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介護士の離職率は高いって本当?他職種との比較、主な離職理由・課題について

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

介護士は離職率が高いというイメージを持っていませんか? そこで、介護が長く続けられる仕事か判断できるよう、介護士の離職率や離職理由、転職の際の注意点についてまとめました。もしかすると、介護士の仕事に対するイメージが少し変わるかもしれません。

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目次



1.介護士の離職率の実態と他職種との比較

業種別の離職率


介護労働安定センターの平成29年度「介護労働実態調査」によると、介護士の離職率は年間で14.3%でした。厚生労働省の雇用動向調査結果の概況では、他の職種の平均離職率は年間で12.4%。平均からすると少し高い数値となっていますが、大きな差はないことがわかります。つまり、介護士の離職率は他の業種と比べて極めて高いわけではないようです。


ちなみに、この調査では宿泊業・飲食サービス業の離職率は25.6%、生活関連サービス業・娯楽業は22.3%という結果が出ています。これらの職種と比較すると、介護士の離職率は下回っており、多くの方が持つイメージほど高くないのです。


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2.介護士の離職理由3選

〇と×の札を持つ女性

介護職を離職する方の理由は様々です。とはいえ、長く続けられる職業として介護職を選ぶのであれば、どのような理由で離職する方が多いのかは知っておきたいもの。離職理由の中でも比較的多い3つをご紹介します。


・職場の人間関係
・不規則な勤務形態
・給与が低い

職場の人間関係

離職理由として、職場の人間関係をあげる方は多いです。これは、介護職に限った問題ではありません。ただ、介護職は自分のペースで黙々とこなすというよりは、様々な職種がチームとなって1人の利用者さんを支援する仕事です。そこで、人間関係が大切な要素としてあげられるのです。


例えば、介護施設に勤務する場合は、複数の職員が複数の利用者さんを同時に見ながらケアを進めるため、互いに協力しあうことが不可欠。介護度が高い方の身体介護であれば、2人以上で行うことも珍しくありません。そのため、普段から周りの方とのコミュニケーションが上手くとれないと、仕事を円滑に進めることができず、良いケアにはつながらないのです。


一方で、コミュニケーションの必要な仕事だからこそ、スタッフ間の良好な関係が魅力の事業所もあります。人間関係が不安な場合は、このような事業所を中心的にチェックするのがおすすめです。



給与が安い

介護職は「キツいわりに給与が安い」というイメージを持つ方も多いでしょう。実際、他の職種に比べると給与が低い傾向にあるのは確かです。しかしそれは、介護職ならではの特徴も影響しています。


介護職は、未経験や無資格から始めて、徐々にキャリアアップする方が多い職種です。そのため、初めのうちは給与が低いケースも確かにあります。しかし、経験年数や資格取得等により、給与アップが見込める魅力的な仕事なのです。


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また、介護職の処遇については、処遇改善加算を中心にこれまでも何度も改善策が講じられ、徐々にではありますが年収アップにつながってきています。 厚生労働省の調査によれば、令和3年度に新たに介護職員等特定処遇改善加算を取得した施設・事業所において、同年9月の介護職員の平均給与は1月あたり293,800円(※1)。令和2年9月の280,390円(※1)と比較すると、一年で月13,410円もアップしています。


この値を今の収入と比較して、疑問が残るようであれば、高収入の事業所を探してもよいでしょう。

※1 平均給与額は、基本給(月額)+手当+一時金(10~3月支給金額の1/6)



不規則な職場環境

介護職は職場にもよりますが、不規則な勤務体系で働かざるを得ないこともあります。入所施設の場合は24時間体制。夜勤や早出、遅出などのシフト勤務になるのは仕方のないことでしょう。


夜勤が多い場合ですと、手当がつく喜びを感じられる方もいらっしゃいますが、生活リズムが整いにくいため、体力的に負担が大きいと感じる方もいることでしょう。体が資本のお仕事でもあるため、無理をすることに抵抗があるのは、当然かもしれません。


介護の仕事は続けたいが、不規則勤務は辛いという場合は、日勤帯のみサービスを提供する通所系の事業所や訪問系の事業所に転職する手段も。自身のライフスタイルに合いそうな職場が見つかるかもしれません。



