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看護師の退職理由No.1|職場の人間関係の改善の秘訣とは / 豆知識

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看護師の退職理由No.1|職場の人間関係の改善の秘訣とは

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  • 更新日
投稿者:漆間 幸治

看護師の退職理由は多々ありますが、ネガティブな理由で見ると「人間関係」が一番に挙がります。白衣の天使といわれる看護師ですが、看護師同士となると関係性は悪い方向にも影響しますよね。

看護師のほとんどを女性が占める閉鎖的な環境は、人間関係のみならず業務や私生活にまで良くない影響を及ぼします。どこかで気づいて対処しなければ、心身ともに疲弊し、働くどころではなくなってしまうでしょう。

そんなあなたに人間関係を好転させるためのヒントを伝授。看護師を続けるために何をすれば良いのか、施設を変えないで済む方法から最終手段の転職までをご紹介します。

実は多くの人が人間関係に悩んでいる

頭を抱える看護師

看護師の退職理由として実は最も多いのは「出産・育児」と、めでたいことを原因に退職される方が多くを占めています。そのまま「結婚」、「他施設への興味」とポジティブな理由が続いていきます。

しかし、そこからはネガティブな理由が続き、よく聞く「超過勤務の多さ」、「休暇が取れない・取りづらい」等が並びます。その中でも頭一つ分抜けている理由が「人間関係が良くない」なのです。

ここではその「人間関係が良くない」について、退職理由になった事例も含め、悩む看護師の実情をいくつかご紹介。あなたと似たような体験をしている人がいるかもしれません。

いじめ

看護大学を卒業して1年目ですが、先輩看護師にいじめられて悩んでいます。嫌味をたくさん言われます。やっぱり看護師の世界はこういうのが普通なんでしょうか?


仕事での失敗に対する指摘というよりも、私の粗探しをして、気に入らなかったことをわざわざ問い詰めてきます。他の新人ナースにはとても優しく接していて、嫌味も言わないのに、なぜか私にだけはすごく怒ります。厳しいというより私に対して常にイライラしてる感じです。


報告のために話しかけても「声が小さい。聞こえない」「それって今言う必要がある?」という反応で、まず取り合ってもらえません。忙しくしているので、他の人と普通に話していたのを見て、話が終わったタイミングで話しかけても絶対に怒っています。


確実に嫌われていると思いますが、こういうのって普通ですか?もう仕事上だけと割り切っても話しかけるの怖いです。

病院で働いていると、先輩看護師からパワハラにも似たいじめに悩んでいる人を見ることも少なくないでしょう。満足に教育してくれないのに、できていない部分ばかりを指摘されたり、大きな声で怒鳴られたり……。
指導方法に納得がいかなければ、人間関係どころか通常の業務もままなりませんよね。

また業務には問題ない言動であっても、目立つ容姿や周囲と異なる感性をもっていると、職場にうまくなじめないこともあります。後述しますが、女性がほとんどを占めるため、周囲から孤立して相談や連絡がされず、仕事がスムーズにできないケースも珍しくはありません。

きつい勤務状況

社会人経験を積んでから急性期病院で働き始めた一年目ナースです。急性期は大変と聞いていましたが、3年は頑張ろうと思い、就職を決めましたが、看護の現場を甘く見ていました。


新人教育なんてあってもないようなものだし、プリセプターと言っても名前だけで、一度教えたら「あとはできるでしょ」って感じです。わからなくても「勉強しろ!」って言われるので怖くて聞きづらいです。


なにより怖いのはミスです。ミスは大騒ぎになるので、何かやり残していないか、間違えていないか、日々ドキドキしながら仕事をこなしています。経験のあるスタッフはみんな協力しあってますが、業務量も多く、新人同士は手伝う余裕なんてありません。


私は残業当たり前、残業代なんてもっての他、手伝わない方がいいみたいな雰囲気です。帰れない、休みは寝るだけ、疲労困憊で勉強できるわけないです。患者さんはわがまま言いたい放題で振り回されっぱなし、とにかくコール多すぎです。


私のミスではなくても新人にとばっちりがきたりします。恐ろしい世界です。気を使いすぎて委縮しています。正直疲れてしまいました、もう看護師辞めたいです。私には向いていないです。お給料も少なく、自信もなければやる気もなくなりました。

