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「介護職を辞めたい…」よくある理由や、転職を決める前に確認しておきたいポイント

  • 更新日
投稿者:小松 和貴

「介護職を辞めたい…」と勢いでいきなり辞めてしまうのは、次の転職への失敗にも繋がりかねません。
この記事では、介護職をやめたいと感じるよくある理由や、実際にやめる際のメリット・デメリットをご紹介します。
辞めることを考えている方も、ゆくゆくは転職したいと思っている方も参考にしてみてください。

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目次



1.介護関係の仕事を辞めた理由ランキング

実際に介護職を辞めた方々はどんな理由があったのでしょうか?

公益財団法人介護労働安定センターによる、「令和4年度介護労働実態調査」では、介護関係の仕事を辞めた理由が発表されています。

ここでは、その理由を男女ごとにランキング形式で紹介します。


【介護関係の仕事を辞めた理由ランキング】男性

理由 割合
1位 事業所(法人)の運営に不満があったため 30.3%
2位 職場の人間関係に問題があったため 29.6%
3位 収入が少なかったため 26.4%
4位 将来の見込みが立たなかったため 24.2%
5位 他に良い仕事・職場があったため 21%

【介護関係の仕事を辞めた理由ランキング】女性

理由 割合
1位 職場の人間関係に問題があったため 26.9%
2位 事業所(法人)の運営に不満があったため 20.8%
3位 他に良い仕事・職場があったため 18.5%
4位 収入が少なかったため 16.6%
5位 その他 14%

出典:公益財団法人 介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査」


男性・女性ともに「運営方針への不満」や「人間関係」が上位に入っていることが分かります。

また、今回ランキングには入っていませんが「結婚・出産」などをきっかけに仕事を離れたという方や、体力面で負担を感じ、転職を決意した方も多いようです。


以下、介護職を辞めたい代表的な理由をそれぞれ解説していきます。


  • 職場の人間関係が良くない
  • 労働環境に不満がある
  • 体力的につらい
  • 給与に不満がある

職場の人間関係が良くない

どんな仕事・職場でも人間関係に関する不満はつきものですが、特に介護の現場では人間関係のトラブルが仕事に影響しやすいと言われています。

その理由は職員どうしがチームとして、密にコミュニケーションをとりながらケアに臨む必要があるためです。

さらに介護の現場は人手不足であることが多く、全員が忙しく仕事をこなさなければならないため、緊張感のある空気がトラブルにつながりやすいようです。


介護士が仕事で関わるのは同僚だけではありません。

その施設を利用する方やその家族と関わりを持つ場面も多くあります。

利用者の中には、自分の気持ちをうまく伝えられず介護士に当たってしまったり、言葉が強くなってしまったりということも少なくありません。


このように、職員同士の人間関係だけではなく利用者との関係性も介護士を悩ませる一因となっているようです。


労働環境に不満がある

先ほど紹介したランキングでも上位の理由として挙がっていた、「事業所(法人)の運営に不満があったため」とは具体的にどのような内容なのでしょうか。

介護施設では、人手不足など労働環境が整っていないことで負担を抱える介護士も多くいます。具体的にはお休みがとれない、残業が多い、などです。

少人数でも運営できるよう業務を効率化できればよいのですが、実際にはそのための設備投資ができるほど余裕のある施設は多くありません。


また、就職前に聞いていた話と実際の運営が異なっており、そのギャップにストレスを感じてしまう方も多いようです。

特に現場と経営陣に距離があるような事業所だと、現場の声が届かず理想的な業務ができないというケースもあります。


他にも現場で多く耳にする悩みとしては「休憩室の配置」です。

職員専用の休憩室がなく、休憩が利用者さんの見守りを兼ねているため休んだ気がしない、というものです。また男性介護士においては、男性用のスペースが狭く、くつろげないという声もあります。


体力的につらい

介護士として働く上での体力的なつらさも、主要な悩みのひとつです。

入浴介助や移乗介助などで利用者の体を支える場面が多く、腰痛になる方も少なくありません。

特養など要介護度の高い施設では特に身体介護で多くの体力を使うことになりますし、たとえば真夏であっても浴室の暑さに耐えて入浴介助を行わなければならないなど大変な場面が多くあります。


