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看護師の1年目はみんな辛い!新人看護師に多い悩みと具体的な解決方法 / 豆知識

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看護師の1年目はみんな辛い!新人看護師に多い悩みと具体的な解決方法

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投稿者:加藤 直也

憧れの看護師として働き始めたものの、理想と現実のギャップ、想像以上の激務、先輩看護師達との人間関係、このような悩みを抱える1年目の看護師さんは多いのではないでしょうか?特に注意されたり、怒られたりすると自分は看護師に向いていないのではないかと考えてしまいますよね。

1年目は慣れない環境で覚えることも多く看護師にとって一番苦しい時期です。先輩看護師もそんな1年目を乗り越えて今があります。この記事では1年目の看護師に多い悩み別に解決方法を紹介していきます。看護師としてやっていけるのか悩んでいる看護師さんは是非ご参考ください。悩んでいるのは自分だけではないと思うと心が軽くなるのではないでしょうか。

目次



1年目の看護師ってどんなことをするの?

病院によって違いはありますが、決められた教育プログラムに沿って看護師としての知識や技術を習得していきます。多くの病院ではプリセプターと呼ばれるある程度の経験を積んだ看護師がマンツーマンで指導するプリセプター制度(プリセプターシップ)を導入しています。新人看護師(プリセプティ)はプリセプターを模範に技術を習得していきます。プリセプター制度には、新人看護師の技術の習熟度が把握しやすいことや年齢の近いプリセプターが付くことで質問や相談がしやすいといったメリットがあります。


一方で、お互いの相性の問題やプリセプターに負担がかかること、プリセプター不在時の対応に困ることなどデメリットもあります。なので最近ではマンツーマンではなくエルダーやメンターも指導に加わりチームで新人看護師の指導にあたる病院も増えてきています。


新人看護師の年間スケジュール(例)

【4月~5月】

オリエンテーションや院内研修などが多く職場に慣れていく期間です。

シャドーイングを行いながら基本的な看護技術を身に付けていきます

【6月~7月】

3ヶ月が経過し、自分の力で基本的な看護技術を行うことができるようになります。

早い人は夜勤のシャドーイングが始まります。夏のボーナスの支給もこの時期にあります。

【8月~9月】

患者の受け持ちが始まります。

半年が経過し、指導を受けながらより難易度の高い看護技術を身に付けていきます。

【10月~11月】

日勤業務自立。サポートを受けつつも主体的に行動していきます。

夜勤も本格的になり疲れが出てくる時期でもあります。

【12月~1月】

夜勤自立。1人で任される業務も増えていきます。

冬のボーナスが支給されます。夏とは違い満額支給されることが多いです。

【2月~3月】

人工呼吸器や気管切開を使用する患者も受け持つようになります。

1年間を振り返り2年目に向けた準備を始めます。


1年目の看護師の給与事情

看護師は給料が高いと言われますが実際はどうなのでしょうか。ここでは看護師の初任給やボーナスといった給与事情を詳しく紹介していきます。


看護師の初任給

日本看護協会が2019年に調査した「病院看護実態調査」の結果によると2020年新卒看護師の初任給の平均基本給与額は20万円程度となっています。この数字だけ見ると看護師の初任給が特別高いようには感じませんが実際にはここに資格手当や夜勤手当などが加わります。諸手当を含んだ平均給与総額は27万円程で他業種と比較すると看護師の初任給は高い傾向にあります。


学歴別看護師の初任給

学歴

基本給

給与総額

手取り

短大・専門学校卒

約20万円

約26.5万円

約21.2万円

大卒

約20.5万円

約27万円

約21.6万円

大学院卒

約21万円

約27.5万円

約22万円



最終学歴ごとに看護師の初任給をまとめてみました。学歴によって大きな差がないことが分かります。ですが、大規模病院や大学病院では学歴によって差が開く場合もあります。


看護師1年目のボーナス支給額

看護師のボーナスも一般企業と同様、夏と冬に支給されるのが一般的です。1年目の場合、夏のボーナスは入職して日が浅い為満額支給されることは少なくあまり期待できないでしょう。一方、冬のボーナスは満額支給されることが多いです。


「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、経験年数0年の看護師のボーナス支給額が約8万円とあり夏のボーナスは10万円前後ということが分かります。経験年数1年~4年では約72万円になるので1年目の冬のボーナスは半分の36万円程度と考えられます。ただし、この数字は経験1年~4年の平均で、ボーナスの金額は経験年数が増えるごとに上がっていくので1年目の冬のボーナスはもう少し少ないと考えたほうが良いかもしれません。




