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介護職を辞めたい理由は?体験談から解決方法まで徹底紹介!

  • 更新日
投稿者:堀尾 健太

「介護職を辞めたい…」と勢いでいきなり辞めてしまうのは、次の転職への失敗にも繋がりかねません。
この記事では、介護職をやめたいと感じるよくある理由ごとにその体験談や解決方法、おすすめの転職先を紹介し、実際にやめるべき場合とそうでない場合について解説します。
辞めることを考えている方も、ゆくゆくは転職したいと思っている方も参考にしてみてください。

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目次



介護職を辞めたい理由ランキングTOP5

実際に介護職を辞めた方々にはどんな理由があったのでしょうか?

公益財団法人介護労働安定センターによる、「令和6年度介護労働実態調査」では、介護関係の仕事を辞めた理由が発表されています。

ここでは、その理由を男女ごとにランキング形式で紹介します。


【介護関係の仕事を辞めた理由ランキング】男性

【男性】 理由 割合
1位 将来の見込みが立たなかったため 25.4%
2位 職場の人間関係に問題があったため 20.1%
3位 収入が少なかったため 18.0%
4位 他に良い仕事・職場があったため 16.4%
5位 事業所(法人)の運営に不満があったため 14.9%

【介護関係の仕事を辞めた理由ランキング】女性

【女性】 理由 割合
1位 結婚・妊娠・出産・育児のため  19.9%
2位 職場の人間関係に問題があったため 17.5%
3位 他に良い仕事・職場があったため 13.7%
4位 将来の見込みが立たなかったため 12.4%
5位 事業所(法人)の運営に不満があったため 11.0%

出典:公益財団法人 介護労働安定センター「令和6年度介護労働実態調査」


男性・女性ともに「運営方針への不満」や「人間関係」が上位に入っていることが分かります。

また、女性では「結婚・出産」などをきっかけに仕事を離れたという方や、体力面で負担を感じ、転職を決意した方も多いようです。


介護職を辞めたい理由9選!体験談と解決法を紹介

以下、介護職を辞めたい代表的な理由をそれぞれ解説していきます。


職場の人間関係が良くない

どんな仕事・職場でも人間関係に関する不満はつきものですが、特に介護の現場では人間関係のトラブルが仕事に影響しやすいと言われています。

その理由は職員どうしがチームとして、密にコミュニケーションをとりながらケアに臨む必要があるためです。

さらに介護の現場は人手不足であることが多く、全員が忙しく仕事をこなさなければならないため、緊張感のある空気がトラブルにつながりやすいようです。


介護職が仕事で関わるのは同僚だけではありません。

その施設を利用する方やその家族と関わりを持つ場面も多くあります。

利用者の中には、自分の気持ちをうまく伝えられず介護職にあたってしまったり、言葉が強くなってしまったりということも少なくありません。


このように、職員同士の人間関係だけではなく利用者との関係性も介護職を悩ませる一因となっているようです。


実際の体験談

職場で歴の長い人が理不尽に怒ってきて、びくびくしながら仕事をしています。誰もその人に強く言えない為、理由なく叱られる私をかばってくれたり、味方してくれる人もいません。辞めたいとは思っていても、職場で叱られるたびに自己肯定感が下がっていくばかりで、こんな自分が転職してやっていけるのかなとまで思ってしまっています。


解決方法

職場の人間関係で辛い思いをした場合、自分に合った職場に転職することが望ましいですが、面接で転職理由を「職場の人間関係」と言ってしまうと「責任感や解決力がなく人任せ」というマイナスな印象にしかなりません。
そこでまずは「自分がこの職場を良い方向に、何か変えることができないか」という視点で自発的な解決策を考えてみましょう。
もちろん必ず改善する必要はなく、考えて可能であれば実行してみることが大切なのです。なぜならこれらは面接でも自発的な行動としてアピールすることができるからです。
逆にあなたの自発的な行動によって職場のぎすぎすした人間関係が解決する可能性も十分にあります。大事なのは一人で抱え込み過ぎず、信頼できる先輩や同僚を作って、相談できるようにしていくことが大事です。「話したことないけど、意外と話しやすそうだな」という先輩や同僚がいたら話しかけてみましょう。