それだけでなく、施設勤務では月に複数回の夜勤があることもしばしば。業務内容に加え、不規則な勤務時間も大きな負担となるため、特に結婚や出産などを考える女性介護士には不安を抱く人が多いようです。


給与に不満がある

給与が低いというイメージもある介護職ですが、直近の平均給与はどのくらいなのでしょうか。

厚生労働省による「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、令和4年12月時点で、介護職の平均給与額は約31.8万円でした。(平均基本給額+平均手当額+平均一時金額)

一方、令和3年12月の時点では、平均給与額は約30万円でした。

つまり、1年で給与が改善していることが分かります。


とはいえ、介護士の仕事は先述の通り身体的負担が大きいため、給与水準に不満を抱いてしまう方も多いようです。

最近では処遇改善手当の改定が重なり、介護士の待遇は年々上向いていますが、近年の社会保障費の増大を踏まえると安心できない部分があるのも事実ではないでしょうか。また昇給のペースも緩やかな傾向にあるため、特に介護士としての今後を不安視する若い世代で転職を考える人が多くなっています。


出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇等調査結果」,194p

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」


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2.介護職員のストレス解消法は?

人それぞれストレスの解消法は異なります。ストレスが溜まらないよう、介護職員の皆さんはどんな方法をとっているのでしょうか。代表的なストレス解消法は以下の通りです。


  • 休暇をとる
  • 人に悩みを相談してみる
  • 運動する
  • 没頭できる趣味を作る など

介護職員は不定休の方も多いので、友人と予定が合わないという方も多いかもしれません。そういった方は、1人旅に出てみたり、1人でも参加できる習い事を始めてみたりするのもおすすめです。


また、介護職員は体に負担がかかる仕事が多いので、マッサージや温泉といったリラックスできる環境を探してみるのもよいでしょう。


ストレス解消法がない、あるいは他の方法を試したい方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。


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3.介護職を辞めたいなら、まず理由を明確にする

おばあさんに寄り添う女性ヘルパー

「もう辞めたい!」と勢いに任せて退職するのはおすすめできません。次の職場探しの失敗を招く原因にもなります。肝心なのは「なぜ辞めたいのか」理由を明確にすること。


まずは、「介護職そのものを辞めたい」のか、それとも「今の職場を離れたい」だけなのか明確にしてみましょう。そうすれば、他業界へ転職するか、今後も介護職を続けるかどうかの判断につながります。


今の職場や仕事に不満をたくさん抱えていると、冷静さを見失うこともあるかもしれません。一度立ち止まり、退職するメリットとデメリットを知った上で行動すると後悔も少なくなるでしょう。


退職のメリット

  • じっくり転職活動できる
  • 精神的に楽になる
  • 資格などの取得に時間が使える

退職すると、仕事や職場の悩みから解放され、精神的なゆとりができます。心にゆとりがない方は、一度退職してから、「介護職が好きか」を考えてみるのもよいでしょう。


また、在職中に転職活動することに罪悪感を覚える方は、転職活動も堂々とできる点がメリットです。それだけでなく、新たに資格を取得したい時は、勉強だけに没頭できる環境が整うでしょう。


退職のデメリット

  • 収入がなくなる
  • 離職期間が長いと就職の難易度が上がる
  • 就職を焦って妥協してしまう
  • 辞め癖がつく

当然ですが、転職先が決まらないまま退職すると、収入がなくなります。次の職場がスムーズに見つからない場合、焦って妥協してしまう可能性があるので注意が必要です。


そうなってしまうと、また新たな悩みにぶつかって早期退職…という悪循環を繰り返してしまう可能性があります。とはいえ、理想的な職場を見つけようとして条件を絞り込みすぎると、転職先が見つからず離職期間が延びてしまうことに。離職期間が長いと、転職活動の難易度が上がってしまうかもしれません。


仕事を続けながら転職活動を行うのか、辞めてから行うのか、どちらにもメリットデメリットがあるので、現在の自分の状況・精神面を見つめ直して検討することがおすすめです。


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4.介護職を続けるメリットは?

