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グループホームの仕事内容!給与や働くメリット、認知症介護のポイントを解説

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  • 更新日
投稿者:小林 祐郁

認知症の方を対象に介護を提供するのが、「グループホーム」

「グループホームでは何をするの?」
「未経験でも認知症の方の介護はできる?」

など疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。
そんな疑問を解消するために今回は、グループホームの仕事内容をはじめ、1日のスケジュール、給与事情などを紹介していきます。認知症介護のポイントについても触れているので、認知症介護に興味のある方、グループホームでの仕事に興味のある方は参考にしてみてください。

目次



1.グループホームとはどんな施設?

ここでは、グループホームがどのような施設で、どのような方が利用するのかを解説します。 グループホームと有料老人ホームとの違いもお伝えするので、 これから就職や転職活動をする際の判断材料にしてください。


グループホームとは

グループホームは、「認知症対応型共同生活介護」という正式名称があり、その名の通り認知症の方を対象としています。 認知症の中でも要支援2以上の高齢者が共同生活の中で、介護を受けながら生活する施設です。


定員が1ユニット5〜9名の最大18名まで入所できる小規模の施設が多く、少人数制を採用しているので、アットホームで家庭的な雰囲気の施設が特徴です。 共同生活を送る中で、利用者ができる範囲で家事や行事に参加することで、認知症の進行を緩和させたり自立した生活を目指したりする目的があります。


グループホームと有料老人ホームの違い

グループホームは、要支援2以上の認知症高齢者を対象としており、介護を受けながら共同生活を送る施設です。 一方の有料老人ホームは、自立した生活をしている方から要介護の方まで、幅広い状態の高齢者を受け入れている介護施設です。


有料老人ホームでも3つに分類することができ、

  • 介護が必要のない健康な高齢者が入居する「健康型有料老人ホーム」
  • 基本的に介護を必要としない高齢者が入居する「住宅型有料老人ホーム」
  • 入居者の要介護度に合わせて介護サービスを提供する「介護付有料老人ホーム」

などさまざまな種類があります。


入居条件の違いについては、グループホームが要支援2以上の認知症と診断された高齢者で、有料老人ホームは自立した方から要介護の高齢者までが対象です。 施設によっても異なるため、各施設ごとに確認は必要です。 また、経営母体についても見ていきましょう。 グループホームは、民間企業と社会福祉法人が半分、残りは医療法人などが経営しています。 一方の有料老人ホームの経営母体は、ほとんどが民間事業者が経営しています。


2.グループホームで働く介護職員の仕事内容とは?

ここでは、グループホームで働くイメージを持っていただくために、介護職員の1日の業務スケジュールを紹介します。 「認知症高齢者の介護をしたことがないから不安」という方でも、認知症の高齢者と接する上で重要なポイントもまとめていますので、参考にしてください。


仕事内容

グループホームの介護職員が行う主な業務は、料理・洗濯・掃除・買い物のサポートです。 あくまで、認知症の進行緩和や自立した生活が目的なので、自身でできることは見守り、必要に応じてサポートを行います。


入浴や食事、排泄などの介助が必要な方に対しては、介護職員がサポートに入ります。 また、自立した利用者が多いので、介助の身体的負担は軽く、医療行為やリハビリはほとんど行わない施設が多いです。 詳しいスケジュールは後述していますが、夜勤業務もあり、ナイトケアや巡回、体位変換に排泄介助などがあります。


1日のスケジュール

グループホームで働く介護職員のスケジュールを日勤と夜勤それぞれ表で紹介します。 24時間365日体制で介護サービスを提供する施設なので、日勤と夜勤に分かれてシフトが組まれます。 また、早出・遅出を設けており、日勤・夜勤を加えた4交代制を採用している施設が多いです。


以下に、日勤と夜勤の1日のスケジュールを掲載しているので、ぜひ参考にしてください。


日勤勤務のスケジュール(例)
08:00~ 出勤、申し送り・スケジュール確認
09:00~ バイタルチェック・掃除や洗濯
10:00~ レクリエーション・リハビリテーション
11:00~ 昼食準備
12:00~ 食事介助・服薬介助・口腔ケア
13:00~ 入浴介助
14:00~ 散歩・買い物
15:00~ おやつ・食事介助・洗濯物の片付け
16:00~ 夕食準備け
17:00 引継ぎ・退勤

