看護師のやりがいって?やりがいを感じる瞬間、やりがいがない時の対処法を解説
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あなたの看護師としての仕事のやりがいは何ですか?専門性の非常に高い仕事の一つであり、患者さんや利用者さんの命や健康に関わるため、他の職業にないやりがいを感じるが魅力の一つであると一般的には言われます。
しかし、看護師が皆同じやりがいを持って働いているわけではないでしょう。今回このコラムでは看護師の仕事のどういったところにやりがいがあるのか考えてみます。また、やりがいを感じられなくなってしまった時の対処法についても解説します。
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目次
2.やりがいを感じたエピソード
3.やりがいを感じられなくなってしまったら
4.働き方別・看護師のやりがいをご紹介
5.看護師はやりがいのある仕事!自分に合う職場を見つけて働こう
1.看護師のやりがい・魅力4選
一般的によくあげられる看護師としてのやりがいを4つご紹介します。
患者さんが元気になっていく姿を見届けること
医療や看護により患者さんが健康を取り戻していく様子を目の当たりにする時、「看護師として働いていて良かった」とやりがいを感じる人が多いようです。また、患者さんが退院する時や治療を終える時も、看護師の仕事に誇りと満足感を覚えるそうです。
怪我や病気で歩くことが困難になったりなどいままで出来たことが突然「できなくなる」ことにショックを感じる患者さんも多くいます。そんな患者さんを一番身近で寄り添ってサポートをしている看護師にとっては、治療を受けて少しずつ回復して、少しずつ「できること」が増えていく姿をみると、嬉しく感じるのではないでしょうか。
患者さんから「ありがとう」と感謝された時
患者さんからの「ありがとう」の言葉に、やりがいを感じる人もたくさんいます。看護師は、患者さんの小さな変化にも気を配りながら、日々ケアをしなければなりません。患者さんにとって最も身近な存在でなければならず、場合によっては命にも関わることから、精神的にも負担の大きい仕事内容と言えます。
また看護師は、医師やその他職種のスタッフと比較して、患者さんに接している時間が長いため、関わった患者さんが回復していく過程や退院する時に「小さな変化に気付いてくれてありがとう」「あなたが担当でよかった」など常に寄り添ってサポートをしていた患者さんから直接もらう感謝の言葉というのは、その重みも普段とは異なってくることでしょう。
「看護をすることが患者さんの役に立っている」ということを頭では理解していても、患者さんから口に出して感謝されるのは純粋に嬉しいようです。
給与条件が良い
給与や賞与が良いことも魅力の一つです。2019年度の職種別民間給与実態調査の結果によれば、新卒の看護師の平均初任給は大卒の事務職員や技術者よりも高額です。同年代の友人等と給与を比べた時なども、「看護師で良かった」と感じるかもしれません。資格手当などがある病院や介護施設なら、さらに給与アップも目指せます。
平均初任給月額
準新卒看護師(※) |
211,132円 |
大学卒・新卒事務員 |
201,516円 |
大学卒・新卒技術者 |
206,162円 |
※準新卒とは、2018年度中に看護師の資格を取得し、2019年4月までに採用された看護師のことです。
出典:人事院「2019年(平成31年)職種別民間給与実態調査の結果」
看護師の平均年収は約450万円〜500万円とされており、女性の多い職業の平均年収と比較すると、高水準になります。収入面で他の同世代と比較してアドバンテージがあると看護師として働くモチベーションのひとつになるのではないでしょうか。
社会貢献性の高い仕事
自分の仕事が社会のためになっているのは嬉しいことです。日常的に人を助けるだけでなく、外出先での思わぬトラブルに看護師としての資格や経験が役立った時にも、「看護師で良かった」と誇りを感じることができます。
看護師は医療分野だけでなく、子どもたちの健康管理を行う保育園看護師や一般企業で活躍する企業看護師など様々な分野で活躍ができる社会貢献性の高い職業と言えます。生命の誕生から未来へ向けて大きな役割を担っている点に、大きなやりがいを感じることができるのではないでしょうか。
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2.やりがいを感じたエピソード
実際に看護師として働いている方は、どんな瞬間にやりがいを実感するのでしょうか。普段の業務の中でやりがいを感じたエピソードをいくつか紹介します。
患者さんの回復する姿にやりがいを感じました
