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訪問看護とは?向いている人の特徴や求人のチェックポイントを解説!

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  • 更新日
投稿者:藤田 真央理

訪問看護という仕事について、具体的な仕事内容や訪問看護のやりがいなどについて、解説していきます。看護師の活躍の場は、病院だけではなく、クリニックや介護施設など多岐にわたります。

看護師として病院以外で働きたい時やいまの職場を離れようと考えている時に「訪問看護師」という選択肢を頭に入れておくと、転職先の幅が広がることでしょう。

この記事でわかること

・訪問看護の概要と仕事内容
・訪問看護師として働くメリットとデメリット
・向いている人の特徴
・求人を探す際のポイント

目次



1.そもそも訪問看護ってなに?

1-1.訪問看護とは

訪問看護とは、看護師などが住み慣れた自宅で療養生活をしている利用者宅へ訪問し、主治医が作成する「訪問看護指示書」に基づいて、療養上のお世話や医療処置などのケアを行うサービスです。


仕事内容は、利用者への医療処置やターミナルケアなど業務内容は多岐に渡り、利用者やそのご家族の相談対応やメンタルケアも重要な仕事の一部となります。訪問看護サービスは、病気や障がいのある方が利用することができます。生まれて間もない乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層が対象となっております。


1-2.訪問看護が担う役割

団塊の世代が70代を迎える2025年に向けて、「在宅医療の推進」と「地域包括ケアシステム」の構築が進められています。「地域包括ケアシステム」とは、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を送れるよう医療・介護サービスが一体となり、地域として高齢者や障がいのある方を包括的に支援していく体制のことです。


その医療体制のなかで訪問看護は、「24時間体制」・「ターミナルケア」など在宅医療への移行支援や在宅生活支援などの地域包括ケアの一部を担う役割を期待されています。


1-3.訪問看護師の職場

訪問看護事業所数の推移

訪問看護師の活躍の場は、訪問看護ステーションや訪問看護事業を行っている病院やクリニックになります。


近年、在宅医療のニーズの高まりもあり、訪問看護ステーションの事業所数は年々増加傾向にあり、今後も増えていくことが予想されます。


1-4.訪問看護師として働くには

訪問看護師として働くには、看護師または准看護師の資格を保有していることが前提となります。訪問看護師は、医療処置・日常生活の支援やご家族との相談などあらゆる業務を一人で行う必要がある為、通常、3年~5年程度を目安とした臨床経験があった方が良いと言われています。


しかし最近では、新卒で訪問看護師として働きたい人や実際に働くことができる事業所も増えてきています。訪問看護師として必要な経験を、先輩との同行やOJT・各種研修でカバーしていく教育環境の整備が進められています。このことからも、今後の訪問看護師の需要の高さを垣間見ることができるでしょう。


2.訪問看護師の仕事内容・役割

訪問看護師の仕事のイメージ図

2-1.具体的な仕事内容・役割

訪問看護師は、利用者のご自宅へ訪問し、医師の指示書をもとにケアを行うため、業務内容は病院など医療機関での勤務とは少し異なってきます。


健康状態の観察

体温・血圧・脈拍・血糖値などの測定

健康状態や持病の状態の確認 など


医師の指示による医療処置

点滴・カテーテル管理・インスリン注射・服薬管理

在宅酸素・人工呼吸器等の医療機器の管理 など


日常生活のサポート

栄養管理・日常生活の介助(食事・入浴・排泄介助)