勤務時間が長く、夜勤があっても連日勤務は当たり前。人手も少なく、体調が悪くても出勤せざるを得ない。そんな状況は体にも心にもきついですよね。

患者さんの高齢化が進んでいることで、認知症患者を相手にすることも増えており、転倒転落や徘徊、身体拘束といった高齢者特有の問題も頭を悩ませます。

それと同時に、感染症などにかかるリスクとも隣り合わせ。いつ自分に危険な火の粉が降りかかるかわからない状態で、「日々の業務が多く、体も心もゆっくりと休めることができない日々に疲れた。」と吐露するケースも多いのでは。

かと言って自分のペースで働ける環境でもありません。休みの希望や有休消化も思うようにできず、上司や先輩の希望が優先されているのが現状です。きつい業務に対して適正な給料がもらえていないと感じる人も少なくないでしょう。

ストレス

新卒で大学病院に入職でき、研修時は仲のいい同期もできて順風満帆と思っていました。一変したのは正式配属されたときです。大学の延長気分だった私に、一日で何度も怒号が飛んできました。


質問すれば「何で知らないの!」聞かないと「わからないなら聞け!」と怒られ、そのうちに「何やってんの!?」「それやる必要ある!?」「いいからそっち行ってて!」と行動するたびに怒られるように。


何をするのにも怖くなり、ビクビクしながら業務もできずにいれば、仕事を覚えることもままならず、「意欲がない」「ハズレ新人」「性格が悪い」と散々な言われようになってしまいました。


2年目になっても怒られ続け、後輩にはできない人という印象を持たれ、わからないことも自分をスルーして他の看護師に聞くということを繰り返されていました。転職してきた同じ経験年数の看護師も、後から入ったにもかかわらず自分よりスムーズに業務をこなしており、劣等感を度々感じていました。


4年目辺りになると中堅ナースとしての役割も回ってきましたが、日々の業務でも手一杯なのにひっきりなしに雑務が舞い込んできます。残業や休日出勤も当たり前で心身ともに疲弊していました。


そんな私に、先輩や上司が一斉に異動・退職するというさらなる悲劇が。その結果チームのリーダーを任されますが、うまく回せるはずもなく……。チーム間は常にギスギスしており、ミスも押し付け合い。それらの責任はすべて私に来ます。


溜まり続けた心身の負荷で食べ物も喉を通らなくなり、ついには職場で倒れてしまいました。命に別状はありませんでしたが、これによって看護師を辞めることができました。不本意ではありますが、そのまま続けていたらもしかしたら……とも思ってしまいます。

看護師は人の命を左右する場面に数多く遭遇します。自分のミスが医療事故につながりかねないという大きなストレスに毎日のように直面しています。

それに加え、ちょっとしたことでも先輩看護師や年配の患者さんから、罵声や八つ当たりを受けることも少なくありません。

配属されて2、3年目までは、ただでさえ命の重みという重圧を受けているのに、先輩や気性の荒い患者さんに怯えながら、業務ひとつひとつを覚えていくのに必死で、常に不安やストレスを感じてしまいます。

また、出入りの多い職場なのでたびたび人間関係が不安定になるのは皆さん経験済みでしょう。頼れる先輩や仲の良い同期がいなくなる、新人が入るなどで自分の立場も大きく変わるので、ストレスの種類や感じ方も変化していきます。

 看護師はストレスを感じやすい職業と言われています

自分を取り巻く人間環境が悪いのは私のせい?

人間関係を形作る基盤となるのはコミュニケーションです。看護チームの一員として迎えられ、日々の挨拶や会話から同僚との距離を縮めながら一緒に業務をしていきますね。

ところが人間関係が悪いと看護師同士のコミュニケーション不足につながり、業務をうまく遂行することができません。「人間関係が悪いのは自分が悪い」という意見を耳にすることがありますが、自分を取り巻く人間関係の悪さは本当に自分だけが原因なのでしょうか。

もちろん自分にも非があるかもしれませんが、どんなにコミュニケーションを工夫しても、相手側がそれをよしとしなければうまくいかないものです。

相手が受けた自分のイメージ

コミュニケーションを円滑にするためには、発信する側が相手を気遣うのは言うまでもありませんが、受け取る側も相手への敬意を忘れてはいけません。

親しくしている相手からなら許せる失言やミスも、よく知らない相手では許せないということはよくあります。同じ内容を伝える場合でも、受け取る側が相手のことをどう思っているかで言葉の解釈は変わります。

特に第一印象は大切です。出会いの場がお互いに好印象なら「仲良くなれそう」という感情がうまれ、必然的にコミュニケーションが円滑にいきます。相手が温かく迎え入れてくれるかどうかは、人間関係を築く上で大きなウエイトを占めているのです。

