直接応募で自由な転職活動を コメディカルドットコム

現在の求人掲載数138552

豆知識 2332view

無資格からはじめる介護職|仕事内容や将来のキャリアパスを解説!

  • 投稿日
  • 更新日
投稿者:藤田 真央理

介護職は無資格や未経験でも採用され働くことができる職種です。実際に介護の仕事を始めてみたいと思っているのに、「資格を持ってないから…」と諦めている人も多いのではないでしょうか。今回は、無資格から介護士として働く場合、実際にどのような仕事をするのか、どのようなキャリアを歩んでいけるのか、詳しく紹介していきます。

目次



1.介護職は無資格でも働くことができる!

はてなマークを持つ女性介護士

介護職は無資格・未経験から働くことが可能な職種です。「初任者研修」や「介護福祉士」など、介護系の資格を保有していないと採用されないのではないかと疑問を感じている人も、決して諦める必要はありません。


また、介護業界の採用においては、人柄や熱意を重視して採用をしている事業所も多くあります。「やってみたい」という気持ちが強くあるのならば、十分にチャレンジできる環境といえるでしょう。


介護業界の採用問題

出典:総務省統計局


また介護業界は、慢性的な人材不足が続いています。今後さらにこの問題は加速すると考えられており、団塊の世代が75歳に達する2025年までには、約38万人もの介護士が不足すると予想されているのです。このような状況下において、介護業界は無資格でも応募可能な求人が増加傾向にあり、未経験からの採用チャンスも広がっています。


上記のグラフの通り、「65歳以上の割合」が増加しているのに対し、「65歳以上を15〜64歳で支える割合」は減少していることがわかります。しかもこの傾向は現時点で2040年以降まで続くことが予想されています。


介護対象者の多くは65歳以上の高齢者です。つまり今後必要性は増加していく可能性が極めて高く、現状でも人手不足といわれている介護業界はさらに多くの人材が必要となってくるため、長い期間必要とされていくことが予想されています。


2.介護職の具体的な仕事内容

食事の配膳を行う女性介護士

さて、無資格で介護業界に就職した場合、どのような仕事を任されるのでしょうか。「無資格だとできる仕事も減るのでは?」と心配になるかもしれませんが、実際は未経験・無資格でも行うことのできる業務が多くあります。


無資格者の仕事内容

介護職の仕事内容は施設の種類によって多少違いますが、主に「身体介護」と「生活援助」の2つです。

身体介護
・利用者の身体に接触して行う介助サービス
・利用者の日常生活動作(ADL)、手段的日常生活動作(IADL)、生活の質(QOL)や意欲の向上目的に行う自立支援、また重度化を防ぐサービス
・その他の専門知識・技術を伴う利用者の日常・社会生活上のサービス


生活援助
・掃除
・洗濯
・ベッドメイク
・衣服の整理・被服の補修
・一般的な調理、配下膳
・買い物・薬の受け取り


身体介護は利用者の体に直接触って行う介助、つまり入浴介助や衣類の着脱、体位変換を、生活援助は、食事の準備や片付け、清掃、洗濯、買い物などの利用者に触れないサポートを指します。


身体介護と生活援助、この両方の業務は、ほとんどの施設において無資格者でも行うことが可能です。その他にも、事務作業やデイサービス等の送迎業務など、無資格でもできる業務はたくさんあります。


また、職場によっては無資格等の場合、「介護助手」や「介護補助」として求人を出しているケースもあります。まずは、介護職員の補助的な役割として介護現場に触れてみるのも良いのではないでしょうか。

利用者の手を引く介護士

介護士の仕事内容を解説!職場ごとの違いや1日のスケジュール例を紹介

今回は、介護士の仕事内容について解説していきます。介護士の仕事といっても、その内容は施設形態によって様々

詳細を見る

無資格者ではできない仕事内容

上記で挙げた身体介護は実は資格を有していない場合実施できない業務です。無資格の場合は、利用者に触れずに行う生活援助業務しかできません。特に訪問介護の場合は、1人で身体介護・生活援助を実施しなければならないため、初任者研修を修了していることが採用時の要件とされているところがほとんどです。

資格を持っていると、より幅広い業務を任されるようになり、キャリアアップにも繋がります。まずは、「介護職員初任者研修」の取得から目指すと良いでしょう。

高齢女性の手を引く介護士

訪問介護とは?仕事内容や給料、施設介護との比較点を紹介

利用者宅を訪問し介護サービスを提供する訪問介護。その仕事内容1日の流れ、他の介護事業所との違いを紹介

詳細を見る

無資格者の入社後の流れ

無資格で介護職に就職することを考えると、「何も分からないのにやっていけるのかな」と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、多くの施設では新人のためのオリエンテーションや研修が行われ、徐々に職場に慣れるようなカリキュラムが組まれています。


ビジネスマナーや接遇マナーなど、社会人としての基本的なマナーから始まり、介護に関する基礎知識や技術、施設ごとの介護理念や職業倫理などを学べるので、初めて介護職として働く人も安心してスタートできます。