体位変換・移乗のサポート など


認知症ケア

認知症による事故防止・認知症介護の相談やアドバイス


リハビリ

褥瘡予防のケア

寝たきり予防のためのケア

身体機能回復のためのリハビリ など


ご家族への相談やアドバイス

看護・介護に関する相談やアドバイス など


ターミナルケア

ガン末期・終末期のターミナルケア ご家族へのケア など


報告書の作成

カルテの管理

日常的な訪問記録の作成

月次の訪問看護報告書の作成


その他

新規利用者獲得に向けた営業活動

自動車や電動自転車のメンテナンス


以上のように、健康状態の観察、医療処置など医療面のサポートから、栄養管理・生活介助など生活面のサポートまで行い、「その人らしい暮らし」を支援していくことが訪問看護師の大きな役割です。また、利用者やそのご家族の相談にのり、アドバイスを行うことも業務の一環で、利用者とそのご家族、医師との間のコミュニケーションを取り持つ調整役としても重要な役割を担っていると言えます。


2-2.スケジュール例

訪問看護ステーションでの1日のスケジュール例をご紹介します。 実際の流れを見てもらうと、よりイメージがしやすいのではないでしょうか。


09:00 出勤・ミーティング

訪問看護ステーションへ出社後は、スタッフ間で利用者の情報共有や連絡事項の確認を行い、訪問の準備を進めていきます。


09:30 午前の訪問に向かう

車や自転車を使って、利用者の自宅へ向かいます。

午前中の訪問は通常1~2件です。慣れるまでは先輩看護師が同行してくれます。


12:00 昼食・休憩

一度ステーションに戻って、昼食を取ります。

休憩中の何気ない情報交換も大切です。


13:00 午後の訪問へ向かう

午後の訪問は2~3件程度が一般的です。


16:30 ステーションに戻る

利用者の状態や処置の記録を行い、ケアマネジャーなどへの報告書を作成します。


17:30 勤務終了

引き継ぐスタッフに申し送りを行い、翌日のスケジュールの確認や準備を行います。

月末月初は事務作業が重なり残業することもありますが、その他の時期は、比較的プライベートの時間を確保することができます。


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3.やりがいと大変なところ

ライフワークバランスのイメージ図

訪問看護師は、病院勤務など他の働き方と比べて、次のようなメリット・デメリットがあります。


3-1.やりがい・メリット

・一人ひとりとじっくり向き合うことができる

・夜勤がないのに、高収入を目指すことができる

・働く時間の融通が効く


一人ひとりとじっくり向き合うことができる

訪問看護師は、利用者一人ひとりとじっくり向き合って看護を行うことができます。 急性期病棟でなかなか自身の看護観に沿ったケアができていないと感じる方は、 訪問看護業務にやりがいを感じることができるでしょう。


働く時間の融通が効く

日勤のみの働き方で給与の水準が比較的高いという点は大きなメリットと言えるでしょう。 訪問看護は、基本的に夜勤はなく、オンコール対応している事業所がほとんどです。


夜勤がないのに高収入を目指すことができる

直行直帰OKなど柔軟な働き方ができる点も魅力のひとつです。 訪問看護事業所は、土日休みの事業所が多く、週末の予定や子育てとも両立がしやすい働き方と言えるでしょう。


また、パートでの勤務の場合でも、週3日・午前のみ・午後のみなど、他の事業所よりも働き方の融通が効きやすいという点が特徴となります。


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3-2.大変なところ・デメリット

・オンコール対応がある

・自分の判断が要求され、責任が重い

・夏場や冬場は移動が大変


オンコール対応がある

訪問看護は、夜勤の代わりにオンコール対応があります。担当の日には、いつでも準備をしておかなければならず、精神的につらいと感じる方も多いようです。もし、訪問看護師を目指しているのであれば、オンコール体制について事前に確認することをオススメします。


自分の判断が要求され、責任が重い

訪問看護師は、基本的にひとりで業務にあたります。その場で自己判断で対応を求められることもあり、責任の重さにプレッシャーを感じることもあるでしょう。しかし最近では、電話やチャットで指示を仰ぐことできるフォロー体制を整えている事業所がほとんどで、精神的な負担は軽減される傾向にあります。


夏場や冬場は移動が大変

自転車で移動をする場合は、夏の炎天下の中での移動や冬場や悪天候の時の訪問はキツいと感じることもあるでしょう。とはいえ自動車の運転に自信がない方であれば、事故のリスクももちろんあります。訪問手段はしっかり事前に確認しておきましょう。


