直接応募で自由な転職活動を コメディカルドットコム

現在の求人掲載数138552

豆知識 10715view

介護職員初任者研修のメリット6選|取得方法やキャリアパスも解説

  • 投稿日
  • 更新日
投稿者:藤田 真央理

「初任者研修」というワードはみなさん一度は耳にしたことがあると思います。「介護職員初任者研修」は、介護士としてキャリアを築いていく上で避けては通れない「介護士の入門資格」と言うことができる資格です。

今回は「介護職員初任者研修」はどんな資格なのか、資格を取得して得られるメリット・取得方法・将来のキャリアプランについてご紹介していきます。これから介護士を目指している方や無資格で働きながらも将来的には資格の取得を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次



初任者研修とは

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修は、介護に携わるものが、業務を遂行する上で最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身に付け、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的として行われるものである。


出典 厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」

厚生労働省が定める通り、「介護職員初任者研修」は、介護士として働く上での基本的な知識・技術そしてマナーを身に付ける為の入門としての資格と位置付けられており、介護士としてのキャリアを考えているのであれば、まずは第一歩として取得することが望ましい資格です。


「介護職員初任者研修」の位置付け

2013年4月の介護保険法施行規則改正で「ホームヘルパー2級」という名称から「初任者研修」に変更となりました。変更以前は、「ホームヘルパー1級」「ホームヘルパー2級」「介護職員基礎研修」などの介護系の資格が多数存在し、キャリアパスが明確とは言えない状況でした。


そのため慢性的な人材不足が叫ばれている業界で「中長期的な介護従事者の人材確保と育成」を目的に、「初任者研修」を入門資格として統一。これにより介護業界でキャリア形成を目指している方により分かりやすい形式で提示されるようになりました。


ホームヘルパー2級との違い

「ホームヘルパー2級」はデイサービスや訪問介護での施設実習を課し、講座全てを修了すると資格を取得できるという形でした。「初任者研修」となってからは、施設実習を廃止する代わりに研修修了後の試験が課されるようになりました。


「ホームヘルパー2級」と「初任者研修」は同等の資格とみなされているため、既にホームヘルパー2級を所持している方は、改めて初任者研修を取得する必要はありません。


そもそも介護の仕事内容とは

介護士の仕事内容は大きく分けると利用者さんの身体に直接触れて食事・入浴・排泄などのサポートを行う「身体介助」と掃除・洗濯・調理・買い物など身の回りのお世話を行う「生活援助」の2つに分類することができます。


無資格でも応募ができることが多い介護業界ですが、なかには「介護職員初任者研修」を応募要件として設定している施設やご利用者の自宅に訪問してサービスを提供する「訪問介護」などの一部サービス形態については、「介護職員初任者研修」以上の資格が必須となる場合もあります。


介護士の仕事内容を解説!職場ごとの違いや1日のスケジュール例を紹介

今回は、介護士の仕事内容について解説していきます。介護士の仕事といっても、その内容は施設形態によって様々で、活躍の場は多岐にわたります。

詳細を見る

資格取得するには

「介護職員初任者研修」には受験資格は必要なく、在宅・施設問わず介護業務に従事しようとしている人であれば誰でも取得を目指すことができます。計130時間のカリキュラムと修了試験を受講することで取得することができます。


一般的に取得には「通学」「通信」の2種類があり、資格の取得にはスクールのスケジュールにもよりますが、平均して約3ヶ月程度の期間を要するとされています。


「介護職員初任者研修」カリキュラム

1.職務の理解

6時間 

2.介護における尊厳の保持・自立支援

9時間 

3.介護の基本

6時間 

4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携

9時間

5.介護におけるコミュニケーション技術

6時間 

6.老化の理解

6時間 

7.認知症の理解

6時間 

8.障害の理解

3時間 

9.こころとからだのしくみと生活支援技術

75時間 

10.振り返り

4時間 

合計

130時間 


上記130時間のカリキュラムを修了すると、修了試験があります。試験は選択式でカリキュラムの内容から出題されるため、しっかりと受講していれば、難易度は高くありません。この試験に合格することで「介護職員初任者研修」の修了となります。


合格率はどれくらい?

