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医療事務の仕事内容を徹底解説!給与事情、1日のスケジュール、働く魅力まで

  • 更新日
投稿者:小林 祐郁

医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で医師や看護師のサポートを行います。
専門性が高い職業ですが、無資格・未経験から始められることで人気の職業です。

本記事では、医療事務の具体的な仕事内容から、1日の流れ、平均給与、やりがいなど詳しく紹介していきます。
医療事務の仕事に興味のある方や、挑戦したいと考えている方は参考にしてください。

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目次



1.医療事務の仕事内容

医療事務は、病院や診療所などの医療機関で働く事務職です。医療事務の仕事は、患者さんの受付や会計、診療報酬請求など、医療機関の円滑な運営に欠かせないものです。


医療事務の仕事は、患者さんや医療従事者と接する機会が多く、コミュニケーション能力やマナーが求められます。また、医療保険制度や診療報酬請求に関する知識も必要です。


医療事務の仕事内容は、大きく分けて以下の4つに分類されます。

  • 受付業務
  • 会計業務
  • レセプト業務
  • クラーク業務

医療事務の主な仕事について、項目ごとに見ていきましょう。


受付業務

まず、医療事務の代表的なお仕事として、受付業務があります。受付では以下の業務を行います。


  • 患者の来院受付
  • 保険証の確認
  • カルテの作成
  • 問診票の記入
  • 検査の予約

医療事務の受付業務は、患者の来院受付から始まります。患者の氏名、住所、電話番号、保険証番号などを確認して、カルテを作成し、問診票を記入してもらいます。また、患者から検査の予約などを依頼された場合は、それらに対応します。


また、事務的な面だけではなく、病院の顔として患者さんに気持ちの良い対応をすることも重要です。患者さんに安心感を与えられるよう、笑顔や細やかな対応が必要になります。


会計業務

会計業務は、診療を終えた患者様から診療費を受け取る重要な仕事です。会計業務では以下の業務を行います。


  • 患者の診察料金の計算
  • 支払い処理
  • 領収書の発行
  • 保険金請求の代行

患者の診察料金の計算と支払い処理を行います。患者の診察料金は、保険適用の有無や診療内容によって異なります。医療事務は、患者の保険証を確認して、保険適用の有無を判断し、診察料金を計算します。また、患者から支払いを受ける場合は、領収書を発行します。保険金請求の代行なども行うことがあります。


なお、会計金額の計算自体はコンピューターが行ってくれるため、計算力が求められる訳ではありません。会計業務においても作業的に行うのではなく、「お大事になさってください」など、患者様を思いやる言葉かけなどが重要と言えます。


レセプト業務

医療事務ならではの専門性を活かせる仕事として、レセプト業務が挙げられます。レセプト業務とは、協会健保や組合健保、市区町村などの健康保険の保険者に診療報酬を請求する仕事です。請求を行う際に必要となるレセプト(診療報酬明細書)の作成・点検・提出などを行います。実際のレセプト業務の流れは、以下の通りです。


診療情報をレセコンに入力

まず、レセプトの基本となる診療情報をレセコン(レセプトコンピューター)に入力します。利用しているシステムにもよりますが、診療内容に沿ってコードを入力すると、自動的に診療報酬点数の計算が行われることが多いです。なお、外来の患者様は来院ごとに、入院されている患者様については月間に何度か入力を行うのが一般的となっています。


レセプトの作成

続いて、レセプトの作成を行っていきます。レセプトは患者様一人につき一件作成するので、職場の規模によっては膨大な数のレセプト作成を担当するケースもあるでしょう。しかし、作業の難易度は高くないため、数が多いからといって負担も重くなるということではありません。正確な情報をしっかりと入力していくことで、作業効率を高めてスムーズに作成を進めることができます。


レセプトの点検・確認

続いて、作成したレセプトの点検や確認を行っていきます。人の手によって入力された情報は誤っていることもありますし、患者様に処方した薬ではないものが間違って申告されているケースもあります。


こうした情報について入念にチェックを行い、内容が適切かどうかについて確認することも医療事務の重要な役割です。もし、記載事項にミスや誤りがあった場合には適宜修正を行うことになります。