夜勤勤務のスケジュール(例)
17:00~ 出勤・引継ぎ
18:00~ 食事介助・服薬介助・口腔ケア
19:00~ 利用者さんとテレビ鑑賞・コミュニケーション
20:00~ 就寝準備(更衣介助・排せつ介助)
21:00~ 就寝・夜間見守り
06:00~ 起床・更衣介助
07:00~ 朝食準備・食事介助・服薬介助・口腔ケア
08:00~ 介護記録の作成
09:00~ 引継ぎ・退勤

グループホームで行われるレクリエーションの種類と効果

グループホームで行われるレクリエーションには、どのような種類があってどんな効果があるのかを見ていきましょう。 まず、レクリエーションの効果ですが、手先や脳を使うことで脳が活性化し、認知症の進行を遅らせる効果があることがわかっています。


次に、レクリエーションの種類は、デイサービスや他の施設で行われている介護レクリエーションと内容は変わりません。 全員が参加しやすいように難易度を落とした、シンプルなレクリエーションが多いです。


例えば、認知機能の低下を防ぐために、頭を使うレクリエーションや五感を刺激するレクリエーション(季節を感じたり美しいもの見て感動したりできるもの)、他にも昔の思い出を取り入れたレクリエーションなどがあります。


レクリエーションを行う際は、事故にならないように高齢者の安全に配慮して行うことです。 また、身体状態・健康状態に応じて負担にならないよう行うことが重要で、無理に参加させる必要はありません。 本人の意思を尊重することが大事です。


認知症の方との接し方

認知症の方との接し方を知っておかなければ、相手の自尊心を傷つけたり、不安な気持ちにさせてしまったりします。 認知症の方と接する際の重要なポイントは、利用者の気持ちに寄り添い、本人が感じている不安や感情を汲み取って理解することです。


認知症の症状にもある記憶力の低下で、ついさっきのことを忘れてしまうことがあります。そのような時でも否定したり叱ったりすることはNGです。 コミュニケーションを取るときは、相手の目線に合わせて、目を見てゆっくり話すことが大切です。 立ったまま話してしまうと、威圧感を与えたり不安な気持ちにさせてしまったりするので、接する際は注意しましょう


3.グループホームで働く介護職員の給与事情

グループホームで働く介護職員が、どのくらい給与を貰っているのか気になる方も多いと思います。 ここでは、グループホームの平均給与と資格別の給与を表にまとめましたので、参考にしてください。


グループホームの平均給与

「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」を基に、グループホームの平均給与を解説します。


令和2年度の平均給与は常勤で月収29.5万円、パート勤務で時給1,335円となっており、前年度よりも給与がアップしていることがわかります。 また、70.5%の事業所が給与の引き上げを実施し、18.2%の事業所は給与の引き上げを予定していることから、今後も給与の上昇が期待できるでしょう。


令和1年

令和2年

常勤

28万円

29.5万円

パート

1,279円

1,335円

出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」


資格取得が収入アップに繋がる

介護職の魅力の一つに、資格を取得するだけで収入アップに繋がることが挙げられます。 介護福祉士は取得難易度が下記の表の中では、最も高いですが、保有資格なしの方と比較すると約5万円の差があります。 下記の表の中で最も取得しやすい「介護職員初任者研修」でも約2万円の差があるので、収入アップを目指すのであれば、資格取得に挑戦してみてください。


介護福祉士

31.1万円

実務者研修

28.5万円

初任者研修

28.3万円

保有資格なし

26.4万円

出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」


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4.グループホームで働くメリット・デメリット

ここでは、グループホームで働くことで得られるメリットや大変なことを解説します。 他の施設形態で働いていらっしゃる方は、現状と比較しながら読み進めてみてください。


グループホームで働くことのメリット

グループホームで働くことで得られるメリットは以下の通りです。

  • 入居者さんに寄り添ったケアを提供できる
  • 身体的負担が少ない
  • 認知症ケアを勉強できる

一つずつ見ていきましょう。


入居者さんに寄り添ったケアを提供できる

グループホームは、1ユニット5〜9名の最大18名までの少人数制なので、入居者一人ひとりに寄り添ったケアを提供できます。 少人数制であることから、入居者の小さな変化や成長に気づくことが可能です。 また、入居者との距離が近い環境で日常生活を共にすることで、信頼関係を構築しやすいメリットもあります。


