と「ヘルパー」のどちらかを兼務をすることが認められており、人的コストを削減できるメリットもあります。


ただし、サ責が管理者とヘルパー両方を兼務することはできません。先ほどお伝えしたように、業務に支障をきたすからです。各都道府県により業務範囲の内容が異なる場合があるので、各自治体などに確認が必要です。


サ責とケアマネジャーの違い

サ責とケアマネの仕事をマネジメント業務という括りでみると同じです。では、2つの職業の違いは何があるのでしょうか。最も大きな違いとして挙げられるのが、業務を調整する対象です。サ責はケアプランを基に作成した訪問介護計画書に沿って、訪問ヘルパーや利用者を対象とした業務の調整をします。


一方のケアマネジャーは、さまざまな介護分野との調整役を担います。例えば、デイサービスや介護福祉レンタル事業所など幅広く関わるので、そこが大きな違いになるでしょう。


サービス提供責任者の配置基準

厚生労働省により、訪問介護事業所にサ責を1人以上、常勤として置くことが決められています。また、直近3ヶ月の利用者数が40人増えるごとに、サ責の配置人数も1人増えます。平成27年の法改正により、以下の条件を満たす訪問介護事業所は、直近3ヶ月の利用者が50人につき、サ責の配置人数が1人で認められるようになりました。


・常勤のサ責が3名以上在籍しているか

・サ責としての仕事を主としている者を1人以上在籍しているか

・ICTなどの導入によってサ責の業務の効率化がされているか


2. サービス提供責任者の資格要件

サービス提供責任者に興味を持っている方が、その仕事に就くためにはどのような資格を満たせばなれるのか、気になる方もいらっしゃると思います。実は、「サービス提供責任者」という資格はありません。ただし資格要件があり、以下の資格のいずれかを取得している必要があります。


・介護福祉士

・介護福祉士実務者研修

・旧ホームヘルパー1級


以前は、介護職員初任者研修修了者かつ3年以上の介護業務の実績がある者も含まれていましたが、2018年の制度改正により要件から除外されました。もし、ネットや口コミなどで初任者研修修了者もサ責になれるという情報を目にしたら、それは古い情報ですので、注意してください。


介護福祉士と実務者研修の詳細は下記のページで詳しく解説しているので、参考にしてください。

男女2人の介護士

【介護福祉士の基礎知識】資格取得方法やメリット、おすすめの職場とは?

介護福祉分野唯一の国家資格である「介護福祉士」。介護需要が高まっている現在、介護のスペシャリストとして現場のニー

詳細を見る

ノートとペン

実務者研修とはどんな資格?取得のメリットや方法を詳しく解説

「実務者研修」とは、どんな資格なのでしょうか?「実務者研修」は、国家資格である「介護福祉士」を目指すうえでも必須

詳細を見る

3. サービス提供責任者の給料は?

ヘルパーからキャリアアップしてサービス提供責任者になる方が多いので、給料事情は気になりますよね。一般的なヘルパーと比較してどの程度給料が変わるのかを紹介します。


「令和元年度介護労働実態調査」によると、訪問介護員の平均月収は205,402円。それに対し、サービス提供責任者の平均月収は224,613円です。約2万円の差があり、訪問介護員と比較してもサ責の月収は高いことがわかります。年換算すると約24万円、仮に10年働いた場合、約240万円の開きがヘルパーとサ責にあります。


また、サ責は最低でも1人以上配置しなければならず、訪問介護事業所によっては高待遇でサ責に求人を出している事業所も多いです。


4. サービス提供責任者のメリット・魅力

サ責は、利用者や家族、ヘルパーやケアマネといったさまざまな人に頼りにされる、やりがいのある仕事です。ここでは、サ責になるメリットと魅力について解説します。


身体的な負担が少ない

サービス提供責任者を目指す方の中には、身体的な負担が少ないことに魅力を感じていらっしゃるのではないでしょうか。実際にヘルパーと比較しても、身体介護はなく夜勤もないため身体的な負担が少ないです。移乗介助で腰痛になったり夜勤業務が辛いと感じるヘルパーの方も多いでしょう。サ責はデスクワークのような事務作業が多いので、年齢を重ねても負担を少なくして働き続けられるのは魅力です。