審査支払機関へ提出

レセプトの作成が終われば、診療報酬請求書とともに審査支払機関へ提出します。作成したレセプト・診療報酬請求書については審査支払機関で厳重なチェックが行われ、ミスや誤りがあった場合には差し戻しや診療報酬請点数の減点となります。もし、提出資料に誤りがあり、差し戻しが行われた際には、再度レセプトをチェック・修正した後に再提出が必要です。


レセプトは、医療機関が保険者から診療報酬を請求するための重要な書類です。医療機関の収入に直結する重要な業務であり、正確な処理が求められます。


クラーク業務

医療事務の仕事には、クラーク業務も含まれます。クラークとは、医師の事務作業をサポートする「医師事務作業補助者」のことです。"医療クラーク"や"医療秘書"といった呼ばれ方をされるケースもあります。


クラークは、病棟内のナースステーションで勤務する「病棟クラーク」と、病院やクリニックの外来受付で勤務する外来クラークの2種類に分けられます。


病棟クラーク

病棟クラークは病棟のナースステーションに常駐し、医師や看護師などの医療スタッフの事務業務のサポートを行います。病棟クラークは各病棟に1名ずつ配置されていることが多く、事務作業から面会者の案内、備品管理などの業務を行います。


具体的な業務内容は病棟の規模や診療科によって異なりますが以下のような業務を行うことが多いです。


  • 入院の手続き
  • 面会者対応・案内
  • ナースステーションでの電話対応
  • カルテや処方箋の管理
  • 検査伝票・処置伝票の作成・管理
  • 食事伝票の作成・管理・食べ残しのチェック
  • 手術や検査のスケジュール管理
  • 備品管理

外来クラーク

外来クラークは、主に病院やクリニックの総合受付や診療科ごとに配置された外来受付で勤務し、窓口業務や医師の事務作業のサポートなどを行います。なお、外来クラークの業務内容にレセプト業務は含ませません。具体的な外来クラークの業務内容は以下の通りです。


  • 受付業務
  • 電話対応
  • 問診票の記入依頼
  • カルテの準備
  • 患者様の案内・診療予約

クラークは、医療機関の円滑な運営に欠かせない仕事です。患者さんの健康を支える仕事であり、医療従事者と共に医療現場を支える仕事と言えるでしょう。


クラークになるには、資格は必要ありませんが、医療事務の資格を取得しておくと就職に有利になるのでクラークとして働きたい方は資格の取得を検討してみると良いでしょう。医療事務の資格については後ほど詳しく紹介します。


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医療事務の1日のスケジュール

ここからは、医療事務のスケジュールについて見ていきましょう。\医療事務の1日は、以下のような流れになります。(※クリニックの場合)


【開院準備】

制服に着替え、院内の清掃や受付の準備、予約状況の確認を行います。

朝礼では当日の予約状況や検査の有無など共有事項の確認を行い、午前診療に備えます。


【午前診療:9:00~12:00】

来院した患者さんの保険証や診察券を受け取り、問診票の記入を案内します。診察を終えた患者さんには、明細書を発行し会計を行います。

順番が来た患者さんを診察室に案内したり、次回の予約の確認など、医療機関を訪れた患者さんがスムーズに診察を進められるよう医療事務はさまざまなサポートを行います。


午前診療は予約数が多く、慌ただしいことが多いです。すべての患者さんの会計が済んだら、午前の業務は終了となります。


【休憩:12:00~14:00】

午前診療と午後診療の間は休憩時間です。休息を取り、午後の診療に備えます。

休憩時間は長めに設定されていますが、午前の診療が長引くこともあるようです。


【午後診療:14:00〜18:00】

基本的には午前診療と同様の業務となります。患者さんが少ない時間帯に書類整理やまた、翌日の診療の準備なども事前に行います。

月末から10日にかけてはレセプト業務も行います。日中に時間が取れない場合は、残業してレセプト業務を行うことも少なくありません。


【診療終了】

全ての患者さんの会計が済んだら診療終了となります。会計のチェックや院内の清掃が終わったら帰宅します。


なお、上記はあくまでも一例であるため、勤務先によってはスケジュールも変動します。 また、月末から月初にかけてはレセプト業務もあるため、比較的残業が少ない事業所でも残業が発生するケースがあります。


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2.医療事務の主な勤務先

では、医療事務の主な勤務先としては、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、具体的な勤務先について解説していきます。


