第二新卒の看護師がクリニックへ転職する際のポイント
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第二新卒の看護師が転職を考えた時によく言われることで、「第二新卒にはクリニック」は向いていないというものがあります。果たしてそれは真実なのでしょうか?ここでは第二新卒の看護師がクリニックへ転職する際のポイントをお伝えします。

働き始めて3年目、4年目くらいの第二新卒の看護師であれば、誰しもがおぼろげながら転職が頭をよぎると思います。その中でクリニックを転職先の候補として考える人も多くいると思います。ただ、第二新卒にとってクリニックへ転職するのはハードルが高いと思っている、もしくは周囲からそう言われた方もいるでしょう。
クリニックで働きたい人の特徴や第二新卒の看護師がクリニックに向かないと言われる理由、合わせて上手な転職の方法について見ていきたいと思います。
看護師が転職を考えるとき
看護師が転職を考えるときにはどういった理由があるのでしょうか?転職先を選ぶ際にも、その理由や原因を明確にしておくことが大切です。
主に以下のような理由があります。
- 出産・育児・子どもの為
- 他分野への興味
- 結婚
- 賃金への不満
- 看護内容への不満
- 休みがとれない
- 自分の適性・能力への不安
- 家事と両立しない
- 労働時間への不満
- 残業量が多い
- 上司(看護管理者等)との関係が悪い
- 医療事故への不安
- 同僚との関係が悪い
- 継続教育がない
- 夜勤回数への不満 参考:公益社団法人 日本看護協会 中央ナースセンター
転職する理由は人それぞれで、ポジティブなものもあればネガティブなものも見受けられます。その中でクリニックで働きたいと考える人にはワークライフバランスを重視する人が多いようです。
クリニックには病院にない以下のようなメリットがあります。
- 夜勤がない
- 土曜日は午前診のみで終了
- 日曜祝日は休み
- 残業が少ない
- 昼休みが長いので中抜けが出来る
- 夏休み、年末年始の休みが長い
- 仕事量のわりに給与が良い
不規則な仕事で体調を崩してしまう人や、結婚・妊娠・出産などで夜勤ができない人にとって、クリニックは働きやすい職場です。また、たくさんの看護師がいる中で常に仕事に追い立てられるのが精神的に辛い、病棟勤務が向いていないという人にとっても、クリニックでの仕事は魅力的に感じられるのではないでしょうか。
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第二新卒の看護師が転職をするときのメリットとデメリット
次に、第二新卒の看護師が転職をする場合に考えられるメリットとデメリットを考えてみましょう。
看護師という職業柄もあり、まだ経験が足りないこの段階での転職は周囲の人たちに反対されることが多いかもしれません。しかし、たとえ第二新卒とはいえデメリットばかりではありません。むしろ第二新卒ならではのメリットも多く存在します。それを知っておくことで自信を持って転職活動を進めていけるでしょう。
第二新卒のメリット
- 看護師としての基本的な経験があるため1から覚える必要がない
- 医療という特殊な現場に適応している実績がある
- 他院で身につけた独特なクセや、知識が浅いので吸収しやすい
- 年齢が若いので適応力があり成長しやすい
- 社会人としてのマナーを1から教える必要がない
- 体力や元気がある
年齢的な若さはそのまま柔軟性に繋がります。
他院での経験や身についてしまったクセなどを持たない第二新卒は、指導する側からすると非常に仕事がしやすいと思われることが多いです。また、教えることを素直にどんどん吸収できる若い人は、育てがいのある良い人材なので重宝されることも多々あります。
その上で医療現場での経験値もあるということは、新卒にはない大きなメリットです。
第二新卒のデメリット
- 看護師としての経験がまだまだ足りない
- 面接官にネガティブな印象を持たれる可能性がある
ある程度基本的な実務を経験してきたといっても、まだ経験が浅いのが第二新卒の特徴です。従って、闇雲に興味があるクリニックを選んだとしてもなかなか思うような結果が出ないでしょう。逆を言えば、抑えるべきポイントはしっかり押さえて、自分に合ったクリニックを選べばしっかり内定を勝ち取ることができます。では第二新卒の人がクリニックへ転職する際に、何がポイントとなるのでしょうか?
第二新卒の看護師も積極的に採用してくれるクリニック

まずはどのようなクリニックが第二新卒の看護師の方に向いているかご紹介します。
「こんなクリニックで働きたい!」という強いこだわりが無い方、参考にしていいただければ幸いです。
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比較的大きな医療法人
クリニックを運営している法人の中には、関連施設として介護施設や別のクリニック、訪問看護ステーション等、様々な施設を運営している医療グループも多くあります。規模が大きければ大きい程、社員の教育に熱心に取り組んでおり、教育マニュアルや制度を整えています。経験面ではベテラン看護師より劣ってしまったとしても、入職後の教育によりカバーできることが多々あります。個人経営のクリニックか医療法人のクリニックか、確認は簡単ですね。健診系クリニック
健診系のクリニックも第二新卒を積極的に受け入れているケースが多いです。むしろ人事担当からすれば「若い人が欲しい」と漏らす法人も多いです。経験面でも劣る若い看護師を採用する理由としては「分業ができるということ」と「難しい処置が少ない」ということです。健診クリニックなので採血ができるに越したことはないですが、もし自信が無い方であっても測定業務や撮影の介助業務等、別の業務でも働くことができます。
また、健診系の人事担当がよく言っているのは「愛想がいい人が欲しい」ということです。明るさ、元気良さ、愛嬌は若い方の武器と言えますよね。
ご自身の経験してきた診療科のクリニック
至極当然なことですが、これまで務めてきた病院の診療科を標榜しているクリニックであれば採用に至る可能性はぐっと高まります。特に眼科や産婦人科、循環器クリニックなど少し専門性が高い分野であればイチから教えるより、その診療科であれば教育も楽です。自身が就業されてきた診療科は単なる経験ではなく強みともいえます。「別の診療科で働きたい」という希望が特に強くないのであれば、同診療科で探し始めてみるのは鉄則ですね。美容系クリニック
言わずもがなですね。なんといっても若い人が欲しいという分野の筆頭株です。医療分野であることには間違いないですが、それと併せてサービス業の要素も強く持っています。「美容系の経験がある人が欲しい」という美容系クリニックは少ないので経験で不採用になることは少ないでしょう。また、社員割引で特典も受けることが出来たりと入ってからの嬉しいことも多いのでオススメです。
クリニックへ転職する際に気を付けておくべきポイント