労働環境に不満がある

先ほど紹介したランキングでも上位の理由として挙がっていた、「事業所(法人)の運営に不満があったため」とは具体的にどのような内容なのでしょうか。

介護施設では、人手不足など労働環境が整っていないことで負担を抱える介護職も多くいます。具体的にはお休みがとれない、残業が多い、などです。

少人数でも運営できるよう業務を効率化できればよいのですが、実際にはそのための設備投資ができるほど余裕のある施設は多くありません。


また、就職前に聞いていた話と実際の運営が異なっており、そのギャップにストレスを感じてしまう方も多いようです。

特に現場と経営陣に距離があるような事業所だと、現場の声が届かず理想的な業務ができないというケースもあります。


他にも現場で多く耳にする悩みとしては「休憩室の配置」です。

職員専用の休憩室がなく、休憩が利用者さんの見守りを兼ねているため休んだ気がしない、というものです。また男性介護職においては、男性用のスペースが狭く、くつろげないという声もあります。


実際の体験談

人手が不足しすぎて有給を使う暇もない上、夜勤もあるので働き過ぎて心身ともにボロボロになってしまっている。正直辞めたいが、人手が足りないから新しい人が定着するまで待ってほしいと引き止められているが、新しい人が採用される気配もなく、なかなか辞められずにいる。


解決方法

人手不足の責任は従業員ではなく経営者にあります。なので引き留めに応じる必要はなく、きちんと転職先をきめて、法定通りのスケジュールで退職届を提出すれば問題ありません。
労働環境が悪いケースでは、その従業員が何を言っても言うことを聞くと経営者に思われてしまっていることが多いです。そのため会社都合の引き留めや退職時期延期に応じる必要はありません。
転職理由では、職場環境の劣悪さを言ってしまうと「環境のせいにする、責任感がない」というマイナス印象になってしまうので、キャリアアップに関する理由を伝えるようにしましょう。また面接では職場の人数配置体制などを事前確認しておくと、同じようなことを繰り返さなくてすむでしょう。


体力的につらい

介護職として働く上での体力的なつらさも、主要な悩みのひとつです。

入浴介助や移乗介助などで利用者の体を支える場面が多く、腰痛になる方も少なくありません。

特養など要介護度の高い施設では特に身体介護で多くの体力を使うことになりますし、たとえば真夏であっても浴室の暑さに耐えて入浴介助を行わなければならないなど大変な場面が多くあります。


それだけでなく、施設勤務では月に複数回の夜勤があることもしばしば。業務内容に加え、不規則な勤務時間も大きな負担となるため、特に結婚や出産などを考える女性介護職には不安を抱く人が多いようです。


実際の体験談

利用者さんを支えるときの影響で腰痛や腱鞘炎になってしまいました。夜勤もあり不規則な生活リズムで中々心身ともに回復しません。とくに利用者さんによっては罵声を浴びせてくる人もいるので、精神的にきついなと感じています。


解決方法

まずは自身の心身を回復させることが重要です。転職は精神的にも体力が必要なイベントです。そのため病院を受診して療養に専念できるよう、有給の使用や休職も選択肢として実行しましょう。
転職にあたっては、夜勤が自分にあっていないのか、職場の形態があっていないのか、そもそも介護という仕事があっていないのかを見極める必要があります。日勤のみのお仕事であればデイケア・デイサービス・訪問介護などがありますし、利用者さんの属性があっていないと思うのであれば施設形態を変えてみるとよいでしょう。
面接時に、転職に至った経緯をもし聞かれたのであれば、心身を疲弊してしまったことは伝えてもよいとは思いますが、面接で面接官の同情をひくことは逆に「また同じ理由で辞めてしまうのでは?」というマイナスな印象になってしまうことになりかねないので、あくまで転職理由はキャリアアップや業界貢献といったポジティブな理由を軸にしましょう。


給与に不満がある

給与が低いというイメージもある介護職ですが、直近の平均給与はどのくらいなのでしょうか。

厚生労働省による「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、令和6年の介護職の平均月給は33.8万円に対し、令和5年では32.4万円と、1年で1万円以上改善しています。


とはいえ、介護職の仕事は先述の通り身体的負担が大きいため、給与水準に不満を抱いてしまう方も多いようです。

最近では処遇改善手当の改定が重なり、介護職の待遇は年々上向いていますが、近年の社会保障費の増大を踏まえると安心できない部分があるのも事実ではないでしょうか。また昇給のペースも緩やかな傾向にあるため、特に介護職としての今後を不安視する若い世代で転職を考える人が多くなっています。