退職を考える際は、このまま続けていくメリットがあるかどうかも合わせて検討してみましょう。

今感じているデメリットと、メリットを天秤にかけてみると辞めるべきかどうか冷静に判断しやすいのでおすすめです。

この章では、介護職を続けるメリットを紹介していきます。


想像よりも離職率が高くない

一般的に介護職は、「つらい割に給与が安い」などとよくいわれ、離職率の高さが問題になることがあります。しかし実際は、世間一般で騒がれているほど、離職率は高くありません。

厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、全職種での離職率は全体で15%。

「医療・福祉分野」の離職率は15.3%で、「宿泊業・飲食サービス業(26.8%)」や「生活関連サービス業・娯楽業(18.7%)」、「教育・学習支援業(15.2%)」よりも少ないことが分かります。


出典:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況」


さらに詳しく、公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度労働実態調査」をみてみると、「訪問介護員・介護職員」の離職率は14.4%と、さらに少ないことが分かります。


出典:公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度労働実態調査」


雇用安定・キャリアアップが図りやすい

少子高齢化の進む日本では、介護職は今後も安定した雇用が見込まれる職種といえるでしょう。

介護職は、無資格・未経験でも正社員採用の可能性があるというメリットもあります。


また、資格取得によるキャリアアップが図りやすいという大きなメリットがあります。

中でも、介護福祉士・ケアマネジャーは国家資格になりますので、職場によっては資格手当の支給がある場合もあります。

現状、給与に不満がある方は資格取得を目指してみるのもおすすめです。


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待遇改善や負担軽減の取り組みが進んでいる

以前にも増して、介護職の処遇改善は国の施策により図られています。

今は整備が行き届いていないかもしれませんが、将来的には改善していくことが期待できるのではないでしょうか。


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5.こんなあなたは介護職を転職すべき

右手人差し指で空を指す女性ヘルパー

なかには、転職したくても勇気がなくて悩みを抱えたまま頑張っている人もいるでしょう。しかし、あまりにストレスの多い状況が続くのは、よいことではありません。以下の状況にある場合は、転職を検討してみてみるのもよいでしょう。


職場の環境・待遇が悪い

  • 各種ハラスメントの横行
  • サービス残業が多い、休みがとれない
  • 違法な医療行為を介護職員にさせている など

職場環境は、自分一人で改善することが困難です。特に、上司が上記の問題に対して解決しようという意思がない場合、すぐにどうにかなるとは考えにくいでしょう。


サービス残業や違法な医療行為などは、法律にも関わる大問題です。公になると、施設の存続すら危うくなります。こうした問題を速やかに解決できない職場なら、自分の身を守るためにも転職することをおすすめします。


介護職そのものが続けられない

  • 腰痛など生活に影響のある身体的理由
  • 職場に行けないほどの鬱に近い精神状態

職場を変えるだけでは解決できない問題もあります。身体的な理由や精神状態により、介護職そのものが続けられない時は、無理をせず退職して休養するのも1つの解決策です。


これらの理由に当てはまり、「退職したい」という気持ちが強い方は、退職の流れを確認しておきましょう。


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介護職を続けていくビジョンがない

  • 他にやりたいことが見つかった
  • 将来は体力的に不安 など

こういった理由の場合も転職をおすすめします。魅力は働き方次第で発見できる可能性もありますが、「他にやりたいことがある」にもかかわらず無理に続ける必要はないでしょう。


また、介護の仕事はどうしても力仕事になるので、将来的に「体力面で不安を感じる」という方もいるでしょう。管理者になるのであれば話は別ですが、ずっと現場で介護をし続けるというのは現実的に難しい部分もあるので、キャリアチェンジも視野に入れておくのも良いかと思います。


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6.働き方を変えてみることも一つの選択肢

もし現在の働き方が合わずに辞めたいと感じているのであれば、現在と違う働き方を選択することも一つの手です。


日勤だけで働く

不規則な勤務や夜勤が辛いから辞めたいという場合には、日勤のみで働いてみるのはどうでしょうか。デイサービスやデイケアといった通所介護であれば、夜勤はもちろん、早番や遅番といったシフトも原則ないので、規則的に勤務を続けることが可能です。