担当している入院患者さんが徐々に回復する姿を支えつつ、元気を取り戻す様子を見て、看護師ならではのやりがいを感じました。また、患者さんやご家族から感謝をされる時は、看護師をやっていて本当によかったと感じます。これからも看護師として頑張ろうという励みにもなっています。
(病棟看護師・30代・女性)
看護の大切さを改めて実感!責任ある仕事にやりがいを感じています
長く病院にて療養を続けていた利用者さんが、退院をしてご家族と一緒に暮らしながら自宅で療養をすることになりました。私は自宅療養に切り替えたタイミングで訪問看護師として担当することになったのですが、入院中はふさぎ込んでいて元気のなかった利用者さんが、自宅療養を開始してから明るくなったという話をご家族から聞いて、訪問看護の役割や大切さを改めて認識しました。
また、この経験が利用者さん一人ひとりに対して、丁寧にアセスメントを行いながらケアの方法を立案していく仕事だと実感するきっかけになり、責任感を強く感じています。看護師の仕事は患者さんの回復や精神的な状態を大きく左右するのだと改めて噛み締め、より一層やりがいを感じられるようになりました。
(訪問看護・40代・女性)
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3.やりがいを感じられなくなってしまったら
看護師の仕事に対して以前よりもやりがいを感じないという方もいると思います。やりがいを感じられない時は、仕事の悩みを抱えていることが原因として考えられます。
その結果、業務へのモチベーションを保つことが難しくなってしまいます。
やりがいを感じられなくなる理由
看護師によくある悩みを3つ紹介します。もし、看護師の仕事に対してモチベーションが下がっているのならば、いずれかの原因に当てはまっていないかチェックしてみてください。
業務が多すぎる場合や不規則なシフトの職場に勤務している場合は、体力的に厳しくなっているのかもしれません。家庭生活との両立が難しくなり、やりがいを感じるどころではないケースもあるでしょう。
業務量と給与・待遇が見合っていないと感じる時も、やりがいを感じにくいでしょう。評価されていないようにも感じ、モチベーションを維持することが難しくなります。
職場の人間関係に問題がある時も、やりがいを感じる余裕はなくなります。それどころか、業務に集中できない、業務が円滑に進まないなどの支障も生じます。

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詳細を見るやりがいを感じられなくなった時の対処法
看護師としてやりがいを感じられなくなった時、低下したモチベーションをそのまま放置するのはおすすめできません。次の4つを実践して、仕事に対するモチベーションを保てるようにしていきましょう。
職場の先輩や同僚などの信頼のおける人に、仕事の悩みを打ち明けてみましょう。アドバイスを貰うことで気分が晴れたり、悩みが解消して仕事に対しても前向きな気持ちを取り戻したりできます。
誰しも「将来はこんな看護師になりたい」「知識やスキルを磨いて成長したい」など、理想を持っていた時期があるはずです。一度自分を見つめ直す時間を取ることで、やりがいを持って働いていた当時の気持ちを思い出せるかもしれません。
職場を変えることで、今抱えている悩みが解決したり、新たなやりがいを感じたりする可能性があります。転職を考えてみてはいかがでしょうか。転職先を決める際には、自分が看護師としての働き方で何を大切にしているか、どういった働き方にやりがいを感じることができるのかを改めて考えてみてください。
業務を改善することはもちろんですが、リフレッシュの機会を作ることも有効な手段です。常に患者様のためを思った日常は、成果として患者様の回復する姿を見届けられるなど、魅力の一つでもあります。
その分、厳しい業務でもあるため、患者様同様に自分を労ってあげることも重要です。疲れてしまっている自分を自覚したのなら、新しい趣味に挑戦してみたり、家族や友人との時間を作って過ごすなど、心身の回復の機会を作ってみましょう。
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4.働き方別・看護師のやりがいをご紹介
どの職場や働き方を選んだとしても、看護師はやりがいのある仕事であることには違いはありません。しかし、職場ごとに具体的なやりがいが少々異なります。それぞれの職場で感じられるやりがいについて見ていきましょう。
病棟
数週間、数ヶ月に渡って1人の患者さんの看護を担当する中で、治療やリハビリが進んで元気になっていく姿をその過程も含めて見届けることができるのは病棟看護師ならではです。
同じ病棟で働くスタッフの数も多く、その他専門職と協力しながらチームで患者さんの治療を行う点も、やりがいに繋がるでしょう。看護師としてスキルアップを目指すのであれば、業務内容の幅が広い比較的規模の大きな病院を職場に選ぶことをおすすめします。