出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇等調査結果」,194p


実際の体験談

介護職の給与は同性代の他業種と比較しても低く、基本給が低いのに「残業しても残業代をもらわない」という謎の風潮があるため、夜勤介護の仕事を頑張っているが、正直割に合わず、将来これをつづけることが考えられないと感じています。


解決方法

介護職として給与をあげていくのであれば、介護資格を取得していき、ゆくゆくは介護福祉士やケアマネジャーの資格を活かして、施設長などにキャリアアップしていくこともできます。また夜勤をすることで給与が上がるのは当然ですが、夜勤が生活リズムに合わない場合は、思い切って異業種に転職してキャリアを積んでいくことも視野に入れましょう。
面接では、転職の経緯を聞かれたならば給与を上げていきたいことは伝えてもよいですが、あくまで転職理由はキャリアアップと志望業界への貢献意欲を軸に回答するようにしましょう。


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仕事が自分に合っていない

実際に介護の仕事についてみて、「自分には合っていないかも」と感じてしまう場面があります。特に入職から3か月未満の時期は、壁にぶつかりやすい傾向です。


予想以上に身体介護や夜勤が体力的に辛かったり、利用者様からの暴言や予想外のトラブルに心が折れそうになるなど、心身ともに負担がかかることがあります。他にも排泄介助や汚物処理が生理的にしんどいと感じる人もいます。


こういった経験から、自分の能力や性格では介護職を続けていけないのではと不安に感じてしまう訳です。


実際の体験談

介護が必要な方々の助けになる仕事にやりがいを感じていましたが、働き始めて数か月、利用者さんによっては罵声を浴びせてきたり、生活行為を補助する上で汚物の処理をしなくてはいけなかったりなど、予想を超えてきついと感じる場面があり、これらを続けなくてはいけないと考えると辞めたくなってしまっているのが正直な気持ちです。


解決方法

もしすぐに辞めたいわけでなければ、転職活動を有利に進めるために短期間でもキャリアを積んで転職しましょう。ただし、本当にきつくてすぐに辞めたい場合は我慢する必要はなく、すぐに転職活動を始めるようにしましょう。
介護職として転職するのであれば、自分が希望する職場条件に絞って行きましょう。例えば利用者さんの属性であったり、業務内容としてどこまでの生活介助を行うのかで合ったりといったことがポイントになります。
採用担当者や面接官に聞く場合は、応募時や面接時にいきなりそういった質問をしてしまうと、採用側も「仕事をしたくない人なのでは?」と警戒してしまいます。質問の時間となったときに自然な流れで「業務に早く慣れることができるよう、現場の業務内容に興味を持っている」というスタンスで聞くようにしましょう。


慢性的な人手不足

慢性的な人手不足は、介護業界が抱える問題の1つです。一人当たりの仕事量が増加し、体力的・精神的な疲労が蓄積してしまった結果、スタッフの離職を招くことが珍しくありません。


人員の少ない職場では、残業や休日出勤が増え、私生活との両立が困難になってしまいます。介護の仕事自体は好きだったはずなのに、今の職場が辛いせいで介護職をもう辞めたいと感じてしまう人もいます。


実際の体験談

今の仕事も職場も自分に合っていて続けたいなとは思っていますが、中々人が定着せず、採用しても辞めてしまう流れが続いています。そのため好きなタイミングで有給を使うことが出来なかったり、どうしても残業が多くなってしまったりで負担が大きく、将来性をかんがえると現実的に転職すべきなのかと考えているところです。


解決方法

人手不足なのはあなたの責任ではなく、スタッフの定着率を管理できていない経営側の責任です。そのため仕事の負担でプライベートや将来に影響がでてしまっているのであれば、なるべく早く自身に合った環境に身を移すべきでしょう。
仕事自体が嫌いでないのであれば、同じ業界での経験者は優遇されますし、新しい環境における人間関係についての不安についても、今時では見学ができることも多いので、しっかり見極めていきましょう。