不規則な勤務で体力的にも限界と感じているのであれば、検討したい働き方です。



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夜勤専従として働く

不規則な勤務はしたくないけど、給料も維持したいという方も多いと思います。日勤のみではどうしても夜勤のある勤務と比べて、収入面で劣ってしまいます。そういった場合は夜勤専従という働き方がおすすめです。


夜勤専従は文字通り夜勤のみの勤務で働き、長時間勤務することが可能ですので、給与面もある程度保証されています。また、月に10日程度の勤務の勤務ですむことが多いため、メリハリをつけて勤務することが可能です。


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7.転職前にあなたができるコト

「仕事を辞めたい」という漠然とした理由で勢いに任せて辞めてしまう前に、まずは辞めたい理由を明らかにして、自分で出来ることはないか考えると、例え転職することになったとしても後悔せずに済むかもしれません。


以下に転職前にできるコトを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


人間関係の悩みに関して

例えば、人間関係がうまくいかないのであれば、他の部署に異動できないか相談するのも良いでしょう。同じ法人内の他事業所に変われば、人間関係もガラッと変わります。


あくまで「仕事上の人間関係」と割り切って接することも一つの手です。仕事を円滑に進められないようでは支障がありますが、そうでなければ無理に改善しようとせず割り切った付き合い方をやってみてはどうでしょうか。

もちろん、パワハラやセクハラの被害に合っている方はその限りではありません。上司に相談するなど、なるべく早く手を打つようにしましょう。


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給与の悩みに関して

給与に不満があれば、資格を取得してもらえる手当を増やせるか確認してはいかがでしょうか。また、夜勤のシフトを増やすことも手当を増やす一つの手段です。


また、近年は介護職の処遇改善に関する施策も充分に行われてきており、給与は引き上げられ続けています。自分の職場の処遇改善手当の支給はどうなっているか確認してみるのも良いでしょう。


また、現状資格を持っていない方は資格をとることで給与アップも期待できます。

まずは、資格手当の支給があるか確認してみましょう。

資格取得に向けて、金銭的な支援を行っている施設もあるのでそれらの制度を確認することもおすすめです。


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残業の多さや労働時間に関して

残業が多いなど、勤務時間が合わないと感じる時は、パート勤務にできないか相談をしたり、勤務形態の違う部署に異動願いを出すことも解決策の1つです。

そのまま続けてしまうとストレスから体調を崩し働けないということにもつながりかねません。



体調の悩みに関して

ストレスや身体的な負担が大きくて、治療により改善することが見込まれるのであれば、一時休職について上司に相談してみると良いでしょう。

体調に異変を感じたまま働くことは、長期的に見ても大きなデメリットです。まずはしっかり回復してから仕事を再開するのがおすすめです。


異職種へ転職するなら?

介護職自体をやめて、異職種へ転職するという手段もあります。

異職種への転職とはいえ、今の介護職での経験が活かされないわけではありません。

介護業界への興味がある場合は、介護施設で事務員として働く、介護職向けの人材会社へ転職するという道もあります。その際は介護士としての実務経験が大いに活かされるでしょう。


もちろん、全く別の業界への転職も可能です。介護職として、利用者とのやりとりで培われたコミュニケーション能力はサービス業などでも活かすことができます。


自分が今の職場でどんなスキルが得られたのかを考えてみると、より活躍できる職場が見えてくるかもしれません。


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8.勢いに任せて介護職を辞めるのはリスクあり

介護職に限ったことではありませんが、勢いに任せて退職するのはリスクがつきものです。退職や転職という判断が本当に今正しいのか、冷静になってもう一度よく考えてみてから行動しましょう。


介護職は、全国的にニーズがあり他の業種よりも転職しやすい職種かもしれません。とはいえ、転職理由が曖昧であったり、転職回数が多いと採用されにくいという傾向もあります。なぜ転職したいのか、どんな職場にいけば長く働けそうか、自分の気持ちを一度見つめ直すことが大切です。

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URL:https://note.com/2ndlabo/n/n6565a29f667f

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