将来のキャリアの幅が広がりやすい

サービス提供責任者で経験を積んでおくと、今後ケアマネジャーを目指すときに大いに役立つでしょう。訪問介護計画書の作成や関係機関と連絡調整を行うといった業務は、ケアマネジャーの業務と近しい部分があり、伸ばしておいて損のないスキルです。


また、ヘルパーの育成・マネジメント業務は、将来的に管理者を目指していく際に役立つスキルであり、将来的に独立・事業所の立ち上げを検討している方は、身に付けておくとメリットが大きいのではないでしょうか。


多職種とのかかわりを得やすい

サ責は多方面から頼られる存在です。利用者や家族、ヘルパーやケアマネなどの多職種との関わりを持つことができるのも魅力の一つでしょう。ヘルパーには教育や支援などを手がける人材マネジメントの役割、利用者や家族とケアマネの橋渡しなど重要なポジションで仕事ができます。


信頼関係を作っていく重要なポジションですので、責任感はありますが他職種では味わえないやりがいを経験できるでしょう。


利用者一人ひとりにあった理想のサービス提供を実現できる

利用者や家族からのニーズを汲み取り、利用者一人ひとりに合ったサービスを提供できるように、訪問介護計画書を作成することができます。自分の中に理想のサービスを持っていても立場上、なかなか実現できないことはあります。


サ責は自分の考える理想のサービスを提案できるので、利用者や家族が同意をすれば計画書に反映することができます。自分の考えた訪問介護計画書が遂行されて、利用者や家族に感謝されたときの達成感は何ものにも代え難いでしょう。


5. サービス提供責任者に求められるスキル

ここまでサービス提供責任者について解説してきましたが、なってみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方が、サ責を目指す上で必要な4つのスキルを紹介します。


介護技術や知識

当然ですが介護技術や知識が備わっていないと、サ責の役割でもあるヘルパーの教育や支援はできません。また、利用者と家族が何に困って、どのようなケアを望んでいるのかなどを汲み取り、最適なサービスを提案するには、介護技術の理解と知識は必須です。


サ責は利用者や家族、ヘルパーからも相談されることがあり、アドバイスを求められることもあります。的確なアドバイスができるように、セミナーや研修に参加するなどしてスキルアップは必要でしょう。


コミュニケーション能力

サ責の仕事において、コミュニケーション能力も欠かせないスキルの一つです。ここでいうコミュニケーション能力とは、単なる話し上手ではなく、相手の話をしっかり聴いて寄り添うことができる力です。


ヘルパーやケアマネとの情報共有や連携、利用者や家族のニーズを汲み取るなど、高いコミュニケーション能力が求められます。いかにコミュニケーションを日頃から大事にするかで、今後の信頼関係が大きく変わってくるでしょう。


調整力

事業所によっては、サ責がシフト作成をすることがあります。当日ヘルパーに欠勤者が出れば、代わりのヘルパーが出勤するように調整しなければなりません。また、利用者や家族から、「ヘルパーを変えてほしい」といった相談を受けることもあります。


相性の良し悪しはあるので、代わりのヘルパーを派遣したり、利用者や家族に納得してもらうよう説明したりします。このようなトラブルにもうまく、冷静に、対応する調整力がサ責には必要です。


事務処理能力

サ責は、書類の作成などで事務作業が多いため、パソコンやタブレットを扱う機会が多いです。そのため、パソコンやタブレットの使い方、訪問介護計画書やサービス提供手順書などの書類を作成するソフトは使えるようにしておきましょう。介護事務の資格取得や独学で学び、スキルアップする方も多いです。


6. 訪問介護事業所でキャリアアップを目指すならサ責

サ責は訪問介護サービスを利用する方が、適切なサービスを受けられるようにサポートをする重要な役割を担っています。訪問介護事業所には、サ責を一人以上配置することが義務づけられており、今後も需要が拡大する訪問介護サービスとともに求められる仕事です。


将来、訪問介護でキャリアアップを目指すなら、サ責がおすすめです。サ責を経験しておけばケアマネや独立など、さらなるキャリアアップも見込めます。また、「今よりも年収をあげたい」「今の職場ではキャリアアップは難しい」など考えていらっしゃる方は、転職するのも有効な一つの手段です。完全無料で利用できる下記の転職サイトで、まずはお気軽に探してみてはいかがでしょうか。

PAGE TOP