しっかり対策を立てて採用試験に臨めばおのずと結果はついてくるでしょう
転職活動の際のマナー
第二新卒の方であればこれが初めての転職という方がほとんどでしょう。まず何からすればいいの?と迷う方もいると思いますが、まずは人としてのマナーに気を付ければ大丈夫です。「履歴書はキレイに書く」、「面接にはフォーマルな服装で臨む」、「前職の悪口は言わない」等々。当たり前と思った方も多いと思いますが、案外できていない方が多いです。地に足付けてしっかり準備をしていきましょう!
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入職前に施設の見学をしっかり行う
実際に入職してみると「思っていたのと違う・・・」、「予想以上に忙しい・・・」、「人間関係がつらい・・・」といったギャップが発生することもあります。できる限り入職する前に見学をさせてもらい、可能であれば現職のスタッフとコミュニケーションを取るようにしましょう。特に院長先生や看護師長、事務長の方に実際お会いして、コミュニケーションを取る事は必須です。転職する理由にワークライフバランスを推し過ぎない
前述しましたが、クリニックに転職する理由として「ワークライフバランスを重視したいから」という内容が多いです。もちろんクリニック側もそこは織り込み済みですが、面接時や志望動機を書く際にそこを全面に押し出し過ぎるとあまりいい印象は受けません。譲れないこと(勤務時間やお休みなど)はもちろん伝える必要はありますが、それと併せて「なぜこのクリニックがいいのか?」、「自分の長所のここを活かしたい」等の情報を伝えると好印象です。
転職サービスの仕組みを知って有利な転職を
看護師が転職を考えたときに、まずどんな行動を起こすでしょうか。知人や友人の紹介や地域のクリニックの募集状況を探るということもあるでしょうが、転職サイトの情報を利用するという方が大半ではないでしょうか。
しかしこの転職サイト、利用の仕方によっては転職が不利になってしまうということはご存知でしょうか?
人手不足の医療業界において看護師の転職は当然売り手市場ですから、簡単に転職する手段は複数顕在しています。
だからこそ初めての転職をより良い結果で終えられるように、転職業界について知っておく必要があります。
そもそも紹介会社を使うとどうなる?
紹介会社(転職エージェント)には、専任コンサルタントの転職アシストがあったり非公開求人を持っているなど、転職を考える人にとって魅力的な要素が並んでいます。確かに自分では探せない求人を紹介してくれたり、面接の日程調整や職場の情報収集、合否の連絡までしてもらえるのは忙しい看護師にとってありがたいことです。
しかし紹介会社を使ったために、本来合格できるかもしれなかった職場に不合格になってしまったということが現実に起きているとしたらどうでしょう。
その理由はクリニック側に発生する採用コストにあります。
一般的に紹介業者を使っての採用コストは、転職者の年収の20%~25%程度と言われています。
高額な採用コストを避けるために、紹介会社を利用していないクリニックも多く、面接に進む前に敬遠される傾向もあります。
どうしても転職したい理由がある場合、紹介業者を使うのはあまり賢い選択とは言えません。
最も注意しなければいけない、クリニック転職市場の特徴とは
まず再認識する必要があるのは、病院や介護施設と異なり、クリニックでの募集枠は動きが非常に激しいということです。募集をかけるタイミングは基本的に欠員の補充です。
働きやすいクリニックほど欠員は出にくいものですし、また一方で、出産・育児・旦那さんの転勤など、急な欠員が生じやすいというのもクリニックの特徴です。
紹介業者に登録したからといって、希望するクリニックに募集枠があるとは限りません。
たまたま募集枠があったとしても、応募の意志がクリニックに届く前に枠が埋まってしまうケースもあります。
そこで今回オススメする転職方法が、コメディカルドットコムの利用です。
必要な要素をすべて満たした求人サイト

募集中の求人のみが掲載されている、直接応募なので応募した時点で採用担当者の元にメッセージを送ることができる、キーワード検索で希望の職場が探しやすいなどクリニックへの転職に必要な要素をすべて満たしています。
キーワードで求人を絞り込む
それでは早速コメディカルドットコムのサイトを利用して、実際に自分に合った希望条件で求人を探してみましょう。求人探しのコツは入力するキーワードにあります。
実は第二新卒というキーワードを入力しても、ヒットする求人はほとんどありません。
ではどんなキーワードで探せば良いのかというと・・・。
- 未経験OK
- 新卒OK
- 復職
- ブランクあり
- 研修制度あり
全国の医療介護福祉専門の求人を扱っていますし、募集枠が少ないクリニックの求人も最新の情報で掲載していますので、ぜひ利用してみることをおすすめします。

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加藤 直也
セカンドラボ株式会社
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n56335bc8255e
2017年にセカンドラボ株式会社に入社。介護施設を担当する部門に配属され営業に従事。その後チームリーダーに就任。現在は事業部の統括的な立場でメンバーのマネジメントに関わる業務を主に担う。その他広報やコンテンツマーケティング等の業務も担当。