4.訪問看護師の給与

訪問看護師は、夜勤がない分一般的な病棟に勤務している看護師と比べると年収は下がってしまう傾向にあります。ただし、先ほど訪問看護師のメリットで紹介した通り、日勤のみの勤務であっても、他の施設形態と比較すると正職員もパートも給料は高い傾向にあります。


訪問看護師の平均収入
年収:434万円
月収:30.9万円
時給:1,900円~2,197円


施設毎の看護師の平均給与


月給

年収

時給

訪問看護

35.2万円~44万円

422万円~528万円

1,899円~2,197円

特養・老健

38.2万円~44.8万円

459万円~538万円

1,988円~2,237円

有料老人ホーム

37.5万円~39.7万円

451万円~513万円

2,039円~2,232円

デイサービス

32.6万円~35.4万円

391万円~425万円

1,733円~1,946円


夜勤手当を差し引いたとして見てみると、訪問看護師は、他の事業所よりも比較的給与水準が高いと言えますね。



5.訪問看護師に向いている人

訪問看護師に向いている人と向いていないと言われる人の特徴について見ていきましょう。


5-1.向いている人の特徴

・責任感があり、主体的に行動できる人

・臨機応変な対応ができる人

・コミュニケーションが得意な人

・体力と精神力に自信がある人


訪問看護師には、コミュニケーション能力がとても大切になります。利用者やご家族との相談もありますが、その他にも医師・ケアマネジャーなど多職種との連携が必要になります。


また、先にも述べたように基本的にひとりで臨機応変に対応することが求められますので、自身でしっかりと考え、行動を起こすことができる主体的な性格の人が向いているといえます。


5-2.向いていない人の特徴

・高度な医療処置に携わりたい人

・指示に従って動くことが得意な人

・仕事とプライベートを切り分けたい人

・収入が第一の人


訪問看護は、利用者一人ひとりにじっくりと向き合うことができる反面、ルーティンワークに感じてしまうこともあります。「医療の最前線で処置を行いたい」と考えている人には向かないかもしれません。


また、訪問看護師は、オンコールや急な訪問対応の可能性があるので、仕事とプライベートのオンオフを分けることが難しいという面があります。休みの日にいつ電話が掛かってくるかわからない状況にストレスを感じてしまう人は、最初のうちは負担になってしまうかもしれません。


6.訪問看護師に求められるスキル

訪問看護師に求められるスキルとは何でしょうか。医療的なスキルはもちろんですが、それ以外にも身につけておきたいスキルはいくつかあります。


観察力

利用者の状態に合わせた健康観察は、訪問看護だけでなく看護業務を行っていく上で重要なスキルです。特に訪問看護は、同じ利用者に対して毎日訪問するわけではないので、細かな変化を見落とすことなく適切な処置を行う必要があります。


コミュニケーションスキル

これは「訪問看護師に向いている人」と内容が重複しますが、必要なスキルと言えます。利用者やそのご家族からは様々な要望を受けるため、応えられる要望には応え、出来ない要望についても否定するだけで終わることなく、まずは話を受け止めることが重要です。また、医師やリハビリスタッフ、ケアマネジャーなど多職種連携をしていく必要があるため、利用者の周りの関係者との連携が不可欠です。共通した認識をもって適切な処置を実施するため、密なコミュニケーションを取ることが求められます。


看護記録

訪問看護は記録業務が多く、簡潔明瞭な記録を行う必要があります。1日の訪問数が5件以上ということも珍しくはなく、その日のうちに記録することを考えると、簡潔な記録が重要です。


保険制度に関する知識

訪問看護は「医療保険制度」と「介護保険制度」の両方が利用可能です。疾患や年齢により利用できる保険が異なるため、利用者やその家族へ説明ができるよう両方の保険制度について理解しておく必要があります。また、「医療保険制度」は2年に1回、「介護保険制度」は3年に1回の改定があるため、改定時の情報のアップデートも必要になります。