また介護士の退職理由については、以下の記事でも詳しく解説しています。

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3.介護士の離職の現状と課題

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介護職の離職率が他の職種に比べて極めて高いわけではないとはいえ、やはり実態が気になるところ。具体的に、今現在介護士の離職がどのような問題をもたらし、どのような対策が講じられているのか知っておくことも大切です。


慢性的な人手不足

介護に関わる人材は、高齢者の割合に反比例して、慢性的な不足が続いていると言われています。


内閣府の令和4年版「高齢社会白書」によると、高齢者(65歳以上)の割合は3,621万人にものぼり、総人口に対して占める割合は、28.9%。つまり、日本に住む方の4人に1人以上は65歳以上ということです。


一方で厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況」によると、令和5年2月時点での「介護サービスの職業」の有効求人倍率は3.58倍。同時点で他業界を含む全体の有効求人倍率が1.34倍であることを踏まえると、介護業界が大きく売り手市場(=働き手不足)に傾いていることがわかるでしょう。


少子高齢化の中、今後も高齢者の割合は増加傾向にあるため、介護に関わる人材の確保はさらに深刻化する可能性があります。


介護職員処遇改善加算の新設

介護職員処遇改善加算は、介護職の労働環境を改善するために設けられたもので、条件を満たした事業所に対して介護職員の賃金改善のためのお金が支給される加算です。事業所が、職員のためにキャリアアップの仕組みを作ったり、職場環境の改善を実施したりすることなどが条件となり、具体的に細かく定められています。


介護職員処遇改善加算は3区分(加算Ⅰ~Ⅲ)に分かれており、加算Ⅰが最も要件が厳しい分、加算点数も多いです。区分によりそれぞれ要件が異なり、もらえる加算点数は上下するため、職場や事業所によって介護職員処遇改善加算として支給される額も変動します。


このように、国は介護職員の処遇改善に向けて動いています。給与面がネックで転職を考えている方は、こうした点も参考にしてみてはいかがでしょうか。


処遇改善加算についてもっと知りたい!という方は、以下の記事をご覧ください。


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4.介護士に転職する際の押さえておくべきポイント

これから介護士への転職を目指す方は、いくつかのポイントを押さえておきましょう。


転職の「軸」を定める

なあなあな気持ちで転職をしてもうまくいくことはありません。なぜ自分が転職したいと感じたか、整理することで転職が本当に必要であるか見えてくるはずです。転職が必要だと感じた際には、自分が転職する際に何を「軸」に動いていくか定めましょう。軸がぶれることでスムーズな転職活動は遠のきます。


スムーズな転職活動を行うためにも「軸」をしっかりと定め、いくつか希望条件がある場合は優先順位をつけることをおすすめします。


正しい求人の探し方をする

求人を探す際も注意が必要です。間違った探し方をすることで入職した際にギャップが生まれ、入職後の後悔に繋がるかもしれません。そのような後悔を防ぐためにも、事前の情報収集と求人比較を徹底することで自分の条件にあった求人が見つかるはずです。


気になった施設には見学に行く

気になった求人があった場合は即決するのではなく、可能であれば就業前の施設内見学を実施することをおすすめします。見学することで求人票や面接だけではわからない職場の雰囲気を肌で感じることができ、より入職後のミスマッチを防ぐことができます。


介護職の離職理由として多い、職場の人間関係や給与、勤務時間についての疑問は、見学やセミナーに参加することで解消しやすくなります。転職先を即決するには不安を残すようであれば、このような機会を利用するのがおすすめです。


介護職の離職理由として多い、職場の人間関係や給与、勤務時間についての疑問は、見学やセミナーに参加することで解消しやすくなります。転職先を即決するには不安を残すようであれば、このような機会を利用するのがおすすめです。


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5.介護職の離職率は高くない!ただ、現状に不満がある場合は転職という手段も視野に

介護士の離職率や離職理由についてご紹介しました。介護士の離職率は16.2%で、他の職種と比較しても平均値な数値であり、極めて高いというわけではありません。


離職の主な理由については、人間関係や不規則な勤務形態、給与が安いという点。しかし、給与については1年間で月1万円以上増加しており、今後も改善されていく可能性が高いといえます。自分の生活リズムに合った職場を見つけることで、長く勤め続けられる可能性も高まると言えるでしょう。


「これから、介護職に勤めたい」「現職だけれども、なんだか不満がある」という方は、参考までに求人を出している事業所をチェックしてみましょう。希望通りのお仕事が見つかるかもしれません。



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