他の業界への転職に興味がある

知人と仕事の話をして、他の職場や職種に興味を持つ人は多いです。土日祝休みの友人がプライベートを充実させている姿を見て、うらやましくなるのはあるあるでしょう。


特に明確な志望理由を持たずに介護職に就職した人は、介護の仕事に対して強い思い入れが無い為、他の業界に興味を持ってしまいがちです。


実際の体験談

介護職から普通のオフィスワークの会社に転職してみようかなと考えています。そもそも介護職に就いたのは、特に学歴も求められず、働きながら資格を取得できるため、大した学歴のない自分でも働き始めやすい選択肢だったからです。
しかしオフィスワークをしている友人の話を聞いていると、少し優雅で羨ましいなと感じてしまいます。そこで社会人経験と介護の実務経験しかない自分でもそういった異業種に転職できないかと考えています。


解決方法

自分の人生なので、やってみたいと感じたことにはすぐに挑戦してみるべきです。ただし焦って良く調べずに転職してしまうと、期待していたイメージとは違う環境に苦しむリスクもあります。
そのためまずは、興味のある業界の求人や口コミを実際に調べ、本当に自分の叶えたいことを実現できる環境なのかを冷静に確認しましょう。
またいずれは介護の仕事に戻る可能性があるのであれば、ある程度の実務経験は積んでおくと、将来的に有利に働ける可能性が高いため、自分に適した転職時期を計算して転職活動をすすめるようにしましょう。


ライフステージの変化で仕事を続けるのが難しい

特に女性に多いことですが、結婚・妊娠・親の介護をきっかけに介護職を辞めてしまうケースがあります。夜勤やシフト制の働き方、体力的な忙しさが両立を難しくさせています。


男性でも結婚を期に、現状の給与水準では将来的に子供を育てていくのが難しいと、別の業界に転職するケースが見られます。


実際の体験談

これまで介護のお仕事を続けてきましたが、結婚し出産の予定がある状況です。正直、人手不足のため残業が多い日もあったり、有給を自由に使えないことも多いので、家庭の時間を大切にするために時短勤務が可能な職場に転職しようと思っています。


解決方法

家庭の時間を大切にするための転職において、これまで通り介護の仕事を続けたい場合は、現職で産休・育休や時短勤務が可能か確認してみると転職の手間が省けてよいでしょう。
また家庭に注力する上で、体力仕事を極力減らすために異業種に行く場合も、求人票に書いてある情報だけでなく、口コミなども確認し、実際に自分が希望する働き方が可能なのかをしっかり確認するようにしましょう。


将来のキャリアステップに不安がある

介護職として働き続けることに不安を感じる人もいます。自身の体力・技術的な不安と介護業界そのものの先行きへの不安が挙げられます。


介護職として年齢を重ねた後に他業界に転職することは難しいのでは、と早い段階でキャリアチェンジを決断する人もいます。先輩の介護職を見て、介護以外のスキルが身に付かないのではと、リスクを感じてしまう訳です。


実際の体験談

職場の先輩をみていて、何歳になっても介護職を続けることは、体力的に難しそうという不安があるが、このままだと介護職のキャリアしか積めないので、どこかの段階で介護現場以外でも通用するキャリアに転換したいと考えています。


解決方法

体力的な不安で介護職以外でのキャリアプランを検討している場合は、介護資格のキャリアアップ先をよく確認したうえで検討してみるとよいでしょう。
例えば、介護福祉士という資格があると、社会福祉士(相談員)や介護支援専門員(ケアマネジャー)、施設長(管理職)といったキャリアアップ先などがあります。
もちろん介護以外の業種で自分に合った働き方ができるところでキャリアを積むことも大事な選択肢ですが、介護職にもしっかりキャリアアップ先があることを覚えておくと、焦りすぎずに様々な選択肢を比較できます。


介護職を辞めたいときにすべきこと

辞めたい理由を深掘りする

「もう辞めたい!」と勢いに任せて退職するのはおすすめできません。次の職場探しの失敗を招く原因にもなります。肝心なのは「なぜ辞めたいのか」理由を明確にすること。


まずは、「介護職そのものを辞めたい」のか、それとも「今の職場を離れたい」だけなのか明確にしてみましょう。そうすれば、他業界へ転職するか、今後も介護職を続けるかどうかの判断につながります。