また、実際の業務では、先輩介護士のもとで、少しずつ業務を覚えていくのが一般的です。まずは日勤帯で利用者の名前や顔を覚え、施設の1日の流れを掴んでいきましょう。いきなり夜勤に入るケースは少なく、大抵は業務に慣れてきた入職約3ヶ月後から始まります。


3.無資格から介護職を目指すメリット

無資格からでも介護職として働くことができることがわかりました。ですが、「実際にやっていけるのだろうか」「採用されるのだろうか」と不安や疑問のある方も多いかと思います。もちろん、資格を持っていないことがデメリットとなる場合もありますが、メリットもあります。


適性を見極めてから資格を取得できる

資格取得にはある程度の時間とお金が必要です。資格を取得して働き始めたものの、「介護が自分に向いてない」と分かったときに、そのお金と時間が無駄になってしまいます。介護は実際に経験してみないとその大変さは分かりません。


無資格で働いてみて、「自分に向いている」「続けられそう」と思ってから資格を取得できることはメリットと言えるでしょう。介護職として長く働くためにも、現場での経験は重要です。


資格取得に役立つ

働きながら得た知識や技術は資格の取得にそのまま生かすことができるので、理解が深まり資格を取得しやすくなります。また、介護福祉士の資格を目指す場合は「実務経験3年以上」が必要です。介護福祉士の資格を視野に入れているのであれば、無資格でも実務経験を早い段階で開始することで効率的に資格を取得することができるでしょう。


病院や施設の中には、資格取得の支援を行っているところもあります。費用面の負担が軽くなり、勉強時間も確保しやすくなるので、無資格から働き始める場合はこのような福利厚生のある職場を選ぶのもおすすめです。


資格不問の求人が豊富

介護業界は慢性的な人手不足です。求人サイトを見てみると、資格や経験を不問とした介護職や看護助手の求人が多数掲載されています。また、パートやアルバイトの募集も多いので、子育て中の方や定年後の方でも仕事が始めやすいといったメリットがあります。


無資格の場合、できる業務が生活援助や事務作業、送迎業務などに限られます。簡単なものから少しずつ仕事に慣れていくことができるので、身体介助に抵抗のある方でも、先輩職員のサポートを通じて介護職として働く意思を固めることができるでしょう。


また「変に業務への癖がついていない方がいい」という施設も少なくなく、少し変わった事業所の業務が染み付いてしまっているのを避ける採用担当者も多いです。


4.無資格から介護職を目指すデメリット

もちろん、無資格から始めることにはデメリットも多いです。しっかり理解したうえで介護職を目指しましょう。


有資格者より給与が低い

無資格の場合、有資格者と比べて給与が低い傾向にあります。資格があると身体介助ができるため、給与で優遇されることが多いようです。資格ごとに資格手当が付くケースも珍しくありません。


介護職として給与アップを狙うには資格の取得が必須と言えます。次の項で解説していますが、介護の入門資格である初任者研修の有無によって年収に30万円程度の差がつくようです。

車いす女性二笑顔で身を寄せる女性

介護職の年収は?年齢・地域別の平均年収と年収の上げ方をご紹介

介護職の平均年収を男女別・年齢別に紹介。また年収をアップさせる方法も解説

詳細を見る

仕事と勉強の両立が大変

初任者研修の資格取得には130時間のカリキュラムの受講が必要となります。取得方法は通学か通信のいずれかになりますが、忙しい施設に就職した場合「スクールに通う時間がない」「疲れて家で勉強する余力がない」という状況になる可能性も考えられます。


働きながら資格を取得する場合、体力的な大変さや時間の確保の難しさなどがあります。ゆくゆくは資格の取得を検討しているという方は、就職先は慎重に選ぶ必要があります。


5.介護職で無資格からスキルアップを目指す方法

笑顔でガッツポーズをする女性介護士

無資格から介護職でキャリアアップを目指すなら、まず取得しておくべき資格は「介護職員初任者研修」です。受験資格が設けられておらず、難易度もさほど高くないため、働きながらの取得も目指しやすいでしょう。介護職員初任者研修を取得すると、就職や転職が有利になるだけでなく、給与面での待遇アップも期待できます。


具体的に、初任者研修を取得している場合とそうでない場合、どのくらい給与が変わってくるのかを見てみましょう。


平均月収

平均年収

初任者研修

30.0万円

360.6万円

無資格者

27.1万円

325.5万円

出典:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」


この調査結果から、資格の有無によって平均年収に30万円以上もの差があることが分かります。


初任者研修のあとは、上級資格として位置付けられる「介護福祉士実務者研修」や「介護福祉士」、「認定介護福祉士」、「介護支援専門員」などを目指すことができます。まずは初任者研修から始め、徐々にステップアップしていきましょう。


笑顔でサムアップする女性介護士

介護職員初任者研修のメリット6選|取得方法やキャリアパスも解説

「初任者研修」というワードはみなさん一度は耳にしたことがあると思います。「介護職員初任者研修」は、介護士とし

詳細を見る

認知症介護基礎研修の義務化

無資格の介護職員は、2021年4月の介護報酬改定によって、「認知症介護基礎研修」の受講が義務付けられました。講義・演習の計6時間で修了する研修なので、さほど難しいものではなく、受講することで、転職する際の評価も高くなります。


研修制度や教育制度が整備されるにつれ、無資格からのスタートでも十分働きやすい環境が整ってきていますが、今後も長期的に介護職として働くことを考えるのならば、「介護職員初任者研修」を取得しておいた方が有益でしょう。


6.介護職では待遇改善や負担軽減の取り組みが拡大中!