病院

まず、代表的な勤務先として挙げられるのが病院です。病院とは、入院可能なベッドが20床以上ある医療施設のことを表します。病院では診療科がいくつもあるため外来患者数が多く、業務が分業化される傾向にあります。そのため、1日にこなす仕事量も多くなり、特定の業務に対する専門性を磨く事ができるのは大きな魅力と言えるでしょう。


また、配置転換や人事異動があるので、業務の幅も自然と広がるのも特徴です。ただし、短期間で総合的な知識を身に付けることはできないというデメリットもあります。



クリニック(診療所)

クリニックも医療事務の勤務先のひとつです。クリニックとは入院可能なベッド数が19床以下の医療施設を指します。地域の「かかりつけ医院」としての働きが大きいでしょう。


病院と比べると規模が小さいため、医療事務の一連の業務を担当するケースが多いのが特徴です。仕事内容は多いですが、医療事務として総合的なスキルを身に付けることができるというメリットもあります。


患者対応や医療事務としての仕事はもちろん、清掃や備品管理といった雑務も仕事の一環となるケースが少なくありません。



歯科医院

次に挙げられる勤務先は歯科医院です。医療事務としての仕事以外にも、歯科助手として治療の準備や機器の管理など、診療補助にまで関わるケースが多くなります。


歯科医院は保険診療以外の自由診療・選定療養の割合が高いのが特徴です。自由診療とは、患者さんの自由意志で健康保険などを適用せずに受ける治療を指します。インプラントや特殊な歯科治療が対象で、治療費は全額患者さんの負担となります。選定療養は保険適用が認められていない方法や材料で治療を行うことです。治療内容により、治療費は全額負担もしくは差額負担となります。


歯科医院で勤務するメリットのひとつは、求人数が多いという点です。歯科医院はコンビニより多いといわれているため、求人は後を絶ちません。


調剤薬局

最後は調剤薬局です。薬局で働く医療事務は「調剤事務」とも呼ばれます。調剤薬局で働く場合は、調剤報酬請求事務や受付・会計業務を担当します。


登録販売者とともに薬剤師のサポートを行なうのが、医療事務の仕事です。医療事務としての知識に加え、処方箋を読み取るスキルや薬に関する基本的な知識が必要不可欠となります。



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3.医療事務の給与事情

お金と貯金箱

医療事務の給与事情についてもみていきましょう。


地域や施設形態によっても異なりますが、転職サービスを提供しているdodaの2022年末のデータによると医療事務の平均年収は286万円です。地域によっても異なりますので、下記の表を参考にしてください。コメディカルドットコムに掲載されている求人から賃金相場を算出したものになります。


出典:転職サービスdoda平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】


平均月収

平均時給

東京都

23.1万円

1,342円

神奈川県

22.3万円

1,263円

埼玉県

21.7万円

1,230円

千葉県

21.3万円

1,214円

愛知県

22.1万円

1,182円

大阪府

22万円

1,182円

※給与データは2023年11月に取得したデータを使用


上記の金額に残業手当などは含まれていないため、実際の支給額は上記よりも多くなる可能性があります。また、規模の大きい病院や美容クリニックは、比較的賃金が高い傾向となっています。


ただし、レセプト経験や実務経験が必須というケースも多く、美容クリニックの場合はカウンセリング業務が必要になることもあるようです。施設形態や専門分野によって、求められるスキルが異なるため、自分に合った求人を見極めることが重要になってくるでしょう。

また、医療事務として給与アップを目指すなら、資格取得もおすすめです。職場にもよりますが、資格手当を支給している場合があるのでチェックするとよいでしょう。


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4.医療事務の男女比

医療事務の男女比は1対9で、女性の方が圧倒的に多くなっています。女性に人気の職業ではありますが、男女の比率は施設形態によって異なるのが現状です。


たとえばクリニックの場合、医療事務はほとんどが女性になります。求人の多くが、パートやアルバイトという雇用形態なので、女性が働きやすい環境と言えるでしょう。


規模が小さい病院の場合も、女性の比率が高い傾向です。しかし、ある程度の規模になると男女比は半々くらいになります。クリニックと異なり、正社員の求人が多いのが理由です。


業務によっては、男性の医療事務が重宝されることもあります。男性の医療事務が求められる理由について、下記で解説していきます。


夜間勤務を任せやすい

最初の理由として、夜間勤務を任せやすいという点が挙げられます。夜間救急外来を行なっている病院では、医師や看護師だけでなく、医療事務スタッフでも当直が発生するのです。