今の職場や仕事に不満をたくさん抱えていると、冷静さを見失うこともあるかもしれません。一度立ち止まり、退職するメリットとデメリットを知った上で行動すると後悔も少なくなるでしょう。


また介護職に限った話ではありませんが、一時的な感情を理由に仕事を辞めるのはおすすめできません。人間は感情の生き物であり、仕事に対する感情は日々変化します。 安易に辞めてしまうと、後で後悔する可能性があります。


例えば、「人間関係が辛い」という場合、その原因は特定の人物なのか、職場全体の雰囲気なのか、それともコミュニケーションの取り方が自分にあっていなかったのかなど、具体的に考えてみましょう。どうしてその感情が生まれたのか分析することで、冷静になることができます。


くわえて介護職にやりがいや魅力を感じているかどうかは、一番確認すべき部分です。職場が原因で辞めたいと感じるのか、それとも介護職自体が嫌になり辞めたいのか冷静に確認しましょう。この部分を混同したまま転職した結果、後悔してしまう人は少なくありません。


やりがいや魅力を感じているか振り返る際は、自分が介護職になった理由や仕事で楽しさや達成感を感じた瞬間を思い返すと良いです。頭でイメージするだけでなく、書き出してみたり、エピソードや体験を口に出してみると思わぬ発見があるかもしれません。


一度仕事から離れてリフレッシュする

休日は仕事以外のことに意識を向けて、思いっきり楽しむ時間を作るといいでしょう。趣味に没頭したり、友人と出かけるなど気分転換をすることで、身体的・精神的な疲れを解消できます。


仕事の疲れから休みは1日中寝てばかりの人や、休みの日に仕事のことが頭から離れない人は要注意です。


自分のキャリアプランについて考える

特に仕事へのモチベーションを失いかけているときは、将来的に自分がどうなりたいのか、キャリアプランについて考えてみましょう。目標を設定することで、逆算して自分は今何をすべきか判断できるようになります。


他の職場を調べてみる

意外と効果的なのが、転職サイトで試しに求人を探してみることです。介護職ひとつを取っても世の中には数え切れないほど沢山の職場があります。


周りに目を向けることで、「本当に辛くなったら転職すればいいや」と思い詰めていた気持ちが楽になることがあります。また「今の職場のこの部分は他所よりも良いのかも」と思わぬ発見があるかもしれません。


家族や友人に相談してみる

「家族を心配させたくない」「仕事の悩みを友人にするのは気が引ける」と感じてしまう人は多いと思います。ただ、1人で悩まず身近な人に相談することは一番の特効薬になりえます。


まず悩みを打ち明けることで心が軽くなります。自分一人で深刻に感じていたことが、人に話して見ると整理がつき見方が変わるのはよくあることです。


また、新しい視点や客観的な意見を得られる可能性があります。1人で抱え込めば抱え込むほど、1つの見方に固執してしまいがちです。身近な家族や友人だからこそ、自分が見落としてしまっていることに気付かせてくれることがあります。


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介護職を辞めてよいポイント

人それぞれ事情があるので一概には言えませんが、一般的に辞めても良いと言える特徴を紹介します。


介護福祉士などの資格を持っている人

介護福祉士や介護支援専門員などの資格は、持っているだけで介護業界での転職がスムーズに行えます。即戦力としてどの職場でも歓迎されるでしょう。


一般的に中途採用が難しいと言われる50代以降の方でも、資格があれば好条件で転職できる可能性が高いです。特に介護支援専門員は60代の方の転職も珍しくありません。


20代・30代の若手介護職

20代~30代のいわゆる若手介護職の方も、スムーズに転職が行える傾向です。介護業界は従事者の高齢化がどんどん進んでいて、年齢が若いということだけで歓迎される職場が多いです。


一定期間の勤務実績がある人

1つの職場でどれだけ長く働いているかは、選考時に重要視されます。1,2ヶ月の短いスパンで転職を繰り返してしまうと「この人はまたすぐに辞めてしまうのでは」と採用担当者に思われてしまうことが多いです。