笑顔の女性介護士

現在、介護職員の人材確保や定着率の向上のため、職員の処遇改善や負担軽減の取り組みが積極的になされています。無資格から働く際にも知っておきたい2つの取り組みを見ていきましょう。


処遇改善加算 / 特定処遇改善加算

介護職員の賃金向上と処遇改善のための環境整備を目的に設けられた制度です。条件を満たした施設や事業所は、この加算に関する支給を受け、介護職員への賃金改善や新たな職員の雇用のために使うことができます。


電卓と貯金箱を手にする女性介護士

処遇改善加算とは?介護士の給料への影響や制度の仕組みを解説

皆さんは「介護職員処遇改善加算」について知っていますか?言葉は聞いたことがあっても、介護職にどのような影響

詳細を見る

ICT機器の導入

介護業界は、他の分野に比べてICT(情報通信技術)の活用率が低いと言われ続けてきました。しかし近年は、業務の効率化や職員の負担軽減のためにICT機器を積極的に導入する施設が増えており、職員のストレス軽減や生産性の向上に一役買っています。


その他にも子育て支援や交代制の見直し、勤務時間短縮など、一般企業に見られるような福利厚生も充実してきています。また今後の需要増加を見据えて、一般企業が施設を運営することも増えてきています。


7.介護職の職場選びのポイント3つ

無資格・未経験から介護業界に転職しようとした場合、多数の求人の中から自分に合った職場を選び切るのはむずかしいでしょう。介護のお仕事を探す際に確認したいポイントをご紹介します。


応募先を調べて職場のイメージを掴む

まずは応募先のホームページや求人情報をよく読んで、法人(施設)理念や施設形態、職場の雰囲気など、できる限り具体的にイメージしましょう。事前に見学ができないこともあるので、早期退職を防ぐためにも多くの情報を集めることが大切です。


待遇や条件面を確認する

給与条件、残業時間、有給取得率、産休・育休制度など福利厚生やライフワークバランスが整っていると、長く安心して働くことができます。処遇改善加算の取得状況や、職員の負担軽減のための取り組みが為されているか、事前にしっかりと確認しておきましょう。


教育体制がしっかりしているか確認する

入社後、どのような研修やフォローが用意されているのか聞いてみましょう。職員の資格取得に積極的な施設であれば、費用面の負担軽減などバックアップ体制が整っているところも多いです。未経験からでもしっかりと学べる環境が整っているか、キャリアアップをサポートしてくれるか、事前に確認しておくことで、モチベーションの維持や長く働けるという安心感に繋がるでしょう。

悩む女性

介護職の転職 | よくある失敗と成功に繋げるためのポイントを解説!

今後高齢者が増えていく中にあって、大きく需要のある介護職。新しい転職先として検討されている未経験の方や、すでに介護業界で働きながら

詳細を見る


8.介護職は無資格でも働ける!最初の一歩を踏み出そう

介護業界は、長年、人材不足という大きな課題を抱えており、無資格からでも採用されやすい職種です。今後も、無資格者であっても応募可能な求人の数は増加傾向にあり、介護職員を目指す求職者にとっては追い風が吹いている状況といえるでしょう。


また、無資格者の就業促進として、以下のような便利な制度もあります。少しでも介護の仕事に関心がある場合は、制度を活用してみてはいかがでしょうか。


初心者マークを手にする女性介護士

未経験で介護士になれる?転職のコツやメリット、キャリアプランを紹介

「介護の仕事」と聞いてあなたはどんな印象をお持ちでしょうか?「人手が足りない」「給与が安い」「身体的・精神的に

詳細を見る

介護職就職支援金貸付事業

介護業界未経験者が、介護や障害者福祉の仕事に転職する際に必要な資金を最大20万円まで無利子で借りることができる事業です。この制度では、無料で介護職員初任者研修等を受講でき、その後、介護現場で2年間継続して働くことで返済の免除もされます。


東京都介護職員就業促進事業

働きながらの資格取得を支援する東京都の事業です。各施設や事業所と雇用契約を結び、勤務時間内に研修を受講することができます。研修を受けている間も勤務時間として換算されるため、給与をもらいながら資格取得を目指せる点が特徴です。



セカンドラボ株式会社 HR Solution Div.

URL:https://www.wantedly.com/id/maori_fujita

2019年4月よりセカンドラボ株式会社に入社。主に介護施設を中心に医療介護向け求人メディア「コメディカルドットコム」の営業・採用課題のサポートを行う。その後チームメンバーのマネジメント・ビジネス拡大のための戦略の策定などの業務をメインに担当。

PAGE TOP