夜間の業務は負担が大きいため、特に家庭のある女性の場合は、夜間対応が難しいという人も少なくありません。さらに防犯面からも、男性スタッフが優遇される傾向にあります。病院のなかには、夜間救急は男性スタッフが対応するとルール化されているところもあるようです。


体力がある

体力があるという点でも、男性の医療事務は優遇されます。病院では車椅子の患者さんや、手足が不自由で診療時に介助が必要な方も少なくありません。特に男性の患者さんであれば、同性のスタッフの方が介助がしやすいでしょう。


患者さん対応だけでなく、事務仕事でも荷物の運搬など力仕事が発生することもあります。そのような場面では、力のある男性スタッフが重宝されるでしょう。


理不尽なクレームの抑止力となる

最後に挙げられるのは、理不尽なクレームの抑止力となるという点です。病院とはいえ、理不尽なクレームをつけてくる患者さんも中にはいます。そのようなクレームに対応することも医療事務の仕事のひとつです。


大抵の患者さんは、きちんと説明し謝罪をすることで納得してくれます。しかし、時には相手が女性であることで強気になり、理不尽なクレームを付けてくるケースもあるのです。そのような時に男性スタッフの存在が、抑止力となる場合もあります。


このように女性の職業というイメージが強い医療事務ですが、病院などでは男性スタッフの需要も大きいので、仕事がなくなる心配もありません。男性はライフステージの変化による影響を受けにくいため、長く働き続ければ管理職としてキャリアアップすることもできるでしょう。


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5.医療事務として働くメリット・やりがい

やりがいは仕事のモチベーションに繋がります。医療事務の仕事は業務の幅が広く苦労することもありますが、やりがいを感じる機会も多いでしょう。


ここでは、医療事務のやりがいや医療事務として働くメリットを紹介していきます。


専門知識が身につく

最初のやりがいは、専門知識が身に付くという点です。医療事務の仕事をしていると、診察報酬点数の計算やカルテの見方、医療保険の知識といった医療の知識が身につきます。


どの知識も、普通に生活していてはなかなか身に付かない知識ばかりです。なかには生活に役立つ知識もあるため、何かあった時に役立てることもできるでしょう。


ライフスタイルに合わせた働き方ができる

次に、ライフスタイルに合わせた働き方ができるという点も挙げられます。医療事務の仕事は正職員以外にもパートやアルバイトなど、さまざまな雇用形態の求人があります。


「週〇回」「1日〇時間~」というふうに、ライフスタイルに合わせた働き方ができるのも特徴です。「子供が学校に行っている間だけ」など、子育て中の主婦でも働きやすい仕事といえるでしょう。


就職先を探しやすい

就職先を探しやすいというメリットも挙げられます。医療機関は全国どこにでもあるため、転職に困ることがありません。夫の転勤などで新しい土地に行っても、就職先を見つけることが可能です。


仕事内容は施設によって異なることもありますが、共通している部分も多くあります。ある程度の経験があれば、すぐに職を見つけることができるのは大きな魅力です。


社会貢献できる

社会貢献ができることで、やりがいを見出す人もいます。医療事務であれば、未経験でも医療従事者として働くことが可能です。


もちろん、医師や看護師のように患者さんに直接医療行為を行うことはできませんが、病院の縁の下の力持ちとして必要な存在になることができます。有能な医療事務は患者さんだけでなく、医師や看護師からも感謝されます。医療事務は社会的意義が大きく、やりがいのある仕事なのです。


患者さんとのコミュニケーション・感謝されたとき

患者さんとのコミュニケーションがやりがいに感じるという方も多いようです。クリニックや地域密着型の病院であれば、通院している患者さんとも顔見知りの関係になることも良くあります。


通院する患者さんにとって、病院のスタッフが「自分のことを覚えてくれている」ことは大きな安心感に繋がることでしょう。医療事務は患者さんが気軽に相談できる窓口としての役割もあります。


また、感謝される機会が多いのも医療事務の魅力のひとつです。患者さんやご家族から感謝の言葉を掛けられたとき、医療従事者としてのやりがいを最も感じる瞬間ではないでしょうか。