目安として1年以上は同じ職場で働いていれば、経歴としても問題ないでしょう。


体力が限界で介護職そのものが続けられない人

加齢による体力の低下や、慢性的な腰痛が原因で介護職を続けるのが難しくなるケースはよくあります。無理をして体を壊す前に、働き方を見直した方が良いでしょう。


夜勤が辛いなら、デイサービスや訪問ヘルパーなど夜勤の無い職場に転職するなど選択肢は沢山あります。


職場環境が悪く、健康に支障をきたしている場合

ハラスメントなどが原因で、メンタル面の不調がある場合は思い切って辞めた方が良いケースが多いです。


我慢を続けて働いた結果、強いストレスによりうつ病や適応障害などの精神疾患を発症するリスクがあります。そうなると介護職以前に、「働くこと」自体ができなくなってしまい日常生活に大きな支障が出てしまいます。


別業界への転職チャンスを逃したくない場合

一般的に年齢を重ねれば重ねるほど、全くの別業界への転職は難しくなります。辞めたいと思いつつ決心がつかない状態で働き続けて、タイミングやチャンスを逃してしまうことがあります。


介護職はシフト制が多く、働きながら転職活動するのが難しいです。辞めたくても次の職場を探せないとズルズル働き続けてしまう傾向があります。


介護職を辞めない方がよいポイント

勤務実績が短かったり、すでに何度も転職を繰り返している人

短いスパンで転職を繰り返している場合は、今の職場を辞めないことをおすすめします。転職回数が増えれば増えるほど、採用担当者の目に悪目立ちしてしまい転職活動のハードルが上がります。


結果転職ができたとしても、転職先がどんな人でも採用する人手不足が深刻な職場で、また介護職を辞めたいと感じてしまう負のスパイラルに陥る可能性があります。


今の自分の気持ちを優先した結果、将来的に振り返って後悔することにならないよう慎重に判断するべきしょう。


勤務歴が長く現職の給料が高い人

現在の職場で長く働き、基本給が十分に高くなっている場合は無理に転職をおすすめしません。金銭面よりも自分のやりたいことを優先したいなど、理由がある場合は別です。


ただ多くの場合、転職によって収入が下がってしまうことは知っておくべきです。金銭的・キャリア的影響をしっかり検討してから職場を選ぶのが良いでしょう。


新しい環境への順応が難しい人

長く同じ職場で働いていた人が、転職先のやり方がどうしても受け入れられず転職を後悔するという話は珍しくありません。職場によってケアに対する価値観や仕事を進める上でのルールは異なります。


新しい環境への順応が難しいという自覚がある人は、無理に転職しない方が賢明です。


想像よりも離職率が高くない

一般的に介護職は、「つらい割に給与が安い」などとよくいわれ、離職率の高さが問題になることがあります。しかし実際は、世間一般で騒がれているほど、離職率は高くありません。

「厚生労働省:令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、全職種での離職率は全体で14.2%。

宿泊業・飲食サービス業は25.1%、生活関連サービス業・娯楽業は19.0%と比較して、医療・福祉分野の離職率は13.8%となっています。

また「公益財団法人介護労働安定センター:令和6年度 介護労働実態調査結果」によれば、介護職・訪問介護職の離職率は「12.4%」となっており、全職種や業界の平均よりも比較的低い数字となっています。


出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」


出典:公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度労働実態調査」


雇用安定・キャリアアップが図りやすい

少子高齢化の進む日本では、介護職は今後も安定した雇用が見込まれる職種といえるでしょう。

介護職は、無資格・未経験でも正社員採用の可能性があるというメリットもあります。


また、資格取得によるキャリアアップが図りやすいという大きなメリットがあります。

中でも、介護福祉士・ケアマネジャーは国家資格になりますので、職場によっては資格手当の支給がある場合もあります。

現状、給与に不満がある方は資格取得を目指してみるのもおすすめです。


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待遇改善や負担軽減の取り組みが進んでいる

以前にも増して、介護職の処遇改善は国の施策により図られています。

今は整備が行き届いていないかもしれませんが、将来的には改善していくことが期待できるのではないでしょうか。


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介護職を辞めるタイミングはいつがベスト?