試験は各スクール独自で作成されるため合格率もスクールごとに異なります。合格率はどのスクールも公開していませんが、授業を真面目に受け、テキストをこなしていればほとんどの方が合格できると言われています。公式なデータは残念ながらないものの、初任者研修の合格率は100%に近く、これから介護を始める方でも挑戦しやすい資格です。


そもそも、初任者研修の資格の目的は受験者をふるい落とすことではありません。受講してきた内容が身についているかを確かめることを目的としています。


試験の合格ラインは100点満点中70点以上です。万が一、合格ラインに届かなくても再試験や追試制度のあるスクールがほとんどです。無料なのか別途費用がかかるのかはスクールごとに異なりますので事前に確認しておくと良いでしょう。


初任者研修の取得はこんな方にオススメ

・基礎的な介護技術を身に着けたい方

・介護業界で働いていてまだ無資格の方

・介護業界で長く働きキャリアアップを目指したい方

・資格を取得して給料を上げたいと考えている方


上記のような方には、初任者研修を取得することをオススメします。資格を取得することで得られるメリットも多いため、介護業界での勤務を考えている方はぜひ前向きに検討してもらえればと思います。


資格を持っていると得られるメリットを解説

初任者研修6つのメリット

「介護職員初任者研修」資格を取得していると、給与面だけでなく様々な点でメリットがあります。


1.転職・就職で有利になる

無資格からでもできることが多い介護業界ですが、なかには「初任者研修修了以上」を応募の要件として設定している事業所もあります。人手が足りない介護施設であっても、やはり一定の知識や経験を持っており、即戦力として活躍することが見込まれる人の方が好まれる傾向にあると言えるでしょう。


「初任者研修」を取得していると履歴書に記載があることで、仕事内容への理解や前向きさという点をアピールできるだけでなく、選べる求人の幅も確実に広がるので、ミスマッチのない満足いく転職活動ができるでしょう。


2.給与が上がる

介護職の給与は、基本給に加えて取得している資格に応じた「資格手当」が付くことがほとんどです。これはパートで働く場合であっても同様に時給に資格手当として加算されます。


下の表は初任者研修修了者と無資格者の平均給与額を示しています。1年間で見てみると、約35万円の差があることがわかります。このように無資格で働く場合に比べて、給与面でメリットがあると言えます。


資格

平均月収

平均年収

初任者研修

300,510円

3,606,120円

保有なし

271,260円

3,255,120円

出典:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」


3.キャリアアップを目指せる

「初任者研修」は、介護士として活躍していくための入門資格と言えます。先ほど触れた2013年の改正により介護士としてのキャリアパスは明確化されました。


将来更なるキャリアアップの道として上級資格である「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」「認定介護福祉士」などの取得を目指している人は、「初任者研修」資格を取得しておくと、スムーズにキャリアアップしてくことできると言えます。


4.業務内容の幅が広がる

「初任者研修」を取得していると、ご利用者の自宅に訪問して掃除や調理などの「生活援助」や食事・入浴などの「身体介護」を行う訪問介護サービスを行うことができます。入所や通所の施設では機会のなかった異なった知識や経験を積むことができるとともに、転職活動の際の選択肢を増やすことができます。


訪問介護以外の施設形態の事業所であっても、無資格の方との業務内容に差を設けている事業所もあり、「身体介護」から「生活援助」その他レクリエーションの企画など幅広い業務を経験することできます。


これらの経験は、前述の上級資格を目指すうえでも貴重な財産になります。


5.将来性がある

現在、2025年には約35万人の介護従事者が不足すると推測されています。慢性的な「人手不足」の傾向がしばらく続くことが予想され、今後も介護士のニーズは高まっていくことでしょう。


なかには別の業界で働いているが、30代・40代のうちに「初任者研修」をまずは取得しておき、将来に活かそうとしている人もいらっしゃいます。待遇改善などの取り組みも進んでおり、取得しておくと将来役に立つ資格となります。


6.家族の介護などの知識になる

「初任者研修」取得とともに基本的な介護の知識を身に付けておくと、仕事以外の場でも活かすことができる機会があります。家族や身近な人の介護が必要となった時や介護サービスの利用の際の案内などで困ることが少ないというメリットがあります。


働きながら資格取得を目指すことはできるの?