7.転職時に確認するべきポイント

チェックポイントを示す図

訪問看護師への転職を検討している方は、求人を探す際に、以下のポイントを確認すると良いでしょう。


求人情報でチェックするべきポイント

・オンコール体制

・移動手段

・土日休み

・事業所の規模

・運営母体


オンコール体制

オンコールについて確認するべきポイントは、「オンコールの担当頻度」・「電話が鳴る頻度」・「実際に訪問する頻度」の3つです。オンコール当番の日には、いつ呼び出しがあるかわからないため、気が休まらずにストレスを感じてしまう場合があります。


入社後のミスマッチを防ぐため、またなにより自分が無理なく働くためにも、オンコール対応については、事前にしっかりと確認をしておきましょう。


移動手段

訪問先の移動は、電動自転車や自動車の場合がほとんどです。自動車の運転に自信がない方は、訪問までに精神的に負担を感じてしまうかもしれませんので、電動自転車で訪問している事業所を選択するのが得策といえるでしょう。


都市圏の訪問看護ステーションは、比較的移動範囲が狭く、電動自転車を使用している事業所が多い傾向にありますので、参考にしてみてください。


土日休み

訪問看護師は、土日祝日に休みの事業所が比較的多くなってきています。 ただし、交替でオンコールの担当日となることもありますので、オンコール体制とあわせて確認しておくと良いでしょう。


事業所の規模

事業所の規模も働くうえでは大事なポイントになるでしょう。小規模の事業所は、スタッフ間のコミュニケーションが取りやすく、早い段階から個人の意見も採用されやすいという傾向があります。


反対に規模の大きい事業所で働くメリットとしては、1人の看護師の負担が軽減され、休みの調整など融通が効きやすい点にあります。また、経営が安定しており、教育体制や研修制度が確立されている事業所も多いことが特徴です。


運営母体

運営母体が「医療法人」「株式会社(民間企業)」かどうかも確認しておきましょう。


医療法人の場合、グループ内に病院などの医療機関があり、医師との連携が取りやすいというメリットもあります。また、経営が安定しているので、すぐに事業所を閉鎖したり、撤退したりという可能性はほとんどありません。


民間企業の場合は、訪問件数などによってインセンティブがつくケースもあり、実績が給与に反映されやすい傾向にあります。また、医療法人が母体の事業所に比べて、管理職やマネジメントの経験を積むチャンスが多いことが特徴です。


利用者の傾向

訪問看護は、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層が利用するため、事業所によって利用者の傾向は異なってきます。


「どのような経験を活かしたいのか」・「どのような看護をしたいのか」によって変わってきますので、事前に「利用者層」・「利用者に多い疾患」など確認しておくと良いでしょう。


8.まとめ~訪問看護の需要は今後も高まる~

訪問看護師について理解を深めておくと、いざ転職を決意した際に選択肢が広がります。在宅医療のニーズの高まりと団塊の世代が75歳を迎える2025年を前に、この先「訪問看護師」として活躍できる場が増えていくことが予想されます。実際に、訪問看護ステーションの事業所数は、10年前に比べて2倍以上にまで増えており、今後もこの傾向は続いていくことでしょう。


この先の看護師としてのキャリアを考える際には、病院以外の選択肢も頭に入れておくことをオススメします。この機会に、訪問看護の基本情報を知っておくことで、いざ転職や復職を決意した際に、職場選びの幅が広がることでしょう。また、訪問看護だけでなく、クリニックや介護施設など各施設形態の特徴や自身にその職場が向いているかどうかをしっかり事前に見極めることが、失敗しない転職への第一歩です。


この機会にあなたのスキルや経験を見つめ直し、理想の看護が実現できる職場はどこなのか考えてみてはいかがでしょうか。


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