辞めるタイミングは以下を参考にしてください。


辞めるのは「転職先が決まってから」がベター

介護職の募集は通年で行われている為、転職時期を選ばず求人は見つかります。だからといって「いつでも転職できるならとりあえず辞めてから次を探そう」と考えるのはおすすめできません。


辞めたいと感じた時に転職活動を始めて、次の職場が決まってから退職するというのがベターです。転職活動に焦りが生じにくく、自分に合った職場をきちんと選びやすいです。また採用する側から見ても、就業中である方がポジティブな印象を受けます。


貯蓄の状況やボーナス支給時期も考慮しよう

転職は目安として3ヶ月分生活に困らない貯蓄ができてからするのがおすすめです。


今の職場を辞めてから転職活動をしようと考えている方は、特に貯蓄の状況に注意しましょう。次の職場が決まるまでの期間が長引いてしまう可能性があるからです。


ボーナスが入ってから辞めるのも有効な手段です。金銭的な不安を解消して転職活動を始めることができます。


「ボーナスが入ってすぐやめるのは後ろめたい」と感じる人もいるかと思いますが、気にする必要はありません。ボーナスは支給のタイミングまでの期間にきちんと仕事を頑張ったことへの対価です。


介護職が転職する際に考えておく2つのこと

以下の2つをしっかり考えることで、後悔の無い転職ができるでしょう。


辞めたいのは今の職場?それとも介護職?

職場への不満と介護職への不満を切り分けて考えることが重要です。混同したまま転職してしまうと、次の職場でも同じような悩みを抱えてしまう恐れがあります。


他業界に転職すべきか、それとも介護職を違う職場で続けるのかの答えは、自分にしか分かりません。辞めたいという気持ちに冷静に向き合って分析してみましょう。


完ぺきな職場はない!今の職場で許容できることも確認

職場に求める理想が高すぎて、どの職場でも満足できず転職を繰り返してしまう人がいます。短いスパンで転職をするので、人手不足が深刻な職場しか採用してくれず、また不満を持ち転職するという悪循環に陥ります。


今の職場で許容できる点が本当に無いのか確認するのがおすすめです。たとえ職場を変えても解決しないことが一定数あります。どの程度の不満なら我慢できるのか、どこまでは妥協できるのか、自分にとっての許容範囲を明確にしておきましょう。


介護職を辞めてよかった人の体験談

介護業界から別の業界に転職した人、別の職場に転職して介護職を続けた人、それぞれの体験談を紹介します。


他業界に転職したAさん

「人の役に立ちたい」という気持ちで介護職に就きました。本音を言えば学歴もなく、これがやりたいと胸を張って言える仕事が無かったのも理由です。

実際に働いてみて、イメージしていたより大変な仕事であることを思い知りました。認知症の利用者さんにひっかかれたり暴言をかけられました。職場の人間関係も悪く、ベテラン達に陰口を言われることもありました。

大変な思いをして、夜勤もして手取りは16万円程度。久しぶりにあった高校の友人と仕事の話をして、いたたまれない気持ちになったことを覚えています。

今は転職して全く別の業界にいます。やはり給料が増えたのと、夜勤の無い仕事になったのが良かったなと思います。私には気持ちだけで介護職をするのが難しかったようです。


自分に合った施設に転職したBさん

前の施設は、人手不足が深刻で常にピリピリしていました。余裕の無さから、新人に強く当たってしまい、また人が辞めてしまうという状態でした。当然、入所者さんへのケアの質も低く、最低限をギリギリこなすといった感じでした。

責任感から辞めたくても辞められず、自分の気持ちを無視して働いていました。ある日の朝、本当に仕事に行きたくなくて涙が出てきて、これはまずいと思い転職を決心しました。

職場を変えて一番良かったのは、改めて私は介護の仕事が好きだと思えたことです。スタッフ数も多く、皆心からより良いケアをしようと前向きに働いています。職場が変わるだけで、こんなに違うんだとびっくりしました。

追い詰められていた時期は介護職自体を辞めようとも考えましたが、続けていて本当に良かったです。


介護職でおすすめの転職先

もし現在の働き方が合わずに辞めたいと感じているのであれば、現在と違う働き方を選択することも一つの手です。


給与を上げたい場合

介護職を続けていく中で給与を上げたいこともあると思います。代表的な方法としては、日勤のみの仕事から夜勤のある仕事、もしくは訪問介護の仕事に転職することです。


例えば、日勤のみの介護職としてあげられる「通所リハビリテーション事業 所」の平均給与は月給31.9万円、「通所介護事業所」は月給29.4万円です。


対して「訪問介護」では月給34.9万円、夜勤のある「介護老人福祉施設(特養)」では月給36.1万円、「介護老人保健施設(老健)」では月給35.2万円、「特定施設入居者生活介護事業所(有料)」では月給36.1万円となっています。