1年目の看護師の辛いこと

約8割の看護師が1年目の段階で一度は「辞めたい」と考えたことがあります。これは新人看護師の多くが経験することで珍しいことではありません。ではなぜ新人看護師は仕事を辞めたいと考えるのでしょうか。


理想と現実のギャップ

多くの看護師が入職して最初に苦労することのひとつに理想と現実のギャップがあります。これは「リアリティショック」と呼ばれ、思い描いていた仕事や職場環境とのイメージと実際の現場で経験することの違いを消化しきれず、モチベーションの低下や喪失感に繋がります。


知識不足

1年目のうちはできることが限られ覚えることがたくさんあります。先輩看護師から怒られることも少なくありません。特に1年目は注意されたり、怒られたりすると自分の知識不足と必要以上に重く受け止める傾向にあり「向いていない」「辞めたい」という感情に繋がってしまうケースが多く見られるようです。


人間関係

新人看護師に限ったことではありませんが人間関係も大きな要因です。特に1年目のうちは目の前の業務で精一杯で周囲に気を使う余裕がなく「愛想がない」など誤った印象を与えてしまうこともあるようです。他にもプリセプターとの相性や同期との技術面の差に悩む看護師も少なくありません。


1年目の看護師の離職率

多くの看護師が新人時代に一度は「辞めたい」と考えたことがあることがわかりました。では実際に退職した看護師はどれくらいいるのでしょうか。「病院看護実態調査」によると新卒看護師の離職率は7.8%と全体の10.7%よりも低い結果になりました。


看護師の離職率は全体で10%~11%、新卒看護師で7.5%~7.9%を横ばいの状態がしばらく続いています。決して低い数字ではありませんが「看護師=離職率が高い」というイメージがある中で特別高いわけではないことがわかります。


1年目の看護師に転職をおすすめできない3つの理由

1年目で辞める看護師は特別多いわけではありませんが一定数いるのが現状です。ですが早期の退職をおすすめできないことには理由があります。


同期との差ができる

看護師にとって最初の1年は辛いこともありますが、多くのことを吸収できる大事な時期です。特に1年目は周囲から様々なことを教えてもらう機会も多く、このタイミングで転職してしまうと本来1年目で身に付けるべき技術や経験を積むことができず同期の看護師と差が生まれてしまいます。


転職先の選択肢が少ない

1年目での転職は、面接時に「また辞めてしまうのではないか」と誤解を招き転職のハードルが上がってしまうだけでなく、転職先の選択肢が限られます。人手不足の病院であれば即戦力の人材を求めている場合が多く、採用されたにしても十分な教育を受けることができないといったリスクがあります。


また、希望する病院や診療科目があったとしても臨床経験3年以上など条件付きの求人も少なくありません。看護師としての経験が浅い場合、要件を満たせず応募すらできない可能性もあります。


辞め癖がついてしまう

1年目で転職を経験すると辞め癖が付きやすいと言われています。早期の退職は仕事を辞めることへのハードルを下げてしまうからです。少しでも嫌なことがあると「辞める」という選択肢しか浮かばず何度も転職を繰り返すことになってしまいます。退職以外の方法で解決するスキルを養うことが大切です。


辛いと感じた時の原因別対処法

看護師として十分な技術が身についていない状態で辞めるのは良くないこととわかっていても、適切な対処法がわからないと辞めたいという気持ちだけが大きくなっていってしまいますよね。1年目の看護師に多い辞めたい原因別の対処法をご紹介いたします。


理想と現実のギャップ

自分一人で抱え込まずに職場の人に相談してみましょう。同じことで悩み乗り越えた先輩看護からアドバイスがもらえるかもしれません。また、先輩看護師の働く姿を観察してみるのも効果的です。実際に患者さんと関わっている姿をみることで看護師としてのやりがいや喜びを感じることができるはずです。


知識不足

当たり前のことですが、教えられたことのメモを取る、復習をすることが大切です。知識不足は経験と勉強でしか補うことができません。仕事をしていると学生の頃のようにまとまった時間を確保することが難しくなります。なのでその日にあったことをメモして1日の終わりに復習する習慣を新人時代から身に付けておくことが重要です。