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6.医療事務の大変なこと

医療事務の仕事は社会貢献性が高く、やりがいを感じやすい職業ですが、大変なことがあるのも事実です。仕事の大変さとは、どのようなところにあるのかみていきましょう。


仕事の幅が広く、覚えることが多い

医療事務の大変さのひとつとして、仕事の幅が広く、覚えることが多いという点が挙げられます。受付や会計業務、カルテの作成やレセプト業務など、医療事務の業務の幅はとても広いです。


専門用語も多く、未経験者は特に覚えることが多く、大変だと感じることでしょう。2年ごとに診療報酬の改定があるので、ベテランでも常に情報をアップデートしていかなければなりません。


また、レセプトの時期になると、残業が発生することも多々あります。仕事量や覚えなければならないことが多いので、大変だと感じることもあるでしょう。


感染症にかかるリスクがある

感染症にかかるリスクがあることも、医療事務の大変さのひとつです。ほとんどの職場が医療機関なので、病気や体の不調を抱えた患者さんの相手をする必要があります。


どんなに感染対策をしていても、対応しているうちに自分も感染してしまうリスクは免れません。特に内科や小児科といった、感染症の患者さんが多い施設であれば、感染症にかかるリスクも高まります。


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7.医療事務になるには?資格は必要?

レセプト業務をはじめ、医療事務のお仕事は専門性が高くミスが許されません。医療事務にも看護師や他の医療従事者のように必要な資格はあるのでしょうか。

ここでは医療事務になる方法や資格の種類について紹介していきます。


資格や免許は不要

医療事務になるために特別な資格は必要ありません。実際に「資格・経験不問」の求人は多数あります。働きながら医療事務の専門知識を身に付けていくので、資格を取得する時間やお金がかからないといったメリットもあります。


ですが、実務経験や資格を取得してると選考の際有利になるのも事実です。未経験可でも経験者の方が同時に応募していた場合は、無資格・未経験の方は採用が不利になってしまうことがほとんどです。人気の医療事務求人で採用を勝ち取るのは、ハードルがとても高くなります。


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資格を取得するメリット

医療事務になるために資格は必須ではありませんが多くのメリットが得られるのは事実です。特にレセプト業務は専門性が高い業務で未経験からですと慣れるまで時間がかかってしまいますが、資格を取得しておけば戸惑うことなくすぐに慣れることができるでしょう。


資格取得のメリットとして以下のようなことが挙げられます。

  • 採用率が上がる
  • 給与面で優遇される
  • 就職先の選択肢が広がる

未経験可の募集であっても、全くの未経験の方と経験がなくても有資格者の方の応募があれば採用する側は資格を持っている方の方が、知識があるからすぐに活躍してくれるだろうという印象を持ちます。


未経験可でも資格や知識があったほうが、やはり就職先の選択肢は広がります。また、仕事内容が同じでも資格の有無で資格手当が付き給与面で優遇される場合もあるでしょう。


医療事務の資格の種類

医療事務には医療制度に関するさまざまな専門知識が必要なため、医療事務に必要な技能を証明する民間資格が数多く存在しています。

代表的な医療事務の資格には以下のようなものが挙げられます。


医療事務検定試験

主催  :日本医療事務協会

受験資格:なし

試験日程:毎月第4日曜日

試験時間:2時間

受験方法:会場受験(教材・資料の持ち込み可)

試験内容:学科試験(正誤問題20問、記述式5問)、実技試験(医療費の計算2題)

受験料 :7,700円(税込)

合格基準:総得点の70%程度が基準

合格率 :91.6%(2021年度)


医療事務技能認定試験(メディカルクラーク)

主催  :一般財団法人日本医療教育財団

受験資格:なし

試験日程:医科年12回(毎月)、歯科年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)

試験時間:3時間

受験方法:在宅試験

試験内容:学科試験(25問)、実技Ⅰ(2問)、実技Ⅱ(4問)

受験料 :7,700円(税込)

合格基準:学科試験、実技Ⅰ・Ⅱのすべての得点率が70%以上

合格率 :79.5%


医療事務管理士​技能認定試験

主催  :技能認定振興協会

受験資格:なし

試験日程:毎月第4土曜日翌日の日曜日

受験方法:在宅試験・インターネット試験

試験内容:学科試験、実技試験

受験料 :7,500円(税込)

合格基準:総得点の80%以上(在宅試験)、または70%以上(インターネット試験)