「初任者研修」の取得方法としては、「通学」「通信」という2種類があります。どちらが自分に適しているか、負担が少ないかを見極めて選ぶことが大切になります。


通学講座

通学講座は、スクールや学校に通い授業を受ける形式になります。平日のみや夜間のみなど自身のスケジュールに合わせて受けることができます。時間に余裕がある人は、平日の日中を使って受講を進めていくと、最短1ヶ月程度での取得も可能になります。


全国に展開している大手から、1教室のみのものまで多数ある選択肢から自分で選ぶことができます。ライフスタイルはもちろんのこと、予算や通学のしやすさなど様々な観点から選択できます。


こんな人にオススメ
・短期間で集中して資格の取得を目指している人 ・通いながら講師のもとで勉強したい人 ・修了までのスケジュールが固まっている方がやりやすい人

通信講座

通信講座は、教材を使って自宅で学習する形式です。近くに通学できるスクールがない場合や家庭と両立しながら取得を目指す方は、こちらの方法がよいでしょう。


ただし、自宅のみでは取得ができない点には注意が必要です。130時間のカリキュラムのうち、自宅での学習時間は40.5時間以内と定められており、それ以外の時間は通学で学習しなければなりません。


通学の必要性も踏まえると、約3ヶ月~4ヶ月程度取得までの期間を設定しておくことが現実的です。


こんな人にオススメ
・仕事や家庭と両立して、余裕のあるスケジュールで資格の取得を目指している人 ・自分である程度勉強を進めておくことが合っている人 ・通いの機会を少しでも減らしたい人

3つのポイント

1.通学するスクールの場所

2.スクールにかかる費用

3.どのくらいの期間で取得したいか


1.通学するスクールの場所

定期的に通学することになるので、なるべく家から近い場所で探すことをお勧めします。通学が面倒になって行かなくなってしまっては本末転倒ですので、無理なく通える範囲かつ行き慣れている場所でスクールを探すのがよいでしょう。


2.スクールにかかる費用

取得にかかる費用は、地域やスクールによって異なりますが、約4万円~12万円程度です。キャンペーンを実施しているスクールもありますので、いくつか候補を見つけて比較検討してみるのがよいでしょう。


3.どのくらいの期間で取得したいか

自分のスケジュール感やどのくらいの期間であればモチベーションを保てるかなども重要です。無理なく通えるスケジュールでうまくモチベーションを保ちながら通学できる期間はどの程度なのか、一度考えておくといいかもしれません。


もちろん前述のように、働きながら資格の取得を目指すこともできますが、仕事との両立や家庭などの時間的な余裕や費用面での経済的な余裕がない場合もあるでしょう。そういった方は、いま働いている事業所で「資格取得支援制度」があるか確認してみましょう。


職員の教育に力を入れており「資格取得支援制度」がある場合は、資格取得にかかる費用の一部または全額を補助を受けることができます。費用面だけでなくいまの職場を離れることなくキャリアアップを目指すことができるので、積極的に活用するとするべきです。


もしいまの職場にそのような制度がない場合は、新たに教育制度が整っている事業所を探してみるというのも一つの手ではないでしょうか。

働きながら介護資格を取得出来る?資格取得支援制度を徹底解説!