しかし、相手と深く知り合う前に自分の印象が悪かったら……。自分がどんなに気を遣っても、相手にはこちらの意図がうまく伝わらない可能性があるのです。

看護師が働いている環境

看護師は患者様に安定した医療と看護を届けるためにチームとして活動していますよね。チームで動けば、全体的に一体感が出て、共同作業や情報共有にも便利です。

しかし、慣れ親しんだメンバーで固まってしまうなど、時にはその体制が新人などを孤立させてしまうことになります。みなさんも入職当時を思い返してみると、感じたことがあるのではないでしょうか。

ほかにも看護師ならではの独特の環境が、人間関係を悪くしている可能性も否定できません。むしろ人間関係が悪いことを個人だけの責任にしても解決できないことのほうが多いと言えるでしょう。

人間関係の悪化は何が原因で起こる?

コミュニケーションを取る際に自分にも悪いと思える要因があるなら、改善することもできますが、実はその人自身というよりも置かれている環境が影響していることの方が多いのです。
ここでは看護師を取り巻く特有の環境から、人間関係を悪化させやすいものを挙げています。自分の働いている職場と照らし合わせてみましょう。

女性が半数以上を占めている

男性も徐々に増えてきてはいるものの、看護師はまだまだ女性の割合が多いです。女性が多い職種に特徴的なのが、個々人のライフスタイルによる変化が周囲に大きく影響してしまうこと。

結婚による退職や妊娠、出産、育児で急な勤務変更を余儀なくされることはありますが、職場の人にも業務のしわ寄せや勤務変更をさせてしまうことになります。

女性が多いと同じことがたびたび繰り返されて、自分のペースが乱されることに大きなストレスを感じますよね。それによって結婚する人や家庭をもっている人に対してよく思わない人も出てきます。

さらに立ち仕事の多い看護師は妊娠中に切迫流早産になるリスクも高く、子供の急病や行事などで休みを希望することも増えます。自分がどんなに頑張ってもこの状況を変えることは難しいでしょう。

見えにくく閉鎖的な環境

診療科によっては業務や看護の内容が全く違うこともあります。まずはその科特有の仕事を覚える必要があるため、ほかの科の動向に興味や関心がなくなっていきます。
そのため、それぞれが独立して統率体制をもっていることも多く、先輩や年長者が独裁的になりやすい環境になっています。

同じ科に長くとどまっている経験豊富な看護師がいると、経験の浅い看護師に対して大きな態度をするのも同じ原理。横柄な言葉をつかったり、理不尽な要求を通そうとしたり、場を乱す言動が多い人がいれば人間関係もうまくはいきませんよね。

環境を変える改善意見も通りにくくなり、不平不満が溜まってしまいます。

忙しすぎて心に余裕が持てない

総合病院や大学病院などに勤務している看護師は、手術や入退院、生活指導などあらゆる業務を覚えて、毎日何件もの業務をこなさなければなりません。いわゆる過密スケジュール状態です。

ちょっとしたミスや判断の遅れが、次のスケジュールにひびいたり残業時間を膨らませてしまいます。みんなが疲れた状態ではギスギスしてお互いに質問や相談がしにくく、業務に支障がでたり大きなミスを引き起こしかねません。

このような状態では、先輩看護師も心や時間にゆとりが持てず、新人を指導する場面でついつい声を荒げてしまうことがあるかもしれません。

希望配属がされない

看護師は常に人手不足ですが、それによって総合病院など複数の科をもつ病院では、自分が望んだ科に配属されないこともあります。希望の配属が叶わないならまだしも、苦手意識を持つ科に配属されては、興味や意欲がわかないのも当然です。

単純な業務でも覚えが悪くなり、ミスが重なることも多くなるでしょう。自信を失うだけでなく、周囲からの信頼も失って孤立する可能性があります。

人間関係は良くなるの?何をしたらいいの

OKサインを出している看護師

自分のチカラではどうやっても人間関係をよくすることはできないと判断したら、今の職場を離れてみるのも1つの選択肢です。人間関係の悪さは退職理由として決して少なくありません。

働く環境が変われば人間関係の悩みから解放される可能性があります。ですが、また同じように悩むのではないかという心配もありますよね。

そこで、人間関係に悩まされにくい職場を3つご紹介します。職場によって人間関係や働く環境がどのように違うのかチェックしてみましょう。

社会福祉施設

社会福祉施設は高齢者向けの施設もあれば児童向け、障害者向けなど多種多様です。グループ化しているところであれば、人間関係がうまくいかなくても、退職せずに異動することで解決できます。