人間関係

人間関係を円滑にするためには信頼関係を築くことが大切です。話しかけにくい先輩であっても挨拶や業務の報告・連絡・相談を徹底して行うようにしましょう。また、仲の良い先輩であっても業務中は言葉遣いに注意が必要です。当人同士が良くても周りのスタッフに悪影響となることもあります。


職場を変えて人間関係を一掃するのは簡単です。しかし、次の職場の人間関係が良好がどうかは働いてみないとわからないものです。何度も転職を繰り返すようなことにならないよう、苦手な人と付き合う対人スキルを養うことも必要です。


他にも休みの日にしっかりと休息を取る、息抜きをするなども辛い気持ちを和らげるのに効果的です。1年目のうちは慣れない環境の中で、肉体的な疲れだけだはなく精神的な疲れも蓄積されてしまいます。休日や給料日を楽しみに前向きな気持ちを持つことも辛さを乗り越えるひとつの方法です。


職場を変えた方が良い場合

職場を変えずにできる対処方法を紹介していきましたが場合によっては職場を変えたほうが良いケースもあります。仕事のストレスや激務から健康面に影響が出た場合や休めない、残業代が支給されないなど労働基準法に反している場合、そこで長く働くことで自分の人生に悪影響を及ぼす可能性があります。このような場合は職場を変える必要があります。


1年目の転職はおすすめできないと説明しましたが、メリットもあります。事実、第二新卒を積極的に採用している病院も多くあります。新人看護師は病院独自のルールややり方が身に付いていないため、採用する側からすると育てやすい存在です。本当に辛いと悩んでいる場合は新しい職場で再スタートを切ってみてはいかがでしょうか。


1年目の看護師におすすめの職場と転職成功のコツ

1年目の転職では、看護師としての基礎を学べる環境かどうかが重要となります。短期間での転職を繰り返さないよう、1年目の看護師におすすめの職場や転職活動を行う上でのポイントをご紹介します。


1年目の看護師におすすめの転職先

中規模以上の病院や療養型の病院がおすすめです。教育制度の整った中規模以上の病院で看護師の基礎をしっかり身に付けることができると、1年目で転職していても今後のキャリアに影響なく看護師として活躍していくことが可能です。


また、急変の少ない療養型の病院は医療処置が少ないので1年目の看護師でも働きやすい環境です。急性期のような忙しさがないので教育制度がそこまで整っていなくても周囲の先輩看護師から指導を受けることができます。ただ、このような病院の場合新卒や第二新卒の採用を行っていないことも多いので事前に良く調べておく必要があります。


反対に、小規模の病院やクリニック、介護施設などは1年目の看護師にはおすすめできません。即戦力を求めることも多く、少人数で回しているため入職しても十分な教育を受けることができない可能性があります。一部のクリニックでは若い層を対象に募集をかけていることもありますが、クリニックでの業務は医師の補助業務がメインになるので病棟に戻りたいとなった時に経験面で不利となります。利用者のケアがメインの介護施設でも同じことが言えるでしょう。


 実際にはどんな求人があるの?


面接時に気をつけたいポイント

1年目の看護師の場合、面接時にはこれまでの経験をアピールするよりもこれからここで頑張っていきたいという姿勢を見せるようにしましょう。採用担当者も経験面ではなく、今後の成長が見込めるかという将来に期待しています。これから学んでいきたいことなど前向きな姿勢をアピールすると好印象です。


また、前職場への批判やネガティブな退職理由はマイナスイメージとなるので伝え方には注意が必要です。事実はどうであろうと、前職での労働環境や人間関係についての不満を語ってしまうと同じように気に入らない点があったらすぐに辞めてしまうのではないかと誤解を招く可能性があります。1年目の転職では退職理由などどうしたら良いのか悩んでしまいますが自信を持って前向きな発言を心がけることが大切です。


1年目の看護師の転職は慎重に

1年目で転職を考える看護師は多く、実際に1年以内で転職した看護師も少なくありません。看護師という職業に限ったことではありませんが、早期の転職はデメリットが多いので衝動的な退職は避け慎重に考えましょう。


それでも気持ちが変わらないのであれば転職を視野に入れてみてください。1年目の看護師の転職はデメリットが多くニーズが低いことは事実です。ですが、第二新卒の受け入れを行っている職場も最近では増えてきています。第二新卒には、病院独自の癖が付いておらず教育しやすいことや採用にかかる費用が少ないことなど受け入れる側にメリットもあります。どのような職場でどのような働き方をしたいのかをよく考えて、自分に合った職場を探して見てください。

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