介護の仕事は資格や経験がなくても始められる仕事です。 しかし、介護業界の人手不足や将来的なニーズに対して、

詳細を見る


介護職のキャリアパス


キャリアアップイメージ

2013年の制度改正により、「初任者研修」修了後のキャリアパスは、「初任者研修」⇒「実務者研修」⇒「介護福祉士」と明確化されました。その他にも、2015年に新しく新設された介護福祉士の上位にあたる民間資格「認定介護福祉士」や「ケアマネジャー」もキャリアパスの候補として挙げられます。


介護福祉士実務者研修

実務者研修は、初任者研修の上位資格としてより詳しい知識やスキルを身に付け能力を高めることを目的としています。国家資格である「介護福祉士」の受験要件にもなっているため、介護福祉士を目指すのであれば必須の資格になります。


取得には450時間のカリキュラムを要しますが、初任者研修修了者であれば、130時間分が免除されます。一般的に初任者研修修了者の場合、資格の取得期間は約2ヶ月程度と言われています。


実務者研修とはどんな資格?取得のメリットや方法を詳しく解説

「実務者研修」とは、どんな資格なのでしょうか?「実務者研修」は、国家資格である「介護福祉士」を目指すうえでも必須の要件となります。

詳細を見る

介護福祉士

介護福祉士は、社会的地位を証明することができる国家資格のひとつです。介護士として働きながら資格の取得を目指す場合、「3年以上の実務経験と実務者研修修了」が受験資格として必要になります。


また人員配置などの観点からも高い知識とスキルを有している介護福祉士は、施設・事業所側も現場で一番に確保したい人材のひとつであると考えているケースがほとんどです。


【介護福祉士の基礎知識】資格取得方法やメリット、おすすめの職場とは?

介護福祉分野唯一の国家資格である「介護福祉士」。介護需要が高まっている現在、介護のスペシャリストとして現場のニーズが高まっています。

詳細を見る

認定介護福祉士

認定介護福祉士は、2015年に介護福祉士の上位資格として新設された民間資格です。介護福祉士の更なる知識やスキルの向上を目的としており、現在介護士のキャリアパスにおいては最上位の資格になります。取得には、「介護福祉士として5年以上の実務経験と計600時間の講義を受講」する必要があります。


歴史が浅く、取得者数もまだ多くはありませんが、実践的な介護スキルのみならず現場のマネジメントや地域包括ケア、各関係機関との連携など介護現場の中心的な立場として、より複合的なスキルを養うことができます。


認定介護福祉士とはどんな資格?介護福祉士との違いや取得方法を解説!

介護福祉士の上位資格とされている認定介護福祉士。まだ新しい資格なので、資格は耳にしたことがあっても、どんな資格なのかわからない

詳細を見る

ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアプランの作成や関係機関との調整などを行うケアマネジャーも認定介護福祉士と並んで介護系の最上位の資格として位置付けられています。取得には「5年以上かつ900日以上の従事」と年1回の試験をパスする必要があり、決して簡単に取得できるものではありません。


高難易度のため、基本給や資格手当の面で優遇を受けやすく、また日勤のみの働き方となるケースがほとんどですので、年齢を重ねても長く働くことができるという特徴があります。


上記以外にも、介護士としての経験を活かして、看護師やセラピストへと転職をする方もいたりします。その他にも「生活相談員」や「施設管理者」など「初任者研修」取得後のキャリアの選択肢は様々です。


いままでの経験を活かして専門職として腕を磨くのか、ご利用者だけでなく施設の運営にかかわるマネジメント業務に携わりたいのか、自身の希望に沿ったキャリアパスを選択することができるでしょう。


介護士なら取得したい資格5選!取得方法や受験資格を解説

介護の仕事は、無資格からでも採用される可能性があり、転職先として検討する方も多いでしょう。しかし、キャリアアップや給与増額、転職先の選択肢を

詳細を見る

まとめ

「初任者研修」を取得していると給与面だけでなく、将来のキャリアパスの選択肢も大きく広がります。資格取得支援のある事業所で働きながらの両立を目指したり、時間を見つけてスクールに通うなど取得の方法は様々ですので、ご自身にあった選択肢を選ぶことをオススメします。



セカンドラボ株式会社 HR Solution Div.

URL:https://www.wantedly.com/id/maori_fujita

2019年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に介護施設を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。その後チームメンバーのマネジメント・ビジネス拡大のための戦略の策定などの業務をメインに担当。

PAGE TOP