身体的負担が少ない

自立度の高い高齢者が多いため、介護業務の負担が少ないのはメリットです。 移乗介助などの腰に負担のかかる介助がない施設もあるので、腰痛持ちの介護職員が安全に働くこともできます。 また、体力に自信がない方や未経験の方でも始めやすいです。


認知症ケアを勉強できる

介護の中でも難しいとされる「認知症ケア」についての知識が身につきます。 知識を活かして認知症介助士や認知症ケア専門士など、認知症に関わる資格を目指すのもいいでしょう。 認知症の理解を深めている介護士は多くはなく、グループホーム以外の施設でも認知症の高齢者は入居しているため、認知症の知識があると重宝されます。


グループホームで働くことのデメリット

グループホームで働くことのデメリットは以下の通りです。

  • 精神的な負担を感じることがある
  • ひとり夜勤になる可能性がある

一つずつ見ていきましょう。


精神的な負担を感じることがある

認知症ケアは介護の中でも難しく、認知症の方への理解がないと、入居者さんの対応で精神的に疲れてしまうことがあります。 例として、認知症が原因で入居者が怒りっぽい性格になってしまうことがあり、対応に困る介護職員もいます。 他にも、深夜に徘徊してしまうケースも少なくないので、この記事で紹介した接し方などを理解し、知識をある程度身につける必要があります。


ひとり夜勤になる可能性がある

グループホームは少人数制のため、ひとり夜勤になる可能性が高いです。中には、2人で対応している施設もありますが、介護業界の慢性的な人手不足により多くの施設は、ひとり夜勤を採用しています。 ひとり夜勤を経験していない介護職員は、業務に慣れるまで責任の重さや緊急事態に対応する際の不安を感じる方もいらっしゃいます。 1人勤務が不安であれば、転職活動時に求人票を確認するか記載がなければ面接時に質問するといいでしょう。


5.グループホームで役立つスキルと向いているタイプ

グループホームで役立つスキルと向いているタイプを解説します。今、スキルがなくても経験の中で身につけることができるので、参考にしてください。


グループホームで役立つスキル

グループホームで役立つスキルは主に以下の2つです。

  • 家事スキル
  • 傾聴スキル

一つずつ見ていきましょう。


家事スキル

グループホームでの主な業務は掃除や料理などの日常生活のサポートなので、家事スキルを持っておくと役立ちます。 特に、料理が得意であれば、長所を活かして働くことも可能です。 家事スキルがない方も働きながら身につけることはできるので、家事の経験が浅い方でも安心して働くことができます。


傾聴スキル

入居者と信頼関係を築いていく上で、傾聴スキルを持っておくと非常に役立ちます。 傾聴のコツは、「否定しない」「共感する」「最後まで聞く」「関心を持つ」ことです。 相手のアイコンタクトや表情、しぐさなどを汲み取り、理解することが重要になります。


グループホームに向いているタイプ

グループホームに向いているタイプは以下の人です。

  • 認知症ケアを学びたい方
  • 人の気持ちに寄り添える方

自分がグループホームに向いているか気になる方は参考にしてください。


認知症ケアを学びたい方

認知症ケアを学んで、認知症に対する理解を深めたい方にグループホームは向いています。 グループホームで働く上で最も大切なことは、認知症の入居者を理解しようとする気持ちと寄り添った介護ができることです。 認知症ケアについて学び理解を深めたいという姿勢があれば、グループホームに向いているでしょう。


人の気持ちに寄り添える方

認知症には行動・心理症状や記憶障害などから不安を抱えている方が多いです。 いかに入居者に寄り添い、安心感を与えるかが大切なため、人の気持ちを理解し寄り添える方はグループホームでの仕事が向いています。



6.まとめ

グループホームは、認知症の中でも要支援2以上の高齢者を対象とした施設で、介護職員のサポートを受けながら共同生活をしています。 入居者は自立した方も多いので、未経験の方でも安心して働くことができます。 少人数制のため、入居者一人ひとりに寄り添ったケアをしたい方にはグループホームはおすすめです。


今回解説した内容を基に、転職活動の勤務先の候補として、グループホームを検討してみてはいかがでしょうか。


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