異動を嫌がる方もいますが、自分の知識や経験が広がって適性を見極められるチャンスと考えてもいいかもしれません。

反面、組織が大きいと豊富な知識や経験が求められ、看護師としての役割も広がります。委員会活動や定期的な研修会への参加が義務付けられ、看護業務以外の負担が多くなり休日がつぶれる可能性は高いです。

入所施設では夜勤や土日祝日の勤務などに対応できるキャパが必要ですが、平日に休めるメリットもたくさんあります。体力に自信があるけど飽きやすい人、いろんなことを経験したい人にはおすすめです。

クリニック

クリニックは小さな組織なので医師、看護師、医療事務といった最低限の職種しかいません。人数が少なく、人間関係も築きやすいのが特徴です。専門性を高めた医療を提供するため、勤めている間にスペシャリストになれます。

疾病や治療はだいたい決まっているので、1度流れを覚えれば業務で困ることはそれほどありません。分からないことがあっても、医師や同僚がすぐそばにいるので安心感もあります。日曜祝祭日は休みのところも多く、家族がいる人は働きやすいはず。

しかし、クリニックの方針は経営しているドクターの考え方に大きく左右されます。診察スタイルや治療方法も、次々に新しいことを取り入れたり大昔の方法をいつまでも続けていたりと様々。信頼できるドクターを探すことが大切です。

訪問看護

1日に数件訪問しますが、看護師は1人で訪問します。看護師同士の密な関わりが少なく、人間関係に悩むことはあまりないでしょう。ナースコールや雑務に邪魔されない1対1の関わりは看護師としてのやりがいも感じられます。

単独行動は人間関係の面では気楽ですが、自分で判断し、行動することが求められます。乳幼児から高齢者、精神疾患や難病、重篤者や急変の対応など、看護師として求められることも多く、プレッシャーは大きいです。

疾患や看護だけでなく、医療に関連した助成制度や地域医療との連携など社会的な幅広い知識も必要になります。地域性にもよりますが、長距離の移動や起伏の激しい道が多いなら運転免許をもっていると便利です。

働きかけるもよし、環境を変えるもよし

職場の人間関係を悪くしている原因が分かったら、自分にできることを見つけて動き出しましょう。悪い人間関係をよくするためには、自分から行動しなければ何も始まりません。

職場で働きかける

まずは職場の人間関係が悪くなっている原因を見つけ出すことです。先輩からのいじめなのか、仕事がきつくてギスギスしているのか、自分の行動で孤立してしまっているのか……。それぞれに対して自分ができることを考えていきましょう。

職場環境を変える必要があるなら、業務改善や勤務体制、新人教育の改善意見を上司に出してチームで検討してもらうのです。もちろん相手への気遣いや印象をよくする努力は忘れてはなりません。
それでも改善しないようなら、職場を変えることもひとつの改善策です。

職場を変える

もし今すでに複数の診療科がある病院で勤務しているなら、異動を申し出てみてはいかがでしょう。コミュニケーションに距離感という言葉があるように、相手と少し距離を置くだけで好転することもあります。

自分の努力次第で今の状況を改善できるかもしれませんが、居心地が悪くなりそうなど、心配ごとが多いなら、思い切って退職するのもいいでしょう。看護師は職場を辞めたからといって再就職には困りません。

もっと自分に合った職場は必ずあります。転職先の雰囲気や働く環境が自分に合ったものであれば、人間関係によるストレスも少なくイキイキと看護に専念できます。

順序立てて動く方向性を見定めよう

ポジティブな看護師

人間関係に悩んでいるなら、まずは今の最悪な状態を引き起こす原因に対して直接働きかけていきましょう。人間関係を改善するためにいろいろと手を尽くしたけれど、うまくいかないときには自分のせいではないとあきらめることも大切です。

看護師の中には「どこに行っても人間関係で悩むから」と、看護師をやめて違う職業につく人もいます。でも今までがんばってきた努力は無駄にしたくないし、やりたかった看護だってあるはず。

最悪な事態は続けたかった看護師をやめることであり、今の職場を辞めることではありません。ほかの施設へ転職しただけで人間関係に悩まなくなったという人もいます。

看護師としてイキイキと働くためにどんな勤務がいいのか考えて、希望をもって転職先を探してみましょう。

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