合格率 :50%程度


診療報酬請求事務能力認定試験

主催  :診療報酬請求事務能力認定試験

受験資格:なし

試験日程:3時間

受験方法:会場試験

試験内容:学科試験(20問)、実技試験(2問)

受験料 :9,000円(税込)

合格基準:学科試験70点以上、実技試験80点以上(各100点満点)

合格率 :30%~40%(歯科部門は30%~50%)


医療事務の資格は80種類以上もあります。試験によって問われる知識や難易度も異なりますのでご自身に必要な資格はどれかよく考えて受験するようにしましょう。


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8.医療事務に求められるスキル

医療事務の仕事は多岐に渡ります。幅広い分野で活躍する医療事務には、どのようなスキルが求められるのでしょうか。ここでは医療事務に求められるスキルを紹介していきます。


コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は医療事務として働くうえでとても大事なスキルのひとつです。「事務」と聞くと事務処理ばかりのイメージがありますが、医療事務は一般的な事務職と異なり、コミュニケーション能力が非常に重要になります。患者さんの要望をくみ取り、適切な対応を行なうことに加え、患者さんや家族の不安を和らげる能力が求められるからです。


また、患者さん対応だけでなく、医師や看護師との連携も必要になります。

医師や看護師としっかりコミュニケーションを取ることで、業務が円滑に進むのです。患者さんにも一緒に働くスタッフにも、明るく対応できるコミュニケーション能力は必要不可欠と言えるでしょう。


接遇スキル

「接遇」とは業務を行ううえで、相手を理解し、おもてなしの心を持って対応することを言います。医療事務は患者さんと直接コミュニケーションを取る機会が多いので、患者さんの不安や悩みに寄り添った接遇スキルが求められます。


挨拶や身だしなみ、表情、態度、言葉遣いなどが基本的な接遇要素です。医療機関の場合、さらに傾聴力が重要となります。患者さんの話を否定したり、話を遮ったりせず、時折相槌を打ちながら患者さんのペースに合わせてあげると良いでしょう。


パソコンスキル

IT化が進み、電子カルテやレセプトコンピュータを導入する医療機関が増えてきています。高度なスキルは必要ではありませんが、医療事務として働くうえで最低限入力レベルのスキルは必須と言えるでしょう。


簡単な資料や掲示物の作成などパソコンを使用する機会が多いので、ExcelやWord、PowerPointなどの基礎知識があると業務に役立てることができます。


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9.医療事務に向いている人の特徴

自分が医療事務に向いているかどうか、心配になる方もおられるでしょう。ここでは、医療事務に向いている人の特徴を解説していきます。


数字に強く、正確に仕事ができる人

数字に強く、正確に仕事ができる人も医療事務には求められます。医療事務はレセプト業務を始め、数字を扱う仕事が少なくありません。


難しい計算はありませんが、数字に苦手意識のある人は慣れるまで大変だと感じてしまうでしょう。レセプトには提出期限が設けられているため、期限内に正確な処理を行う能力も求められます。


几帳面な人

几帳面な人も、医療事務に向いているといえます。医療事務では患者さんの個人情報を多く扱うことになります。書類の紛失は、絶対にあってはいけないことです。


書類をその辺に放置してしまうような、だらしのない人は医療事務に向いていません。書類や情報をきちんと整理しながら、几帳面に管理する能力が求められるでしょう。


気配りができる人

最後は「気配りができる人」です。病院に来院する患者さんは、病気や体の不調を抱えており、不安な気持ちでいることがほとんどです。誰しも心身が弱っている時は、優しく温かな対応を求めるものです。


医療事務にはそんな患者さんの気持ちを汲んだ、思いやりのある対応が求められます。事務的な対応ではなく、相手の気持ちに寄り添った行動を取る必要があるのです。


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10.まとめ

医療事務は専門性が高い仕事ですが、その一方で無資格・未経験からでも挑戦することが可能です。さまざまな雇用形態があり、全国どこでも働けるため、特に女性からの人気が高くなっています。


とはいえ、男性の需要もあるため、男女問わず働けるのも魅力の一つ。給与は決して高くありませんが、経験を積むことで管理職などにキャリアアップもできます。


医療介護のニーズは今後も増えていくため、将来性のある仕事といえるでしょう。業務の幅が広く、覚えることは多いですが、社会貢献もできるやりがいのある仕事です。

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