外来
外来は病院とクリニックの2つが選択肢になりますが、クリニックであればスタッフの数が限られるため、看護師1人に求められる役割は大きくなります。責任感のある仕事にやりがいを感じられるでしょう。また、外来勤務は夜勤がなく比較的残業が少ないので、プライベートとの両立を重視する方にもおすすめです。
介護施設
医師が常駐しない施設が多いため、必然的に医療的なケアが必要となった際には看護師が処置をしたり、病院への搬送を指示したりすることになります。看護師の判断を求められるケースが多く、責任ある仕事にやりがいを感じるはずです。
また、レクリエーションに参加したり、外出に同行したりするので、利用者さんとのふれあいが多いのも特徴です。利用者からの信頼を獲得できれば、さらに大きなやりがいに繋がるでしょう。

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5.看護師はやりがいのある仕事!自分に合う職場を見つけて働こう
看護師はやりがいの感じられる仕事です。とはいえ、必ずしもやりがいを持って働かなくてはいけないということではありません。やりがいはあくまで個人の考え方によるので、正解もありません。
しかし、やりがいを持って働くことは仕事を長く続けるための秘訣でもあります。看護師の仕事がつらい、辞めたいと感じた時は、自分の「やりがい」について考えてみることで、事態が好転するきっかけになったり、解決策が見つかったりすることもあります。ぜひ自分に合う職場を見つけるために、一歩踏み出してみましょう。
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よくある質問
医療や看護により患者さんが健康を取り戻していく様子を目の当たりにする時、「看護師として働いていて良かった」とやりがいを感じる人が多いようです。また、患者さんが退院する時や治療を終える時も、看護師の仕事に誇りと満足感を覚えるそうです。
【患者さんから「ありがとう」と感謝された時】
患者さんからの「ありがとう」の言葉に、やりがいを感じる人もたくさんいます。看護師は、患者さんの小さな変化にも気を配りながら、日々ケアをしなければなりません。患者さんにとって最も身近な存在でなければならず、場合によっては命にも関わることから、精神的にも負担の大きい仕事内容と言えます。
【給与条件が良い】
給与や賞与が良いことも魅力の一つです。2019年度の職種別民間給与実態調査の結果によれば、新卒の看護師の平均初任給は大卒の事務職員や技術者よりも高額です。同年代の友人等と給与を比べた時なども、「看護師で良かった」と感じるかもしれません。資格手当などがある病院や介護施設なら、さらに給与アップも目指せます。
【社会貢献性の高い仕事】
自分の仕事が社会のためになっているのは嬉しいことです。日常的に人を助けるだけでなく、外出先での思わぬトラブルに看護師としての資格や経験が役立った時にも、「看護師で良かった」と誇りを感じることができます。
①仕事の悩みを信頼できる人に相談してみる
職場の先輩や同僚などの信頼のおける人に、仕事の悩みを打ち明けてみましょう。アドバイスを貰うことで気分が晴れたり、悩みが解消して仕事に対しても前向きな気持ちを取り戻したりできます。
②過去を振り返ってみる
誰しも「将来はこんな看護師になりたい」「知識やスキルを磨いて成長したい」など、理想を持っていた時期があるはずです。一度自分を見つめ直す時間を取ることで、やりがいを持って働いていた当時の気持ちを思い出せるかもしれません。
③働き方を変えてみる
職場を変えることで、今抱えている悩みが解決したり、新たなやりがいを感じたりする可能性があります。転職を考えてみてはいかがでしょうか。転職先を決める際には、自分が看護師としての働き方で何を大切にしているか、どういった働き方にやりがいを感じることができるのかを改めて考えてみてください。
④プライベートにも充実した時間を作る
業務を改善することはもちろんですが、リフレッシュの機会を作ることも有効な手段です。常に患者様のためを思った日常は、成果として患者様の回復する姿を見届けられるなど、魅力の一つでもあります。その分、厳しい業務でもあるため、患者様同様に自分を労ってあげることも重要です。疲れてしまっている自分を自覚したのなら、新しい趣味に挑戦してみたり、家族や友人との時間を作って過ごすなど、心身の回復の機会を作ってみましょう。

小口 紗穂|看護師
セカンドラボ株式会社
東京大学を卒業後、大学病院の病棟看護師として勤務。アレルギー・リウマチ内科、腎臓内分泌内科、心療内科等幅広い領域を担う病棟で従事。
2023年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。また、看護師の経験を生かし、看護師に関連するコンテンツ作成にも従事。