このように夜勤をすれば給与が上がることはもちろん、訪問介護の仕事に挑戦してみることも給与を上げる方法としてあげられます。


また介護資格は取得支援制度が、会社や国、自治体によって設けられているため、働きながら資格を取得していくことで、資格手当や基本給などで給与の底上げを狙うこともできます。




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からだの負担を減らしたい場合

身体的な負担を防いでくれる職場のみきわめ方としては、電動リフトや特殊浴槽などの介護機器が充実しているかどうかがあげられます。面接時の見学でしっかりと確認できることが多いでしょう。


また有給を取得しやすい環境であるかどうかもあげられます。介護現場は基本人手不足なことが多いので、会社としてある程度余裕をもって人員がおり、有給取得率が高いかどうかは、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。


また利用者さんの要介護度や自立度によっても、介護業務における物理的な負担具合は変わってきます。例えば、特別養護老人ホームでは重度の要介護者が多い傾向にありますが、サ高住では比較的自立度の高い利用者さんが多い傾向にあります。


人間関係で苦労したくない場合

職場ではほぼ毎日顔を合わせて仕事をしなくてはならない為、自分に合った人間関係が築ける職場を選びたいところです。しかし見学はできても深い人間関係自体は、事前に分かりずらいところもあるでしょう。


訪問介護の仕事では、基本的に訪問に出てしまえば職場の人と顔を合わせることが少ない傾向にあり、職場によっては直行直帰が可能なこともあります。


介護以外の仕事がしたい場合

介護職のキャリアに限界を感じていたり、介護の仕事が自分に合わないなと感じている場合、介護以外の業界業種の仕事にキャリアチェンジしてみるのもよいでしょう。


例えばパソコン操作がある程度苦手でないなら、体力をそこまで必要としない事務の仕事に挑戦してみるのもよいでしょう。


力仕事はしんどいけど、人と接することが好きであれば、営業の仕事などで重宝されるでしょう。


日勤だけで働く

不規則な勤務や夜勤が辛いから辞めたいという場合には、日勤のみで働いてみるのはどうでしょうか。デイサービスやデイケアといった通所介護であれば、夜勤はもちろん、早番や遅番といったシフトも原則ないので、規則的に勤務を続けることが可能です。


不規則な勤務で体力的にも限界と感じているのであれば、検討したい働き方です。



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「夜勤がつらい」と感じている介護職の方は多いと思います。もし日勤だけで働いていくことができれば、

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夜勤専従として働く

不規則な勤務はしたくないけど、給料も維持したいという方も多いと思います。日勤のみではどうしても夜勤のある勤務と比べて、収入面で劣ってしまいます。そういった場合は夜勤専従という働き方がおすすめです。


夜勤専従は文字通り夜勤のみの勤務で働き、長時間勤務することが可能ですので、給与面もある程度保証されています。また、月に10日程度の勤務の勤務ですむことが多いため、メリハリをつけて勤務することが可能です。


女性看護師

看護師・介護職の夜勤専従|メリットや向いている人について解説

医療・介護業界の人なら馴染みも多い夜勤専従というワード。ただ実際に働いてみた方はそこまで多くないはず。ここでは看護師や介護職員として施設に

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まとめ

介護職に限ったことではありませんが、勢いに任せて退職するのはリスクがつきものです。退職や転職という判断が本当に今正しいのか、冷静になってもう一度よく考えてみてから行動しましょう。


介護職は、全国的にニーズがあり他の業種よりも転職しやすい職種かもしれません。とはいえ、転職理由が曖昧であったり、転職回数が多いと採用されにくいという傾向もあります。なぜ転職したいのか、どんな職場にいけば長く働けそうか、自分の気持ちを一度見つめ直すことが大切です。


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セカンドラボ株式会社

URL:https://note.com/2ndlabo/n/nf2f063102266

神奈川県鎌倉市生まれ。2019年4月にセカンドラボ株式会社に入社。
2025年1月にコンテンツチームのリーダーに就任。
統計資料に基づく分析や求人作成の知識・経験を活かした記事づくりが得意です。
休日は所属するオーケストラでの活動や登山、旅行とアクティブに過ごしています。

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